駆除してもすぐに発生するコバエ・・・なぜ?原因は?
コバエはどこに卵を産み付けるの?形状は?
コバエを数匹見つけたら、すでに何十匹も卵を産み付けられているかも・・・
コバエは、卵から成虫になるまでの成長スピードがとても早く、暖かい時期になると動きが活発になり、すぐに繫殖を繰り返します。
中には、わずか10日で卵から成虫になることも・・・
大量発生を防ぐためにも、卵のうちに駆除し、日頃から予防しておくことが非常に重要です。
この記事では、家の中でコバエが卵を産み付けやすい場所や、卵の特徴、やってはいけいない卵の駆除方法についてご紹介します。
また、簡単にできるコバエの発生予防法についてもご紹介しますので、ぜひ参考にしてみてくださいね♪
目次
コバエが卵を産み付けやすい場所
コバエの種類 | 卵を産み付ける場所 | 発生源 |
ショウジョウバエ | 生ゴミ/ゴミ箱/三角コーナー/食べ残し/飲み残した空き缶/酒など | キッチン |
ノミバエ | 排水管/腐った食品/腐敗した肉/排水口 | キッチン/浴室(お風呂) ペットのフン(糞) |
キノコバエ | 湿った土/観葉植物/植木鉢/キノコ | 植物 |
チョウバエ | 排水口/下水溝/浄化槽 | キッチン/浴室/トイレ/洗面所 |
どのコバエも共通して
エサ・水分・不衛生な環境に卵を産む傾向があります
ここで、コバエについて少し詳しく解説していきましょう。
そもそもコバエは、体長1~5mmほどの小さなハエの総称のため、「コバエ」という虫は存在しません。
コバエを含むハエは、全世界(極地を除く)に約9万種存在し、日本では約3,000種類が生息していると言われています。
中でも、家でよく見かけるコバエは主に以下の4種類があります。
- ショウジョウバエ
- ノミバエ
- キノコバエ
- チョウバエ
これらのコバエは、気温18~25℃、湿度70%以上の環境になると卵から成虫になるまでのサイクルが一気に加速し、繫殖を繰り返します。
たとえば、水回りの掃除を怠ってしまったり、ゴミを数日放置するだけですぐに卵を産み付け、大量発生してしまいます。
コバエの大量発生を防ぐには、まずは発生源を特定し、成虫はもちろん卵の状態から徹底的に退治し、日頃から駆除剤を使って予防することが非常に重要です。
特に、暖かい春や秋、じめじめした梅雨時期はコバエの発生に注意しましょう!
コバエの卵はどのような見た目をしている?
コバエの卵 | 色 | 形状 | 卵の大きさ | 卵期間 |
ショウジョウバエ | 白 | 楕円形 | 約0.5mm | 約1日 |
ノミバエ | 乳白色 | 細長い 楕円形 | 約0.5mm | 約13~15時間 |
キノコバエ | 淡黄色 | 楕円形 | 約0.2mm | 約3~4日 |
チョウバエ | 褐色 | 細長い 楕円形 | 約0.3mm | 約2日 |
上記の表の通り、コバエの卵は種類によって色や大きさは異なりますが、どれも小さな楕円形状になっています。
また、卵期間は長くても4日、最短で半日で孵化して幼虫、数日後には蛹になるので、あっという間に成虫になります。
卵が小さいので見つけるのが難しいうえに、成長スピードが非常に速いので、気づいた頃には成虫になって飛んでいた・・・なんてことがよくあるでしょう。
卵を見つけて駆除するのはムリなのでは・・・?
成虫になるまで待つしかないのかな・・・?
このように思われる方も多いかと思いますが、ご安心ください!
卵がある場所を特定するおすすめの方法は、成虫のコバエの行動をチェックすることです。
例えば、ある一定の場所によく止まっていたり、同じ所をよく飛び回っているなんてことがあれば、そこに卵がある可能性が高いです。
なるほど!これなら簡単に卵を見つけられるね!
