「電子レンジ」は、作った料理を温めたり、電子レンジ調理をしたりと、毎日の生活に欠かせない便利なキッチン家電です。
しかし、頻繁に使用するため、電子レンジ内には焦げ付きやこびり付きなどさまざまな汚れが日々蓄積しています。
簡単にできる電子レンジの掃除方法ってあるのかな?
食品を扱うので、洗剤を使わずにきれいにしたい!
こびり付いている汚れや臭いを短時間できれいに落としたい
この記事では、電子レンジが汚れる原因や、汚れを放置した際の影響、効果的な掃除方法、そして汚れを防ぐための対策についてご紹介します。
この記事はこのような人におすすめです
- 以前よりも電子レンジの加熱時間が多くなった
- 電子レンジから嫌な臭いがする
- 購入してから一度も掃除をしていない
- 電子レンジの掃除方法を知りたい
目次
電子レンジが汚れる原因
電子レンジが汚れる原因は、食品の加熱中に起こる「飛び散り」「水蒸気」「こぼれ」「噴き出し」の4つによるものです。
食品に含まれる水分や油が加熱されると、その一部が飛び散って電子レンジの内部に付着し、こびりついてしまいます。
また、食品が水分を含んでいる場合、加熱によって水蒸気が発生し、内部の壁や天井に水滴が付着することもあります。
さらに、食品の加熱中にこぼれたり、容器が噴き出したりすることで、電子レンジの底面や側面に汚れが付着することもあります。
汚れの種類
電子レンジにはさまざまな種類の汚れが蓄積されます。主な汚れの種類は、以下の通りです。
- 食べ物のカス
- 油
- 焦げ
- 手垢
- 水垢汚れ
- カビや雑菌
- ホコリ
- ニオイ
汚れやすい場所
電子レンジは、日々の料理や加熱に欠かせない便利な家電ですが、その使用頻度が高いほど、汚れがたまりやすくなります。
特に汚れやすい場所は、以下の通りです。
汚れやすい場所 | 汚れ |
ターンテーブル(回転皿) | 食品の加熱中にこぼれた液体や食べ物が付着 |
床面 | ターンテーブルから落ちた食品カスや焦げ |
庫内(側面/天井) | 飛び散りや、食品を加熱する際に発生する蒸気・油分汚れ |
扉の内側 | 飛び散りや、加熱中に食材の蒸気が扉に付着 |
電子レンジの汚れは、庫内だけではありません。
温め時間を設定したり、出力を調節する「操作パネル」には手垢や油が付着します。
また、電子レンジ内部に溜まった空気を循環させて湿度調整する「吸気口」や、調理後の熱・臭いを排出する「排気口」にはホコリが溜まります。
放置するとホコリで塞がってしまい、故障や発火のリスクがあるため、外側もこまめにお手入れしましょう!
電子レンジ掃除しないとどうなる?
購入してから一度も掃除をしていない
他の家事を優先してしまうので、電子レンジの掃除はつい後回しにしてしまう
このような状況方も多いのではないでしょうか?
しかし、毎日のように使用する電子レンジには、さまざまな汚れが蓄積しており、放置することでさまざまな危険があります。
この項目では、電子レンジの汚れを放置すると起こるリスクについてご紹介します。
- 汚れや臭いが食材に付着する
- 加熱ムラが生じる
- 故障の原因となる
主にこの6つが挙げられます。特に、雑菌まみれの電子レンジをそのまま利用していると、雑菌が料理に入り込み、体に悪影響を及ぼします。また最悪の場合、電子レンジが故障してしまう恐れがあるので、汚れを放置するのは非常に危険です。
汚れや臭いが食材に付着する
電子レンジ内部に溜まった汚れや悪臭が、食材に移ることがあります。
特に、魚やカレーなどの強い香りは、頑固な汚れが残っている電子レンジ内部に吸着しやすくなります。
また、汚れを放置することで菌や雑菌が繫殖してしまい、衛生的にもよくありません。
せっかく作った料理を美味しく食べるためにも、定期的な掃除を心がけましょう。
加熱ムラが生じる
電子レンジは、マイクロ波と呼ばれる電磁波を利用して食品を加熱します。
しかし、庫内に汚れがあると、電磁波による均一な加熱が妨げられ、食材が均等に加熱されなくなります。その結果、一部の食材が焦げ付いたり、加熱ムラが生じてしまいます。
また、汚れた状態のまま使用すると、加熱に時間がかかり、結果として電気代も上がってしまいます。
故障の原因となる
電子レンジの内部に食べ物の汚れや油分が溜まったまま使用し続けると、内部の部品が劣化したり、破損するため、故障の原因となります。
最悪の場合、発火の恐れがあるので、簡単にでも掃除をしましょう。
簡単にでも掃除をすれば、電子レンジの寿命を伸ばすことにもつながります♪
【電子レンジの汚れ別】効果的な洗剤とは?
