「お風呂の排水口から悪臭がする」、「気づいたらお風呂場が下水臭くなっていた」と、お風呂場の臭いが気になることってありますよね?
こういった嫌な臭いは、ちょっとした予防法で防ぐことができます。
嫌な臭いの原因を突き止めたうえで、悪臭を解消しましょう。
この記事では、お風呂が臭くなる原因や、掃除方法、臭いを予防するためのコツについてご紹介していますので、ぜひ参考にしてみてください。
最後まで読むことで、お風呂が臭くなりにくい環境づくりができるようになり、快適にお風呂時間を楽しむことができるようになりますよ♪
目次
お風呂の排水口が下水臭い原因は?
掃除をしているつもりでも、お風呂の排水口から嫌な臭いがすることがあります。
毎日のように使うお風呂場は、水や石鹼を使う場所なので、どうしても汚れやすくなりがち。
特に排水口は、体に付いたホコリやゴミ、汗、垢、抜け落ちた髪の毛などの汚れが流れて集まる場所のため、すぐに汚くなります。
お風呂場から下水やドブのような嫌な臭いがする原因は、このような汚れが排水口に溜まるからです。
定期的に掃除をしなければ、汚れがヌメリとなって排水口にこびりつき、汚水と混ざってドロドロになります。
このような汚れは、カビや雑菌にとって好都合!
カビや雑菌は、汚れをエサとするため発生しやすくなり、すぐに増殖するため、こまめな掃除が非常に重要です。
お風呂の排水口に溜まる汚れ
お風呂の排水口に溜まる汚れは主に以下の6つです。
・毛:髪の毛やペットの毛など
・皮脂や垢:垢がたまることによって発生する皮脂汚れ
・石鹼カス:固形・液体どちらも、流し残りがある場合などに発生する
・ゴミ:体や髪の毛に付着した、服の糸くずや花粉、ドロ、食べこぼしなど
・赤カビ:「ロドトルラ」という酵母菌で、繁殖スピードが早く、水分があれば繁殖できてしまう。ピンクや赤っぽい色をしており、触るとヌメリがある
・黒カビ:「クラドスポリウム」というカビ菌で、黒ずんだ汚れのようなもの。約20~30℃の温度で、湿度が高い場所を好み、皮脂や石鹸カスなどを栄養源としている
排水口に溜まった、このような汚れを落としてキレイにすることで、ドブ臭や下水臭のような悪臭を解消することができます。
お風呂の排水口のパーツや仕組み
お風呂の排水口が臭う場合は、臭いの元から徹底的に掃除をして消臭しましょう。
掃除を始める前に、排水溝の構造や排水口のパーツを把握しておくことで、より効率よく掃除を進めることができます。
【排水溝の構造】
排水は、洗い場の排水口から排水トラップと排水管を通り、下水へと流れていきます。
ユニットバスの場合、排水口は浴槽、洗い場の2ヶ所排水口があり、お風呂の床下で合流して流れていきます。
一方で、昔ながらのお風呂は、浴室と洗い場の排水経路が分かれている構造をしたお風呂ががほとんどです。
では次に、排水口の主なパーツとそれぞれの役割をご紹介します。
【排水口パーツ】
排水トラップ(排水筒) | 排水口や排水管に一定量の水を溜めるための部品。 下水道の悪臭やガス、害虫やネズミが侵入するのを防ぐための役割がある。 |
フタ | 排水口を隠すためのカバー。 目につきやすい、ゴミ受け(ヘアキャッチャー)に溜まった汚れを隠して見栄えを良くする役割がある。 |
ゴミ受け(ヘアキャッチャー) | お風呂で流れ落ちたゴミやホコリ、髪の毛などを受け止めるための部品。 汚れを排水口に流れることを防ぎ、排水口を詰まらせない重要な役割がある。 |
排水栓 | 浴槽にお湯を溜めるための部品。 主に、ボタン式とゴム式の2種類あり、どちらもお湯の流出を防ぐ役割がある。 |
排水ピース | 洗い場排水口内に取り付けられている部品。 洗い場から浴槽への排水の逆流を防ぐための役割がある。 |
排水トラップには、お椀のような形状の「ワントラップ」、ドラムのような形状をした「ドラムトラップ」、管がぐにゃっと曲がった形状の「菅トラップ」の3種類があります。
お風呂の排水口から臭いにおいを消すには?排水口の掃除方法
臭いを除去するには「徹底的な掃除」を行うことです。
排水口は汚れ、ゴミ、汚水でいっぱいです。
菌が多く潜んでいるので、掃除を始める前には、必ず換気をしてゴム手袋を付けましょう。
また、臭いが気になる場合は、マスクを着けるなどして対策しましょう!