発生源=成虫に教えてもらおう!
また、卵を見つけることができたら、どのような種類のコバエが家によく発生するかも分かります。
以下の項目では、それぞれの卵の特徴について簡単にご紹介していきます。
ショウジョウバエの卵
ショウジョウバエの卵は、白色でコバエの中でも一番大きく、直径が約0.5mmの楕円形型です。
成虫になると、体長2~3mm程度、見た目は黄褐色~黒褐色で赤色の目になり、1回に約80個もの卵を産むことができると言われています。
そんなやっかいな害虫であるショウジョウバエは、腐敗物や発酵物が大好物!
これらの臭いに誘われて集まります。
特に、ゴミ箱や三角コーナー、排水口に溜まった生ゴミ、飲み物が入ったペットボトルや空き缶、食後のお皿などキッチン回りで見かけることが多く、あちこちに産卵します。
参考:コバエ 生態と種類を知る|大日本除虫菊株式会社
ショウジョウバエの一生
卵(1日)▶幼虫(4日)▶サナギ(6日)▶成虫(~60日)
約10日で卵から成虫まで成長するとは・・・
すぐに大量発生するのも納得です
ノミバエの卵
ノミバエの卵は、乳白色で細長い楕円形型をしています。
ご紹介したコバエの中で、卵から孵化するまでの期間がわずか約13~15時間と、最も短いのが特徴です。
成虫は、体長2mm程度で後ろ足が長く、黒褐色をしています。
成虫になってからの寿命はわずか10日と短いですが、1回に約30~40個の卵を産卵することができると言われています。
ノミバエは、汚物やヘドロが好物のため、キッチンや浴室(お風呂)の排水口、ペットのフン(糞)に群がり、卵を産み付けます。
参考:コバエを知る|アース製薬株式会社
ノミバエの一生
卵(半日)▶幼虫(2.5日)▶サナギ(10日)▶成虫(~10日)
ノミバエは、卵期間が短いのに寿命はわずか10日と短いんですね!
キノコバエの卵
キノコバエの卵は、淡黄色で直径が約0.2mmの楕円形型です。
成虫は体長約1~4mmで、体は黒褐色~黒色になり、1回で60~80個の卵を産卵することができると言われています。
家の中だけでなく、屋外や玄関、ベランダに置いている植木鉢から発生することもあります。
参考:コバエを知る|アース製薬株式会社
キノコバエの一生
卵(3~4日)▶幼虫(15~20日)▶サナギ(3~5日)▶成虫(~10日)
キノコバエの成虫は、全身が黒く、羽が生えているので蚊と見間違えることも・・・!
チョウバエの卵
チョウバエの卵は、産卵直後は乳白色をしていますが、しだいに褐色になります。
成虫は、体長約4~5mmで、体は灰褐色になります。
体全体がモコモコの毛で覆われており、羽は逆ハート型です。
湿気のある汚れた暗所を好み、1回で200~300個もの卵を産み付けます。
参考:チョウバエ 生態と種類を知る|大日本除虫菊株式会社
チョウバエの一生
卵(2日)▶幼虫(14日)▶サナギ(3~4日)▶成虫(~14日)
チョウバエは、1回の産卵数がとにかく多い・・・
見つけたら、早めに駆除しないとね!
実はNG!やってはいけない卵の駆除方法
コバエの卵を見つけたら、とにかく早く退治したいと思うのは自然なことですが、焦って無計画に駆除しようとするとかえって逆効果・・・
この項目では、やってはいけない駆除方法と、改善策についてご紹介しますので、ぜひ参考にしてみてください。
正しい方法を知って、効率よく効果的に駆除しましょう!
