夏などの暑い季節になると、エアコンの使用がおすすめですが、気温がそれほど高くない日には、快適な室内環境を確保するためにも扇風機が必要不可欠です。
ただし、ただ扇風機を適当に置くだけでは、効果的な冷却効果を得る事はできません。
効果的な扇風機の置き方や定期的な掃除など、いくつかのポイントを抑えることで、扇風機の涼しさを最大限に引き出すことができます。
そこで、この記事では、扇風機で部屋を涼しくするための効果的な置き方や、エアコンを使わずに扇風機だけで涼しく過ごす方法についてご紹介します。
また、掃除のための扇風機の分解方法、汚れがキレイに落ちる簡単な扇風機の掃除方法についてもご紹介していますので、ぜひ参考にしてみてください。
目次
扇風機の役割と効果
扇風機とは、風を発生させるために電動機で回転する羽根を備えた装置です。
暑い季節に部屋で涼しく快適に過ごすには欠かせない家電アイテムです。
扇風機と似た家電にサーキュレーターがありますが、それぞれ異なる役割や効果を持っています。
簡単に説明すると、扇風機とサーキュレーターはどちらも風を送る装置ではありますが、扇風機は涼しさを感じさせることを目的としており、一方でサーキュレーターは空気の循環を促すために使用されます。
その他にも扇風機を利用することで得られる効果は主に、「体感温度を下げる効果」、「汗を乾かす役割」、「音や臭いの換気」の3つです。
扇風機の基本的な役割は、回転する羽根によって風を作り出し、それを部屋に送って涼しさをもたらすことです。
この風が体に当たることで、体感温度を下げ、汗が早く乾くなどといった効果を得ることができます。
また、扇風機の風は、部屋内の音や臭いを換気する効果もあります。
風に乗って広がる音や臭いを外に排出することで、室内の空気の清潔さを保ちます。
特にキッチンやトイレなど、臭いのこもりやすい場所での使用が有効です。
扇風機を使う4つのメリット
真夏の猛暑日や、閉め切った部屋、湿度が高い梅雨時といった、換気が限られている場所や室内の空気が蒸し暑く感じる場合にはエアコンの使用が適していますが、気温がそれほど高くない日には、扇風機を使うことで十分涼しくなります。
以下の項目では、扇風機を使うメリットを4つに分けてまとめました。
それぞれご紹介します。
低コスト
扇風機を使用するメリットは、何と言っても「低コストで使用できること」です。
エアコンと比較すると扇風機は、製品によりますが1台数千円~と安く購入でき、電力消費量が少ないため、電気代の節約に繋がります。
また、エアコンの設置やメンテナンスには費用と手間がかかりますが、扇風機は設置費用はかからず、掃除も簡単なため、手軽に利用することができます。
環境への負荷が少ない
エアコンは、冷却や熱交換を行うために特殊な物質や液体である冷媒を使用します。
そのため、エアコンの使用には電力消費量が高く、それにより環境に負荷がかかるという側面もあります。
一方で扇風機は、冷媒を必要とせず、エネルギー効率も高いため、環境への影響がエアコンに比べて少ないです。
局所的な冷却効果
エアコンはひんやりと冷たい風を部屋全体に均一に送ることができますが、その分消費電力が大きくなります。
ですが扇風機なら、風を一部の場所に集中的に送り込むことで、特定の場所や人に直接的な風を届けることができます。
局所的な冷却効果を得るためには、扇風機の方が適しています。
健康への影響の軽減
エアコンはひんやりと冷たい風を送り込みます。
すぐに体を冷やしたい時には最適ですが、長時間エアコンの冷たい風にあたっていると肌寒くなり、やがて喉や皮膚が乾燥し、風邪の原因となることも・・・
それに対して扇風機は、冷えすぎない、心地よい自然な風を送り込みます。
扇風機の心地良い風や自然の風にあたることで、リラックス効果を得ることができます。
