毎年やってくる花粉症シーズン。
鼻水やくしゃみ、鼻づまり、目のかゆみ、集中力の低下など、花粉症のつらい症状に悩まされる人も多いのではないでしょうか?
室内の花粉を軽減させるには、「花粉を家に持ち込まない」「持ち込んだ花粉を取り除く」こと。
また、換気時や人の動きによって外から入り込んだ花粉を軽減させるには、掃除機を使ってこまめに掃除をすることが大切です。
そこでこの記事では、家の中で花粉が溜まりやすい場所や、花粉に強い掃除機の選び方、花粉に強いおすすめの掃除機5選についてご紹介しますので、ぜひ参考になればと思います。
また、おうちで簡単にできる花粉対策についてもご紹介していますので、ぜひ参考にしてみてくださいね!
空気清浄機についての記事はこちらをご覧ください♪
主な花粉の種類
毎年、多くの人が悩まされている花粉症。
国立研究開発法人日本医療研究開発機構によると、
花粉症は国内で約3,000万人が罹患する日本で最も多いアレルギー疾患で、現在も患者数は増加し続けている。
花粉症の主な原因は、スギ花粉に次いでヒノキ花粉ですが、他にもさまざまな花粉が飛散しています。
基本的に春頃にピークを迎える花粉症ですが、他にもさまざまな花粉が飛散していることから、実は春以外の時期でも症状に悩まれる人が多いと言われています。
種類 | スギ | ヒノキ | シラカンバ (シラカバ) | ハンノキ | ブタクサ | イネ科 | ヨモギ |
飛散時期 (目安) | 2月~4月頃 | 3月中旬~5月中旬頃 | 4~6月頃 | 1月~4月頃 | 8月~10月 | 3月~10月 ※地域による | 8月~11月 |
大きさ | 30-40μm | 28-34μm | 25-29μm | 25μm | 20µm | 20-100μm | 30µm |
※1μm(マイクロメートル)=0.001mm
家の中で花粉が溜まりやすい場所とは?
花粉は非常に小さな粒子のため、家の外だけでなく家の中にもたくさん潜んでいます。
では、花粉が溜まりやすい場所とはどういった所なのでしょうか?
理由を交えながら以下の項目でそれぞれ解説していきます。
これらの場所は、花粉だけでなく、ゴミ、ホコリ、ペットの毛、ハウスダストなど、日常生活においてさまざまなものが溜まりやすいため、掃除機を使った定期的な掃除が重要です。
床(フローリング)や畳
リビングや子供部屋、寝室などの床(フローリング)・畳は、家の中でも特に花粉が付着しやすい場所です。
さまざまな経路で家の中に侵入した花粉の粒子は、日々空気中を漂い、人や物が動く空気の流れによって舞い上がって室内に飛散しています。
その飛散した花粉は、人が外出している間や寝静まっている夜間など、空気の流れが少ない時に、1時間ほどかけてゆっくりと床(フローリング)に沈着し、蓄積しています。
外気が出入りする玄関や窓周辺
家の中に花粉が侵入する原因として最も多いのが、玄関や窓周辺です。
毎日のように人が出入りする玄関や、換気のために開けた窓から風に乗って家の中に侵入します。
また、サッシや網戸などの窓周辺にも花粉が付着しているので、こういった箇所も忘れずこまめに掃除をすることが大切です。
寝室の布団
外干しした布団や洗濯物にも花粉が付着します。
風に乗って運ばれてきた花粉や、ベランダの手すりなどに付いていた花粉が布団に付くことで、家の中に侵入します。
布団を取り込む際に使用する「布団たたき」を使って払うことで、表面の花粉を取り除くことはできますが、繊維の奥などに入り込んでしまった除去することが難しいです。
カーテンやカーペットなどの布製品
空気中に浮遊している花粉は、ゆっくりと時間をかけて床(フローリング)に向かって落ちていきます。
そのため、カーテンやソファー、カーペットなど家の中にある布製品にも花粉が付着します。
また、人が歩いたり、座ったりすることによって、花粉は凸凹繊維の奥深くに絡まりながら入り込んでしまいます。
家具・家電
花粉の粒子は非常に軽量なため、風に飛ばされやすく、静電気や表面がザラザラした物などに付着しやすいという性質を持っているため、家具や家電製品などに付着します。
特に、テレビやパソコンなどの家電製品は、静電気が発生しやすいため、花粉が大量に吸着します。
脱衣所
外から帰ってきた際に、コートなどの衣類や、バッグや帽子などの小物には目に見えない花粉が大量に付着しています。
また、花粉が付着しているのは衣類だけではなく、髪の毛や皮膚にも付着しています。この付着は髪の毛に引っかかったり、静電気によって吸着することが原因です。
そのため、衣類を脱ぎ着する脱衣所は花粉が舞いやすく、蓄積しやすい場所となります。
花粉に強い掃除機の選び方
花粉に強い掃除機を選ぶ際のポイントは「吸引力」「ヘッド」「機能」「集じん方法」の4つです。
生活シーンや目的に合わせて注目してみましょう!