お風呂の排水口掃除の流れは以下の通りです。
・見えるゴミを取る
・パーツを取り外す
・洗剤・洗浄剤を使って掃除
・換気扇を回して乾燥
それぞれご紹介していきます。
排水口の掃除:見えるゴミを取る
まずはフタを取り、ゴミ受け(ヘアキャッチャー)に溜まっているゴミをキレイに取ります。
排水口の掃除:パーツを取り外す
上記でご説明した、排水トラップ(排水筒)や、フタ、ゴミ受け(ヘアキャッチャー)などの外せるパーツは全て取り外しておきましょう。
こういったパーツには、ヌメリや毛、石鹼カスなどがあらゆる所に付着しているので、中性洗剤を使い、ブラシや使い古した歯ブラシなどでゴシゴシ擦って汚れを落としていきます。
それでも取れない汚れや、気になる汚れ、黄ばみがある場合は、漂白剤を使うとすぐにキレイになります。
排水口の掃除:排水口は洗剤・洗浄剤を使う
臭いの元である排水口は、パイプ用の洗浄剤や塩素系漂白剤を使いましょう。
ドブ臭や下水臭が気になる場合は、パイプユニッシュなどのパイプ用洗剤、カビ臭・雑菌臭にはカビキラーなどのカビ用洗剤を使うことをおすすめします。
排水口に向かって流したり吹きかけ、数分置いた後、シャワーで洗い流します。
また、排水管も合わせて掃除しましょう。
排水管は、取り外すことができないので、排水管用洗浄剤を流し入れる程度の掃除で十分です。
排水口の掃除:換気扇を回して乾燥
掃除後のお風呂場は、水滴や水たまりなどの水気でいっぱいです。
せっかくキレイになった浴室ですが、水気の放置が原因で、カビが再び発生します。
ですので、掃除後には必ず換気扇を回して浴室内を乾燥させましょう!
詳しくは、下記の「臭い予防:水気を切り、換気扇を回す」でご説明しています。
また、より強力にカビの発生を防ぐには、最後にカビ予防剤を吹きかけておくことをおすすめします!
各汚れの種類に効果的な洗剤
「毛」にはパイプクリーナーを使った掃除
最も排水口に溜まりやすい髪の毛、ペットの毛などの「毛」は、まずティッシュなどで取り除きます。
すき間に挟まったり、排水管の奥に入り込んだりと、ティッシュでは取り切れないような髪の毛などは、パイプユニッシュなどの洗剤を使って掃除しましょう!
出典:Amazon
【パイプユニッシュを使った掃除方法】
1.換気扇をする
2.ティッシュなどで排水口に溜まった毛を取り除く
3.パイプユニッシュの液体を排水口に直接注ぐ
4.約15~30分放置し、水で洗い流す
パイプユニッシュのボトルには目盛りが付いています。
「臭いの消臭」は1目盛り・「ヌメリの除去」には2~3目盛り・「つまりの解消」には4~5目盛り。
それぞれの目的に合った目盛りを目安に使用するとより効果的です♪
「皮脂・垢」には重曹を使った掃除
掃除するのがおっくうになる理由の1つでもある排水口のヌメヌメ汚れ。
ヌメリの原因は、皮脂や垢です。
酸性の性質である皮脂や垢の汚れには、反対のアルカリ性の「重曹」を使った掃除が効果的です。
重曹は、使い方いろいろ♪
人体に害がないので、安心して使用できる掃除アイテムです♪
出典:Amazon
重曹では落ちない頑固な汚れは、同じアルカリ性の性質を持つ、セスキ炭酸ソーダや酸素系漂白剤などのアイテムを使ってみましょう♪
【重曹を使った掃除方法】
1.換気扇を回す
2.排水口のフタを外し、重曹100gを振りかける
3.コップ1杯分のぬるま湯をかけ、約30分ほど置く
4.約30分後、排水口周りの汚れやヌメリが浮いてくるので、使い古した歯ブラシや柔らかいスポンジを使って擦り落とす
5.再び、ぬるま湯をかけて洗い流す
「石鹼カス」にはクエン酸を使った掃除
アルカリ性の性質を持つ石鹼カスや石鹼残りには、酸性の「クエン酸」を使った掃除が効果的です。
重曹と同様、さまざまな場所でさまざまな使い方ができるため、重曹と一緒に常に家にある状態にしておくことをおすすめします♪
正しく保管して置けば、使用期限なく使えるので、重曹とクエン酸は、掃除洗剤として非常に便利です!