また、扇風機の風は乾燥しにくいため、風邪をひくリスクがエアコンよりも低いです。
エアコンを使わずに部屋を涼しくしたい!効果的な扇風機の置き方
扇風機を付けることで一部の場所が涼しくなることはもちろん、置き方次第で除湿や換気、部屋全体を涼しくさせることができます。
この項目では、扇風機の置き方のポイントやコツについて目的ごとにご紹介します。
体を冷やすための置き方
扇風機を自分の向きに対して正面から風を送るように配置しましょう。
これにより、直接的に風が当たり、体感温度を下げることができます。
部屋全体に風を循環させるための置き方
扇風機を部屋の中央に置き、広範囲に風を循環させましょう。
これにより、空気の流れが確保され、風が均等に送られます。
そうすることで、部屋全体が涼しくなります。
ドアや窓の近くに置く
扇風機をドアや窓の近くに置くことで、外気との循環を促すことができます。
そうすることで、新鮮な風を取り入れながら部屋内の空気を循環させることができます。
除湿のための置き方
扇風機を除湿したい部屋の湿気の多い箇所に向けて配置し、風をピンポイントであてましょう。
これにより、湿気を循環させ、除湿効果が高まります。
特に、洗濯物が乾きにくい梅雨の時期や、早く洗濯物を乾かしたい日などに効果的なので、ぜひ試してみてください。
換気のための置き方
扇風機をドアや窓の近くに置き、外気と室内の空気の循環を促す配置を選びましょう。
そうすることで、新鮮な空気を取り入れながら室内の換気効果を高めることができます。
グッズを使って一工夫!扇風機だけで涼しく過ごすには?
扇風機だけで乗り切るには、どのような方法があるのでしょうか。
ちょっとした工夫とグッズを活用するだけでいつもの扇風機の風が驚くほど涼しく感じることができますので、ぜひ参考にしてみてください。
※暑い日や体調が優れない場合は、熱中症のリスクが高まるため、無理せずにエアコンを使用しましょう。
保冷剤を使う
扇風機の前に凍らせた保冷剤を置くことで、送られる風が冷たくなります。
氷が溶けるときに発生する冷気を扇風機によって広げることで、涼しさをより感じることができます。
保冷剤の他に氷を使って冷やすことも可能ですが、溶けた氷が水になって倒れてしまうと床が水浸しになってしまうリスクがあるので、保冷剤または凍らせたペットボトルを使うことをおすすめします。
ハッカ油を含んだ濡れタオルを使う
タオルに水を含ませてよく絞り、数滴のハッカ油を濡れたタオルに垂らします。
ハッカ油は涼感を与える効果があり、風を通すことでさらに涼しさを感じられます。
ハッカ油を使用することで、身体や心をリフレッシュさせるといった効果もあります。
準備が出来たらタオルを扇風機の前に置きます。
扇風機の風がハッカ油を含んだタオルに当たり、涼しい風を部屋中に送ります。
ただし、ハッカ油をタオルに付ける際は、付けすぎないように注意しましょう。
3~4滴程度がベストです。
過剰な使用は、香りが強くなりすぎて逆効果になる可能性があります。
扇風機にホコリが…扇風機の分解の仕方
長期間扇風機を使用していると、羽根やフロントの網などにホコリが溜まり、汚れが目立ちます。
そのまま使用していると扇風機から風と共に大量のホコリが送られ、アレルギーの発症や風邪を引く・・・なんてことも・・・
扇風機は汚れが目立つ前にこまめに掃除しましょう。
この項目では、掃除を始める前に行う、扇風機の分解方法についてご紹介しますので、ぜひ参考にしてみてください。
扇風機を分解してから掃除をすることによって、隅々までキレイに汚れを取り除くことが出来ます♪
扇風機の分解方法は、機種やメーカーによって異なる場合があるため、あらかじめ取扱説明書をよく読んでから始めましょう!