吸引力
花粉に強い掃除機を選ぶ際は、吸引力の高さをチェックしましょう。
確認方法は、メーカー公式ホームページや通販サイト、取扱説明書、またはパンフレットなどに記載されている「吸込仕事率」を確認することで、吸引力が高いかどうかを判断することができます。
この「吸込仕事率」(または吸引仕事率)とは、掃除機がゴミやホコリをどれくらい吸い取れるかを示す値のことで、単位には「ワット(w)」が使用されています。
数値が大きいほど、吸引力が高いため、家中にたまった花粉を効果的に除去するには、吸込仕事率が高い製品を選ぶことをおすすめします。
ただし、コードレスタイプの掃除機はバッテリーの充電状態や劣化の有無が吸引力に関わるため、製品によっては吸込仕事率の明記がない場合があります。記載がない場合は、バッテリーの性能を確認しましょう。
メーカーや製品によってさまざまですが、目安としては、コンセントを繋げて使用する「キャニスター型」なら400〜500W程度、コードレスタイプの「スティック型」なら20~30W程度の強さがあるものを選ぶと安心です。
ヘッド
掃除機のヘッドは、主に3つの種類があります。
それぞれの特徴は、以下の通りです。
ヘッドの種類 | モーターブラシ | タービンブラシ | 床ブラシ |
集じん力の強さ | ◎ | 〇 | △ |
価格 | 高め | ふつう | 安い |
ヘッドの重さ | 重い | 軽い | 軽い |
カーペット掃除 | ◎ | 〇 | △ |
床(フローリング)の掃除 | ◎ | ◎ | 〇 |
畳の掃除 | ◎ | ◎ | 〇 |
ブラシの掃除の手間 | かかる | かかる | かからない |
おすすめの掃除機は、最も集じん力が優れている「モーターブラシ」です。
他の2つの種類の掃除機と比べて価格は少し高めですが、カーペットなどの繊維の奥に入り込んだゴミでもかき出して吸い取ることができます。そのため、粘着シートなどの掃除道具を別に用意しなくても花粉が残りにくく、お部屋全体が短時間でキレイになります。
機能
花粉に強い掃除機を選ぶには、機能性をチェックしましょう。
掃除機のなかには「自走機能」・「ごみセンサー」・「HEPAフィルター」・「静音」などといったさまざまな機能が搭載されている製品があります。
特に、0.3μmの粒子を99.97%除去する性能を持つフィルターである「HEPAフィルター」が付いている掃除機は、花粉だけでなく、ダニやハウスダストなどのアレルギーとなる原因物質を徹底的に除去する効果があるため、おすすめです。
集じん方法
花粉に強い掃除機を選ぶ際は、集じん方法をチェックしましょう。
掃除機の集じん方法は、主に「サイクロン式」・「紙パック式」の2つの方法があります。
それぞれの特徴は、以下の通りです。
集じん方法 | サイクロン式 | 紙パック式 |
吸込持続力 | ◎ | △ |
メンテナンスの手間 | かかる | かからない |
ゴミ捨てのしやすさ | △ | ◎ |
おすすめの集じん方法は「サイクロン式」です。
サイクロン式掃除機は、紙パックを交換する費用がかからないため、ランニングコストがかからないというメリットがあります。
一方で、ゴミを直接吸引するため、メンテナンスが大変なイメージがあるかと思いますが、最近では、ダストケースを丸洗いできる製品が販売されているので、それに対応している掃除機であれば手間を省くことができます。
ただし、ゴミを捨てる際に細かいホコリが舞い上がってしまうことがあるので、注意が必要です。
花粉に強いおすすめの掃除機5選
掃除機は多くのメーカーからさまざまな製品が販売されているため、どれを選べばいいか迷ってしまいますすよね。
そこでこの項目では、おすすめの掃除機を5つご紹介しますので、ぜひ参考にしてみてください!