電子レンジの汚れにはさまざまな種類があり、それぞれに適した洗剤があります。
以下の表を参考に、汚れに合った洗剤を使って効率良くキレイに汚れを落としていきましょう!
汚れの種類 | 適した洗剤 | 洗浄方法 |
食べ物のカス | 重曹/セスキ炭酸ソーダ | 酸性による汚れをアルカリ性で落とす |
油 | 重曹/セスキ炭酸ソーダ | 酸性による汚れをアルカリ性で落とす |
焦げ | 重曹/セスキ炭酸ソーダ | 酸性による汚れをアルカリ性で落とす |
手垢汚れ | 重曹/セスキ炭酸ソーダ | 酸性による汚れをアルカリ性で落とす |
水垢汚れ | クエン酸 | アルカリ性による汚れを酸性で落とす |
カビや雑菌 | 重曹・アルコール除菌 | 酸性による汚れをアルカリ性で落とす |
ニオイ | 重曹/お酢 レモンなど柑橘類の皮 | 皮に含まれているリモネン成分が、嫌なニオイを消臭 |
軽い汚れ全般 | 中性洗剤 | 酸性・アルカリ性の汚れを落とす |
次の項目では、重曹を使った効果的な電子レンジ掃除方法について詳しく説明します。
セスキ炭酸ソーダは、重曹よりも洗浄力が強いので、頑固な汚れを落としたい方におすすめです♪
電子レンジ内の水垢汚れには、クエン酸がおすすめです!
重曹を使った電子レンジ庫内の掃除方法
電子レンジ内の汚れは、食べ物のカスや油、カスの放置による焦げが大半を占めています。
これらの汚れは、酸性によるものなので、反対の性質を持つアルカリ性洗剤「重曹」を使って掃除をすることで汚れを綺麗に落とすことができます。
この項目では、実際に重曹を使って電子レンジを掃除してみたので、画像付きで詳しくご紹介します。
私自身、電子レンジを購入してから初めて掃除をしたので、掃除前と掃除後の違いが大きく感じられました。
ぜひ参考にしてみてくださいね!
電子レンジ庫内の掃除:用意するもの
- 重曹(粉末状)
- 水
- 汚れを拭くもの(雑巾/布巾(ふきん)/マイクロファイバークロスなど)
- 耐熱容器
汚れを拭く際におすすめな道具は、マイクロファイバークロスです♪
超極細繊維なので、1度拭きでも汚れをしっかりキャッチし、スッキリ落としてくれます!
電子レンジ庫内の掃除手順
電子レンジの掃除方法をご紹介する前に、掃除の手順をざっくり説明すると、以下の通りです。
- 重曹水を作る
- 電子レンジに1を入れて温める
- 加熱後、庫内を冷ます
- 浮いた油や汚れを擦り落とす
- 重曹水が残らないよう水拭きする
- 乾拭きして水気を切る
今回の掃除にかかった時間は、庫内を冷ます時間を含めて約1時間でした。
ただし、電子レンジの汚れ具合によっては、掃除にかかる時間が変わります。
1.重曹水を作る
水200㎖(コップ1杯)に重曹大さじ1を加え、容器に入れて混ぜ合わせます。
重曹は水に溶けないので3、4回軽く混ぜる程度でokです!
2.電子レンジに1を入れて温める
1の重曹水が入った耐熱容器を電子レンジに入れ、600Wで約5分間温めます。
耐熱容器には、サランラップやシリコンラップなど何もかけずにそのまま温めてください!
3.加熱後、庫内を冷ます
5分後、庫内を冷ますために、扉を閉めたまましばらく放置しましょう。
夏は約20分~30分、冬は約15分を目安に冷めるのを待ちましょう!
電子レンジの庫内は非常に熱いため、そのまま掃除を行うと火傷の危険があります。
必ず冷めるのを待ちましょう。
今回は、約15分待ってから電子レンジ掃除を始めました。
冬の掃除ってお部屋が寒いのでやる気が下がりがちですが、電子レンジ庫内はじんわりと暖かいのですぐに取り掛かれました。
4.浮いた油や汚れを擦り落とす
電子レンジの庫内が冷めたら、扉を開けて掃除を行います。
この時に、扉を開けた瞬間、重曹水の水滴がポタポタ垂れるので、注意しましょう!