扇風機の分解方法
- 扇風機の電源を切り、プラグをコンセントから抜く
- 扇風機の表面にあるネットやフロントカバーを取り外す
これにはネジやクリップなどの固定具が使われている場合があるので、丁寧に外してください - 中心のキャップを回して取り、扇風機の回転する羽根部分を外す
- 後ろの網を外す
分解する前に、コンセントを抜き、扇風機が完全に停止していることを確認してから始めてください。
また、回転部分が冷えているか触って確認し、熱くなっている場合は冷却または時間を空け、完全に冷めたことを確認してから作業を行いましょう♪
扇風機の簡単な掃除方法
続いて扇風機の掃除方法をご紹介します。
一見難しそうに感じるかと思いますが、意外と簡単に掃除できますので、始めての方でも安心して取り掛かれますよ♪
まずは、掃除の際に用意するものは以下の通りです。
必要な掃除用具
- 新聞紙
- ハンディモップ
- ブラシ
- 雑巾または柔らかいタオル
- 中性洗剤
- サランラップ
- スポンジ
- 重要
- 柔軟剤
- バケツ
必要な掃除道具が揃ったら、掃除を始めていきます。
扇風機の状況や汚れ具合によって終了時間は異なりますが、早くて10分程度で掃除を終わらせることが出来ますので、用意ができたらさっそく取り掛かりましょう!
掃除の手順は以下の通りです。
扇風機の分解方法
- 表面に付着した全体のホコリを、ハンディモップである程度取り除く
ハンディモップでは取り切れないホコリはブラシで軽く擦り落とす - 固く絞った雑巾または柔らかいタオルで水ぶきする
- 中性洗剤を前後のカバーと羽にかけ、スポンジを使って汚れやホコリを優しく擦り落とし、洗い流す
前後のカバーと羽はサイズが大きいので、お風呂場で洗うのがおすすめです! - 油汚れがある場合は、汚れている場所に重曹スプレーをしてラップをかけ、20分ほど置いてからぬるま湯で洗い流す
重曹スプレーは、水100mlあたり重曹を小さじ1杯入れて混ぜ、スプレーボトルに入れる - バケツに柔軟剤を数滴入れ、タオルに染み込ませてよく絞り、羽根や前後のカバーを軽く拭く
柔軟剤によるコーティング効果で、ホコリが付きにくくなり、静電気を防ぐことができる - 新聞紙を広げ、その上に洗ったパーツを置いて完全に乾かす
濡れたまま組み立ててしまうと、故障の原因になるので注意! - 分解した逆の手順で組み立てて終了
サーキュレーターも掃除方法は基本的に同じです♪
扇風機の掃除頻度はどれぐらいがベスト?
扇風機の掃除頻度は一概には決まっていませんが、使用場所や使用頻度によって汚れ方や汚れ具合が違うので、汚れが目立ってきたり、気になった時にお手入れをするのがベストタイミングです。
特にシーズン中は、使用頻度が高くなるため、月に1回の頻度で分解して掃除を行うことをおすすめします。
そうすることで、扇風機の劣化を抑えることができ、清潔な状態を維持しながら使用することができます。
また、オフシーズンになると、扇風機を収納される方も多いかと思います。
次の夏が来る前に、一度キレイに掃除をしてから収納しましょう!
定期的に掃除をすることで、部品の摩耗や劣化を防ぎ、扇風機の寿命を延ばすことにも繋がります♪
まとめ
以上、扇風機で部屋を涼しくするための効果的な置き方、扇風機だけで涼しく過ごす方法、掃除のための扇風機の分解方法、汚れがキレイに落ちる簡単な扇風機の掃除方法についてご紹介しました。
扇風機は、置き方や使い方によって、お部屋を効率的に涼しくしたり、除湿や換気もできる便利な家電アイテムです。
また、エアコンに比べて購入価格が安く、電気代も抑えられるため経済的です。
エアコンに比べて冷却効果は下がりますが、保冷剤やハッカ油などのアイテムを追加することによって、より涼しく快適に過ごすことができます。
シーズン中は月に1回を目安に分解掃除をすることで、風の流れがスムーズになり、速度を一定に保つことができます。
ファンに負荷をかけずに涼むことができるため、電気料金の節約にも繋がります。
今回ご紹介した、扇風機の分解方法や、簡単な扇風機の掃除方法を参考に、ぜひ掃除してみてはいかがでしょうか?
清潔な空気で快適な夏を過ごしましょう!