マキタ
メーカー | マキタ |
商品名 | CL141FDRFW |
重量(kg) | 1.3kg |
集じん方法 | サイクロン式 |
集じん容積 | 0.65L |
ヘッド | モーターブラシ |
日立 PKV-BK3K
メーカー | 日立 |
商品名 | 掃除機かるパックスティックPKV-BK3K V |
重量(kg) | 1.1kg |
集じん方法 | 紙パック式 |
集じん容積 | 0.4L |
ヘッド | モーターブラシ |
アイリスオーヤマ サイクロンスティッククリーナーSCD-184P
メーカー | アイリスオーヤマ |
商品名 | サイクロンスティッククリーナーSCD-184P |
重量(kg) | 1.5kg |
集じん方法 | サイクロン式 |
集じん容積 | 0.3L |
ヘッド | モーターブラシ |
シャープ サイクロンスティッククリーナーEC-VR3S
メーカー | シャープ |
商品名 | コードレススティッククリーナーEC-VR3S |
重量(kg) | 1.3kg |
集じん方法 | サイクロン式 |
集じん容積 | 0.13L |
ヘッド | モーターブラシ |
Dyson Digital Slim+ SV18 FF COM2
メーカー | Dyson |
商品名 | Dyson Digital Slim+ SV18 FF COM2 |
重量(kg) | 1.9kg |
集じん方法 | サイクロン式 |
集じん容積 | 0.35L |
ヘッド | モーターブラシ |
花粉やハウスダストに効果的!掃除機かけのコツ
花粉やハウスダストの侵入を100%防ぐことは難しいですが、定期的な掃除を心掛けることで花粉が溜まりにくい環境になり、快適に過ごすことができるようになります。
この項目では、掃除機をかける時のポイントやコツについてご紹介します。
拭き掃除をしてから掃除機がけ
花粉の粒子は非常に軽量のため、掃除機をかけることで空気の流れが起き、部屋中に舞い上がってしまいます。
花粉の飛散を防ぐには、掃除機をかける前に、濡れ雑巾やクイックルワイパーを使って花粉を取り除きましょう。
掃除機をかける時は、ヘッドを床(フローリング)に密着させ、溝に沿ってゆっくり・丁寧にかけるのがポイントです。
畳の場合も同じです。ゆっくり丁寧に掃除がけをしましょう!
繊維素材は念入りに
カーペットやソファー、マットなどの繊維素材は花粉が絡まりやすいため、1箇所あたり数秒かけて念入りに掃除機をかけましょう。
また、同じ方向だけでなく、縦・横の両方から掃除機をかけるとより効果的です。
おうちで簡単にできる花粉対策
では次に、おうちで簡単にできる花粉対策を3つご紹介します。
どれも簡単にできることなので、早速今日から実践してみましょう!
空気清浄機を活用する
花粉対策は、空気清浄機が効果的です。
空気清浄機を使用することで、空気中に漂っている花粉やホコリ、ハウスダスト、ダニ、カビ、ウイルス、排気ガスといった肉眼では確認しづらい有害物質を除去し、空気を循環させてキレイにするといった効果があります。
空気清浄機を24時間稼働させて辛い花粉シーズンを乗り切りましょう。
こちらの記事では、おすすめの空気清浄機についてご紹介していますので、合わせてご覧ください♪
玄関前で花粉を落とす
外出先から帰ってくると、衣類やバッグ、髪の毛にはたくさんの花粉が付着しています。
なるべく室内に花粉を持ち込まないためにも、帰宅後は玄関で衣類用のブラシまたは、粘着シートを使って花粉を落としてから室内に入りましょう。
また、衣類だけでなく皮膚や髪の毛にも花粉が付着しているので、すぐに手洗い、うがいをしたり、早めにシャワーに入るなどといった対策をして花粉を落としましょう。
花粉防止アイテムを活用する
静電気防止スプレーや、花粉防止スプレーといった花粉対策グッズを活用しましょう。
花粉は、静電気が発生しやすい場所に多く付着します。
花粉が付着しやすいコートや衣類にさっとスプレーして花粉を予防しましょう。
また、外出時は花粉が付着しづらい表面がツルツルしている素材(レザー、ポリエステル、ナイロンなど)の衣類を着用するなどといったちょっとした対策をするだけでも、花粉を軽減させることができます。
まとめ
以上、家の中で花粉が溜まりやすい場所や、花粉に強い掃除機の選び方、花粉に強いおすすめの掃除機5選についてご紹介しました。
花粉に強い掃除を選ぶには、高い吸引力、集じん力、機能性、集じん方法の4つに注目して選びましょう。
たくさんの種類がある掃除機の中から自分のニーズに合う一台を選んで、おうちの中の花粉を軽減し、快適に過ごしましょう。