今すぐ簡単にできるトイレラバーカップの正しい使い方を知りたい
トイレラバーカップにはどんな種類があるの?
誰もがヒヤッとする、急なトイレのつまり・・・
主な原因は「固形物」「食品」「水に溶けにくいテッシュ」「大量のトイレットペーパー」「蓄積した尿石」の5つです。
詰まりを自分で解消するには、専用の道具スッポンこと『ラバーカップ』を使いましょう。
ラバーカップを使う時のポイントは、「ラバーカップと排水口を水平に密着させる」「勢いよく引っ張る」です。
この2つをしっかり行えば、効果的に詰まりを解消することができます。
この記事では、簡単にできるトイレスッポンの正しい使い方や、ラバーカップを使う前に用意する物、トイレスッポン(ラバーカップ)の種類についてご紹介します。
また、詰まりが解消しない場合の対処法についてもご紹介しますので、詰まりトラブルを早急に解決しましょう!
目次
トイレスッポン(ラバーカップ)の種類は3つ
トイレスッポンにはどのような種類がある?
どの種類のスッポンを選べばいいのかな?
トイレスッポン(ラバーカップ)の種類は3つです。
- 和式トイレ用
- 洋式トイレ用
- 和式/洋式/節水トイレ用
トイレの便器の種類によってラバーカップの形状が異なるため、自宅のトイレに合う物を選びましょう。
ちなみに私は、ラバーカップに種類ががあることを知らず、緊急で使うためにとりあえずで購入してしまった経験があります。
結局、トイレは洋式なのに和式タイプを購入してしまったので、失敗しないためにもよく確認しましょう。
以下の項目で、それぞれの特徴について解説していきます。
トイレスッポンの種類①:和式トイレ用
和式用は、ゴム部分が丸くて深さがあり、中は空洞で底が平らな『お椀(おわん)型』になっています。
学校によく配置されているので、見たことがある方も多いのではないでしょうか?
私は、おばあちゃんの家でよく見かけていました。
和式用ラバーカップは、トイレはもちろん、キッチンや洗面台、お風呂など家中のさまざま場所にある排水口の詰まりを解消する際にも使用することができます。
トイレスッポンの種類②:洋式トイレ用
洋式用ラバーカップは、和式用と似た形状をしていますが、先端に出っ張り(突起)が付いているのが特徴です。
洋式トイレは、和式トイレよりも排水口が狭く、また深さもあるため、しっかりフィットするようにこのような特殊な形状をしています。
トイレスッポンの種類③:節水トイレ用(和式/洋式も使える)
節水トイレ用ラバーカップは、ゴムの底一ヶ所にツバが付いている『キャップ型』になっています。
最近では、ゴムの底全体にツバが付いた最新式ラバーカップ『ハット型』の商品も販売されています。
節水トイレ用ラバーカップの最大のメリットは、和式や洋式トイレにも対応できるという点です。
購入に迷ったら、節水トイレ用を選ぼう!
ラバーカップを使う前に!用意するもの
詰まりを解消する際は、以下のアイテムを用意しましょう。
- 大きめのビニール袋(ゴミ袋がおすすめ)
- 新聞紙
- バケツ
- ゴム手袋
- 雑巾
- マイナスドライバー
マイナスドライバーは、止水栓を閉める際に使うよ!
水道の蛇口のようなハンドルタイプになっている場合は不要です。
参考:止水栓(シスイセン)|東建コーポレーション株式会社
意外と簡単!トイレラバーカップの正しい使い方
ラバーカップの正しい使い方をポイント含めてご紹介します。
初めての方でもコツさえ抑えれば簡単にできるので、焦らず対処しましょう。
- 排水口を隙間なく覆うようにラバーカップをセットする
- ラバーカップと排水口を水平に密着させる
- カップ内の空気を抜きながら完全に凹むまでゆっくり押し込む
- 柄をしっかり持ち、上に向かって勢いよく引っ張る
- 1~4を繰り返し行う
この作業はどのくらい繰り返せばいいの?