※食品用 重曹の場合は、使用期限は約3年ほど
出典:Amazon
【クエン酸を使った掃除方法】
1.換気扇を回す
2.排水口のフタを外し、クエン酸100gを振りかける
3.コップ1杯分のぬるま湯をかけ、約30分ほど置いて発泡させる
4.約30分後、排水口周りの汚れが浮いてくるので、使い古した歯ブラシや柔らかいスポンジを使って擦り落とす
5.再び、ぬるま湯をかけて洗い流す
「赤カビ・黒カビ」にはカビキラーを使った掃除
浴室の汚れと言えばカビ!!
特に黒カビは、一度発生するとなかなか落ちず、ほっておくとどんどん奥に根を張ってしまう厄介者・・・
そんなやっかいなカビには、カビの根まで浸透し、スッキリキレイに落とす「カビキラー」が効果的です!
出典:Amazon
【カビキラーを使った掃除方法】
1.ゴム手袋を付け、換気扇を回す
2.赤カビ・黒カビができた部分にピンポイントでカビキラーを吹きつける
3.5分放置し、洗い流す
4.残ったカビ汚れは、使い古した歯ブラシや柔らかいスポンジで擦り落とす
カビキラーは、カビを根本からスッキリキレイに落とすだけでなく、除菌効果もあり!
浴室の壁、床、タイル目地、イス、シャワーホース、浴槽フタなど浴室の小物から隅々までキレイにできます。
お風呂の臭いを予防する3つのコツ
お風呂の嫌な臭いを予防するには、日頃からお手入れすることが重要です。
ただし、掃除箇所が多すぎたり、時間がかかりすぎてしまうと、面倒になり長続きしません。
そこで、この項目では、お風呂の臭いを簡単に予防するコツを、以下の3つに分けてご紹介します。
・こまめなゴミ捨て
・熱湯・冷水で洗い流す
・水気を切る
どれもムリなく続けられることなので、ぜひ参考にしてみてください。
臭い予防:こまめなゴミ捨て
出典:Amazon
お風呂に入るたびに、髪の毛やホコリなどの汚れが溜まる排水口のゴミは、2日に1回を目安に捨てましょう。
何日もゴミを放置してしまうと、汚れはヌメリやドロっとした汚れに変わり、臭いやカビだけでなく、排水口詰まりの原因にもなります。
そうなれば、水の流れが悪くなり、お風呂の床が汚水まみれ・・・なんてことも。。。
「最後にお風呂に入った人が、お風呂上りにまとめてゴミを捨てる」などといったルールを決め、ゴミを定期的に捨てる習慣を付けましょう。
ゴミを触ったり、ゴミをまとめるのが苦手・嫌という人は、排水口ネットカバーや、髪の毛取り排水口シールなどをセットすれば、汚れた排水口に触れることなく、簡単にさっと捨てることができますよ♪
排水口に貼るだけ!「排水口毛取りシール」
排水口ゴミ受け皿全体にかぶせるだけなので、取り付けカンタン!「排水口ネット」
髪の毛やゴミをまとめる必要なく、ネットを外すだけで簡単に捨てることができます。
排水口にゴミが自然にまとまるおすすめの「排水口ゴミ受け」
臭い予防:熱湯・冷水で洗い流す
お風呂の後は、石鹼泡やすすぎ残ったシャンプーなどが壁や床、棚、浴槽などあらゆる所に飛び散っています。
目では見えない小さな泡や石鹼カスだとしても、飛び散りを放置してしまうと、ヌメリやすく、数時間後には赤カビとなって、ドブや下水臭といった悪臭の原因となります。
臭いを抑えるためには、お風呂から上る前などに、浴室全体をシャワーで軽く洗い流しましょう。
ここでポイントなのが、2回に分けて洗い流すことです。
流れとしては、50度以上の熱湯でシャンプーや石鹼のすすぎ残しを流した後に、冷たい水で浴槽全体を洗い流します。
1回目の熱湯で流す理由は、すすぎ残りを洗いつつ、カビや菌を死滅させるため!