電子レンジ庫内は、重曹を含んだ水滴でいっぱいになっています。
しかも電子レンジ庫内の汚れを含んだ重曹水が垂れてくるので、扉を開ける前にあらかじめ雑巾またはマイクロファイバークロスを敷いておきましょう!
準備ができたら、電子レンジ庫内の汚れを雑巾またはキッチンペーパーで軽く擦り落とします。
この時、天井や壁面など汚れがこびりついている箇所には、耐熱容器に残った重曹水を雑巾(またはマイクロファイバークロス)に含ませて絞り、少し力を入れて拭くと効果的です。
5.重曹水が残らないよう水拭きする
全体的に汚れを落としたら、重曹水が残らないよう水拭きします。
水拭きしても重曹が白く残る場合は、ぬるま湯を含ませて拭き取りましょう!
重曹は、お湯に溶けやすいので、きれいに落とすことができます♪
6.乾拭きして水気を切る
最後に、水気が残らないよう別の雑巾またはマイクロファイバークロスで乾拭きして完了です。
庫内にニオイが残る場合は、消臭効果のあるお酢または柑橘類の皮を使って消臭しましょう!
酸性の性質により、臭いの原因となるアルカリ性の物質を中和することができます。
◎お酢を使った消臭方法
お酢を使った消臭方法は、重曹の掃除とほぼ同じです。手順を簡単にご紹介します。
- 水200㎖(カップ1杯)にお酢大さじ2杯を加え、耐熱容器に入れて混ぜる
- 約5分電子レンジで加熱する
- 加熱後、重曹の時と同じくしばらく放置し、蒸気を庫内に充満させる
- 放置後、雑巾やマイクロファイバークロスで水拭きする
- 最後に乾拭きして完了
【掃除前・後比較】重曹で汚れはしっかり落ちる!
電子レンジの扉部分は、調理中に飛び散った汚れを定期的にキッチンペーパーで拭き取っていたので、そこまで汚れていないかな?と思っていましたが・・・
重曹水を温めた後、扉を開けてびっくり!扉全体に汚れが浮き出ていました。
電子レンジ庫内だけでなく、扉部分にも汚れがけっこう付着しているんですね!
扉部分は主に油汚れでしたが、重曹水を含ませた雑巾で何回か拭き取ると、キレイに汚れを落とすことができました。
掃除後は、見た目はもちろん油のベトベト感がなくなり、ツルツル・ピカピカに!
電子レンジ庫内
次に電子レンジ庫内です。
掃除前は、側面・床面・天井すべてが汚い・・・
重曹水を温めた後に見ると、庫内全体の汚れが浮き出ていました。
こんな状態で毎日電子レンジを使っていたことを想像するだけで震えます・・・
違う角度から見た感じはというと・・・
天井や側面1箇所の焦げ付きは完全には落ちなかったものの、キレイにすることができました。
次回の掃除の際は、重曹よりも洗浄力のあるセスキ炭酸ソーダを使用しようと思います。
電子レンジ外側の掃除方法
電子レンジの掃除場所と言えば、庫内を想像される方も多いかと思います。しかし、外側にも庫内と同じくらい汚れが蓄積しています。
この項目では、簡単にできる電子レンジ外側の掃除方法についてご紹介しますので、ぜひ参考にしてみてくださいね!
電子レンジ庫内の掃除の際は、外側もまとめて掃除をしましょう!
電子レンジ外側の掃除:用意するもの
- 汚れを拭くもの(雑巾/布巾(ふきん)/マイクロファイバークロスなど)
- クイックルワイパー(ハンディタイプ)
- 台所用中性洗剤
- クエン酸
- 容器(または空のスプレーボトル)
電子レンジ外側の掃除手順
電子レンジ外側の汚れは、主に「ホコリ」「油」「手垢」「水垢」の4つです。
さまざまな汚れが付着しているので、中性洗剤を使って汚れ全般を落としていきましょう!
- 電源コードを抜く
- クイックルワイパー(ハンディタイプ)で、電子レンジの外側に付着したホコリを絡め取る
- 水で薄めた中性洗剤を雑巾またはマイクロファイバークロスに含ませて硬く絞り、外側全体を拭く
- 洗剤が残らないよう水拭きする
- 最後に全体を乾拭きして完了
電子レンジ外側の中でも特に、吸気口や排気口にはホコリが溜まります。
放置するとホコリで塞がってしまい、故障や発火のリスクがあるため、こまめにお手入れしましょう!