ブクブクと水が流れるような音が聞こえるまで作業しましょう!状況にもよりますが、基本的には2~3回で解消されるケースがほとんどです。
効率アップ!詰まりを解消する6つのステップ
トイレの詰まりを解消するための6つの手順をご紹介します。
- 止水栓を閉める
- 壁や床が汚れないよう保護する
- 便器内の水位をチェックする
- ラバーカップを使って詰まりを解消する
- 詰まりが解消できたか確認する
- 止水栓を開けて水を流す
手順1. 止水栓(しすいせん)を閉める
まずは、感電や電気回路のショートを防ぐためにトイレの電源プラグを抜き、止水栓(しすいせん)を閉めます。
止水栓は、主に『ドライバー型』『内ネジ型』『ハンドル型』の3つの種類があります。
一般家庭用トイレで多いのはドライバー型です。
止水栓の種類 | 開閉ネジの形状 | 必要な道具 | 開閉方法 |
ドライバー型 | 外に飛び出している | マイナスドライバー | 閉める:右回転 開ける:左回転 |
内ネジ型 | 内側に入り込んでいる | マイナスドライバー | 閉める:右回転 開ける:左回転 |
ハンドル型 | 蛇口 | - | 閉める:右回転 開ける:左回転 |
上の表のように『ドライバー型』『内ネジ型』の止水栓を閉める際は、マイナスドライバーを使用します。
ハンドル型の場合は、手で回して開閉しましょう!
どのタイプでも共通して注意していただきたいのが、『転回させた数を把握しておく』ことです。
作業が終わった後に、回転させた数と同じだけ逆回転させて元に戻す必要があります。
もしも、元の回転数より多く回転させると、水量が減ってしまいます。反対に、回転数が少ない場合や全開の状態にすると、水の量が多くなり、タンクから水が溢れてしまいます。
手順2. 壁や床が汚れないよう保護する
作業中に汚水が飛んだり、こぼれる可能性があるので、水分の吸収・消臭効果のある『新聞紙』や、水を弾く『ビニール袋』を使って床や壁を保護しましょう。
床には数枚の新聞紙を、重ねて敷きます。
ビニール袋を使う場合は、両端または片側と底をハサミで切り取り、1枚を大きなシート状にしてから床や壁全体を覆うのがおすすめです。少ない枚数で広い範囲をカバーすることができるので、袋が無駄になりません。また、作業中にズレるのが心配な場合は、養生テープで固定しましょう。
次に、新たなビニール袋を1枚用意し、中央に穴を空けてスッポンの柄を通します。
柄が通ったら、そのまま便器を覆います。
便器全体がビニール袋で覆われるので、中の汚水の飛び散りを防ぐことができます。
しっかり保護しておけば、詰まり解消後の片付けが楽になるね!
手順3. 便器内の水位をチェックする
止水栓を閉め、トイレ内を保護したら、次に便器内の水位を確認しましょう。
この時に、便器から中の汚水が溢れそうな場合は、便器のフチから10cm程度、水位が下がるまでバケツを使って水を抜きます。
反対に、水が少ない場合はラバーカップが浸るくらいまで水を入れます。
便器内は汚水を含んでいるため不衛生です。必ずゴム手袋を装着してから作業しましょう!
手順4. ラバーカップを使って詰まりを解消する
ラバーカップを使って詰まりを解消しましょう。
上記の項目『意外と簡単!トイレラバーカップの正しい使い方』を参考に、実践してみましょう。
手順5. 詰まりが解消できたか確認する
手順4を何度か繰り返したら、詰まりが解消されたかどうかを確認します。
確認方法は、『バケツの水を少しずつ便器内に流してみる』ことです。
トイレを流すレバーを引いて確認するのはどう?
それは絶対やらないでください!
つまりが解消出来ていない場合、水が逆流して床に広がってしまいます。
この時に、詰まりの原因物が出てきた場合は、すぐに取り出してください。
詰まりの原因物が出てこない場合は、水の音を確認しましょう。ブクブク・ゴボゴボと水が流れる音が聞こえたら、解消できている可能性が高いです。
解消されると、排水は通常通りになり、便器内に溜まる水位も元に戻ります。解消されているかどうか分からない、もしくは解消されていないという場合は、再度ラバーカップを使って作業します。
手順6. 止水栓を開けて水を流す
詰まりが解消されたことを確認したら、手順1で閉めたのと同じ回数だけ止水栓を開けて、タンク内の水を流します。
レバーを引いて水が流れるかチェックしましょう。
最後に、床や壁に貼ったり敷いたりした新聞紙やビニール袋を取り除きます。
もし汚れや汚水が付着していたら、雑巾で軽く拭いて簡単にお手入れします。
これですべての作業が完了です。
この記事では、使用後のラバーカップの掃除方法についてご紹介していますので、参考にしてみてください!