2回目の冷水で流す理由は、高温多湿の環境を好むカビがお風呂場に住みつかないよう、冷水でお風呂場の温度を一気に下げるため!
あくまでも、定期的に行う作業なので、時間をかけないことがポイント!
汚れが酷い場合は、ブラシで擦りながら落とすことをおすすめしますが、基本的には~5分ほどでさっと洗い流す程度にしましょう。
とはいえ、「毎日は難しそう・・・」という人は、最低でも週に1~2回を目安に50℃以上の熱湯をかけましょう!
そうすることで、赤カビ・黒カビの発生を防げ、後々の掃除が非常に楽になります♪
臭い予防:水気を切り、換気扇を回す
出典:Amazon
上記の「浴室内を2回シャワーで洗い流す」で少し説明しましたが、カビが最も発生し、住みつきやすい環境は高温多湿です。
浴室内を2回シャワーで洗い流した後は、水切りスクイージー(ワイパー)を使って床や壁、鏡、棚などの水滴や水たまりができやすい場所の水気を切り、その後に換気扇を回しましょう!
ここでポイントなのが、水切りスクイージー(ワイパー)を使うこと!
そうすることで、浴室内がすぐに乾燥し、カビが発生しづらい最高の状態にすることができます。
また、可能であれば換気扇は、乾燥を維持するためにも24時間回しっぱなしにすることをおすすめします。
こちらの記事では、水切りスクイージー(ワイパー)を使った、たった3分で終わる簡単な掃除方法をご紹介しています♪
ここまでできたら、最後に、カビ予防剤を吹きかけるとカビ予防が徹底され、次の掃除がより楽になりますよ!
【注意】洗剤や薬品を使って掃除をする際に気を付けること
洗剤や薬品を使ってお風呂の掃除をする際は、パッケージ裏に記載されている正しい方法で行いましょう。
説明書には記載されていないような誤った使い方をしないよう、十分気をつけて下さい!
特に、洗浄力の高い「パイプユニッシュ」や「カビキラー」などの強力洗剤を使う場合は、他の洗剤を混ぜてしまうと有毒ガスが発生して人体に悪影響を及ぼします。
どうしても臭いが消えない場合は、専門の業者に相談するなどして対策しましょう。
専門のクリーニング業者に掃除の依頼をすることで、豊富な経験と知識を持ったプロのスタッフが、気になる臭いを根本解決してくれます。
ハウスクリーニングの【カジタク】なら、
・土日祝予約可能
・面倒な見積訪問なく、予約はネットで完結!
・お客様満足度97%
・ハウスクリーニングの仕上がりに満足できない場合は、無償でもう一度クリーニングOK!
・汚れの原因に合わせた専用洗剤で徹底洗浄
まとめ
以上、お風呂が臭くなる原因や、掃除方法、臭いを予防するためのコツについてご紹介しました。
お風呂の臭いを解消するには、原因を把握したうえで対策し、実践することが重要です。
また、日頃から「こまめなゴミ捨て」・「熱湯・冷水で洗い流す」・「水気を切り、換気扇を回す」などいった工夫をし、臭いを発生させないような環境づくりをすることも非常に重要です。
一方で、こういった取り組みをしていても臭いが気になる場合は、自分で解決するのではなく、プロのクリーニング業者に相談する手段もあります。
プロのクリーニング業者に依頼することで、においの原因を根本から解消してもらえるので、お風呂の臭いに悩まされることがなくなります。
本来、お風呂は体を清潔にし、一日の疲れを癒やす場所です。
お風呂の臭を気にすることなく快適なお風呂時間を過ごせるように、ぜひ取り組んでみてください!