また、どうしても落とせない油汚れがある場合は、重曹またはセスキ炭酸ソーダを使って汚れを落としましょう!
電子レンジの汚れを防ぐには?
電子レンジの汚れを防ぐには、食品をラップで覆ってから加熱することです。
そうすることで、飛び散る汚れを最小限に抑えることができます。
また、庫内専用の汚れ防止マットの使用もおすすめです。
汚れ防止マットを使用することで、食品が直接庫内にこぼれたり、飛び散りを防ぐことができます。
汚れ防止マットは、取り外しが簡単にできるため、汚れたらその都度洗って設置すれば、庫内を清潔な状態に保つことができます。
ラップで覆ってから加熱することで、電子レンジの汚れを防ぐだけでなく、食品に熱が通りやすくなるといったメリットがあります。
最近では、繰り返し使えるシリコンタイプが販売されているので、ラップ代を節約したい方におすすめですよ♪
電子レンジ掃除のポイント
電子レンジを掃除する際のポイントを2つご紹介します。
- 汚れを拭き取る際に、キッチンペーパーは不向き
- 余った重曹水を有効活用する
それぞれ詳しくご紹介します。
汚れを拭き取る際に、キッチンペーパーは不向き
汚れを拭き取る際に、キッチンペーパーを使うよりも雑巾またはマイクロファイバークロスがおすすめです!
キッチンペーパーだと生地が薄くて破れやすいので、掃除には向きません。
余った重曹水を有効活用する
余った重曹水は捨てずに雑巾に染み込ませながら拭きましょう!
空のボトルに入れてスプレーしながら掃除をしてもOKです。
透明だった重曹水が茶色に!いかに電子レンジ内が汚れていたかが分かります。。。
電子レンジ掃除の注意点
電子レンジ掃除をする際の注意点は、以下の3つです。
- メラミンスポンジの使用
- 合成洗剤の利用
- 高温に注意
メラミンスポンジの使用
激落ちくんで人気のメラミンスポンジは、洗剤不要で水だけでこびり付いた頑固な汚れを簡単に落とすことができる便利な掃除アイテムです。
しかし、電子レンジの掃除にメラミンスポンジを使ってしまうと、庫内の素材を傷つけてしまいますので、使用しないでください。
合成洗剤の利用
カビ取り剤や住宅用洗剤など合成洗剤は、洗浄力が高いためすぐに汚れが落ちてキレイになるように思われがちですが、電子レンジ掃除には適していません。
電子レンジの庫内に傷が付いたり、塗装が剥げたり、場合によっては故障の原因になりますので使用は控えましょう。
また、使用後に洗剤が残ってしまった場合、食品に付着してそのまま口に入れてしまい、人体に悪影響を及ぼす恐れがありますので使用しないでください。
高温に注意
重曹水を加熱した後の電子レンジ内は、高温のため非常に危険です!
やけどやケガの危険があるので、必ず熱が冷めたことを確認してから、気を付けて掃除をしましょう!
まとめ
以上、電子レンジが汚れる原因や、汚れを放置した際の影響、効果的な掃除方法、そして汚れを防ぐための対策についてご紹介しました。
電子レンジの汚れは、重曹水を温めて拭き取るだけで汚れのほとんどを取ることができます。
今回使用した重曹は、電子レンジの掃除だけでなく、キッチンやお風呂、エアコンなど家中のさまざまな場所で使用できるので、常備しておくことをおすすめします。
また、「どうしても落とせない汚れがある」「忙しくて掃除する時間がない」という場合は、ハウスクリーニング業者に依頼してみてはいかがでしょうか!
電子レンジ以外にもシンクやガスコンロ、排水口などのキッチン周りをまとめて一気にキレイにすることができます。
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クリーニングのプロに作業してもらうことで、洗浄後は新品のような仕上りになるので、普段の掃除も楽に行えます!
この記事のまとめ
- 電子レンジが汚れる原因は、食品の加熱中に起こる「飛び散り」「水蒸気」「こぼれ」「噴き出し」
- 電子レンジの汚れを放置すると「汚れや臭いが食材に付着」「加熱ムラ」「故障」のリスクがあるので、定期的に掃除をすることが大切
- 頑固な汚れを取り除くには、汚れに合う洗剤を使用すること
- 電子レンジの汚れを防ぐには「食品をラップで覆ってから加熱する」「庫内専用の汚れ防止マットを使用する」