詰まりが解消しない場合の対処法
繰り返しラバーカップを使ってもつまりが治らない場合、とりあえず何かしなければと余計焦ってしまうでしょう。
急いで行動すると、かえって状態を悪化させてしまい、後々問題が大きくなる可能性があります。
でも、大丈夫です。
ラバーカップで対応できない場合でも、まだ対処法はあるので、落ち着いて以下の方法を試してみましょう。
- ぬるま湯を流す
- 自然に解消されるのを待つ
- その他の道具を使ってみる
ぬるま湯を流す
ラバーカップを使ってもつまりが改善しない場合は、バケツいっぱいにお湯を入れて便器内に流してみましょう。
この時に注意していただきたいのが、『熱湯を使用しない』こと。
熱湯を流してしまうと、便器や排水管が変形したり、破損して故障してしまいます。
40~50度程度のぬるま湯を使用しましょう。
ただし、詰まっているものが固形物の場合は、効果がありません。トイレットペーパーや流せるタイプのトイレブラシ、お掃除シート、排泄物など水に溶けるものが詰まった場合のみ、この方法を試してみましょう。
また、パイプユニッシュなどの洗剤を使って解消しようとする人もいますが、これらを流しても詰まりを解消することはできないので、使用しないでください。
その他の道具を使ってみる
ラバーカップを使っても詰まりが治らない場合は、その他の詰まり解消アイテムを使ってみましょう。
ラバーカップ以外で代表的な道具には、『パイプクリーナー』と『ローポンプ』があります。
パイプクリーナーは、排水管に詰まった原因物質を直接取り除いたり、押し流すことができる詰まり解消アイテムです。
ワイヤー形状をしており、先端にはブラシや原因物を取る爪が付いているのが特徴です。
上手く操作できれば、すぐに詰まりを解消することができます。
ただし、直接詰まりの原因物質に触れるため、慎重に操作しないと排水管が破損したり、水漏れを引き起こすなどのトラブルに発展することも・・・
最悪の場合、業者に依頼して修理が必要になることもあるため、使用する際は注意が必要です。
ローポンプは、水圧や真空圧を利用して詰まりを解消する器具です。
隙間から空気が入ると効果が減少したり、細かい汚れは落とせないものの、正しく使用すればスッポンよりも倍以上の力を発揮します。
トイレはもちろん、キッチンやお風呂場の排水口の詰まりにも対応可能です。
また、製品によりますが、ラバーカップよりも柄がない分サイズが小さいので、収納場所に困りません。
ローポンプの費用は、ラバーカップと同じくらいです。
使い方は簡単。専用のハンドルを引き、押し出すようなイメージで操作します。
参考:排水詰まり抜き作業|【ローポンプ】株式会社クリアライフ
自然に解消されるのを待つ
ラバーカップを使用した後でも、すぐにはつまりが治らないケースもあります。
このような場合の対処法としておすすめなのが、『時間を置くこと』です。
時間を置くことで、水圧が変化し、自然に解消されることがあります。
どのくらい時間を置けばいいの?
2時間程度放置して、自然に解消するのを待ちましょう!
何をやっても解消できない場合は専門業者に相談
何をやっても治らない・・・
固形物が詰まってしまった・・・
このような場合は、できるだけ早く専門の業者に相談・依頼しましょう。
放置したり、無理に力を加え取ろうとすると、トイレが故障してしまいます。
『水110番』なら、日本全国対応しています。施工料金は8,800円(税込)~。
豊富な知識と技術力を持ったスタッフが、最短30分で駆けつけてくれるので、急なトラブルでも安心です。
見積もりや出張費、キャンセル料すべて無料なので、お困りの方は一度問い合わせてみてはいかがでしょうか。
仕事や家事、育児で忙しくても24時間365日対応しているから気軽に相談できるね!
水110番は日本全国対応
\24時間365日対応/
まとめ
以上、ラバーカップの種類や正しい使い方、解消しない場合の対処法についてご紹介しました。
- トイレスッポンの種類は『和式タイプ』『洋式タイプ』『節水タイプ』の3つ
- ラバーカップを使用する前に床や壁を保護することで、後々の掃除が楽になる
- ラバーカップ以外の詰まり解消アイテムには、「パイプクリーナー」「ローポンプ」がある
急にトイレが詰まると、「水漏れしてしまうのでは?」「排泄物の悪臭が充満してしまうのでは?」「治さない限りトイレが使えない・・・」など焦りと不安でいっぱいになりますよね。
このような時は、まずは落ち着いて詰まりの原因を特定し、今回ご紹介した内容を参考に、正しい方法でラバーカップを使って解消することが非常に重要です。
また、どうしてもつまりが解消できない場合は、無理に取ろうとするのではなく、速やかに専門業者に相談・依頼しましょう。
早めに依頼することで、後々のトラブルを防ぐことにも繋がります。