トイレや排水管に卵を流す
けっこうやりがちなことですが、『トイレや排水口に卵を流して駆除する』のはNGです。
油やヘドロのヌメリなどに絡まって、排水管や排水溝に残った卵が数日後に孵化し、這い上がってくる可能性があるからです。
コバエは、5℃以下の低温・30℃以上の高温に弱いため、熱湯をかけて死滅させます。
ただし、熱湯をかけると配管が痛みやすく、最悪の場合破損させてしまうので、お湯の温度に注意しましょう。
ほうきで掃く
壁や床にくっついている卵を『ほうきで掃いて駆除』する方も多いかと思いますが、その後の処理はきちんとできていますか?
掃いた後の壁や床はキレイになりますが、よく見ると、ほうきのブラシに卵がくっついているかもしれません。
その状態で放置してしまうと、数日後には成虫になり、気がつく頃には大量発生してしまいます。
どうしても卵が取れない場合は、ブラシに50~60℃のお湯をかけて駆除しましょう!
成虫用の殺虫剤
『成虫用の殺虫剤を使って卵を駆除する』のはNGです。
メーカーや製品によっては、成虫しか効果がないタイプの殺虫剤があるので、ラベルに書かれている注意事項をよく読んでから購入しましょう。
また、発生しているコバエが特定できている場合には、その種類に合った殺虫剤を選ぶことも重要なポイントです。
こちらの殺虫剤は、ショウジョウバエ、ノミバエ、チョウバエ、キノコバエの成虫、卵どちらにも効果があります。
駆除剤を複数集めるのが難しい人におすすめです!
掃除機で吸い取る
『掃除機で吸い取って駆除』する方も多いかと思いますが、ほうき同様、その後の処理はきちんとできていますか?
掃除機で吸い取ったゴミの中にコバエの卵が含まれています。
放置してしまうと、卵が孵化し、掃除機内でコバエが大量発生する恐れがあります。
卵の数が少ない場合は、粘着シート(コロコロ)やガムテープにくっつけて駆除するといいでしょう。
直接手で触ることがないので、衛生的に駆除できます。
コバエの発生を防ぐには?
コバエの発生を防ぐ方法を3つご紹介します。
- 生ゴミの捨て方を工夫する
- 隙間を塞ぐ
- 根本解決!プロに依頼する
コバエが湧かない環境ができれば、卵の産み付けも防げます。
どれも簡単にできる予防法なので、ぜひ参考にしてみてくださいね!
生ゴミの捨て方を工夫する
ほとんどのコバエは、エサである生ゴミに集まってきます。
発生を防ぐには、生ゴミの捨て方を工夫しましょう!
- 水分を取り除く
- 臭いが漏れないよう、ビニール袋を密閉する
- 三角コーナーや排水口のゴミを毎日捨てる
ポイントは、水・臭い対策ですね!
また、空き缶やビン、飲みかけのペットボトルなどはしっかり洗って、乾燥させてからゴミ袋に入れましょう。
あらかじめ、ゴミ袋に殺虫スプレーをかけておくと虫の寄り付きを防げます。
隙間を塞ぐ
体が小さいコバエは、さまざまな方法で外から家の中に侵入してきます。
主な侵入経路は、以下の通りです。
- 換気扇
- 窓(網戸)の隙間
- 洗濯物に付着
- エアコン
- 玄関
この中でも特に、網戸から侵入するケースがほとんどなので、「網戸が破れたり、へたっていないか?」「網戸は空いていないか?」をこまめに確認し、なるべく隙間を作らないようにしましょう。
また、網戸専用の殺虫剤を塗ったり、殺虫剤を貼るなどして対策するとさらに良いでしょう!
根本解決!プロに依頼する
画像引用:害虫駆除110番公式ホームページ
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まとめ
以上、コバエが卵を産み付けやすい場所や、卵の特徴、やってはいけいない卵の駆除方法、発生を防ぐ方法についてご紹介しました。
コバエは、不衛生な環境・汚水・生ゴミなどのエサを求めてすぐに湧きます。
大切なのは、定期的に掃除をして『家の中を清潔な状態に保つ』ことです。
また、自分では駆除しきれない場合は、害虫駆除業者に相談・依頼し、発生源を徹底的に突き止めてもらい、根本から解決してもらいましょう。
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