「フローリングに傷がついてしまった…でも、業者に頼むと高いから自分で何とかしたい」
「自分で直せるって聞いたけど、何を買えばいいか分からない」
「補修しようとしたら、かえって目立ってしまいそうで怖い」
こんな悩みを持っている人は、本当に多いです。
フローリングの傷は、傷の「深さ」を間違えると、せっかく補修しても色が合わなかったり、仕上がりが逆に目立ってしまうことがよくあります。
道具を選ぶ前に「傷がどのレベルか」を見極めることが、補修成功の最大のポイントです。
この記事では、フローリングの傷を自分で補修したい初心者さん向けに、傷レベルの判定方法から補修の具体的な手順、よくある失敗と対処法まで詳しく解説します。
この記事を読むと、
- 傷のレベルを自分で正確に判定できるようになる
- レベルに合った道具をムダなく選べるようになる
- 補修の失敗パターンと対処法まで分かるので、安心してDIYに取り組める
傷のレベルを見極めてそれに合った道具を使い、補修を成功させましょう!
浅い傷なら500円以下の道具1本で、10分程度で簡単に補修できますよ
目次
フローリングの傷は自分で補修できる?まず確認すること

フローリングに傷がついたとき、「業者に頼まないといけないのかな」と思いがちですが、多くの傷は自分で補修できます。
ただし、最初から道具を買いに行くのは少し待ってください。
まず確認すべきことが2つあります。
- 自分で直せる傷かどうか
- 自分の家のフローリングの種類
この2つを間違えると、道具が合わなかったり、補修できても効果が出ないことがあるからです。
自分で直せる傷・直せない傷の見分け方
自分で補修できる傷とできない傷には、明確な違いがあります。
自分で補修できる傷(DIY向き)は、次の通りです。
- 表面のすり傷・細かい引っかき傷
- 変色した傷(水分や摩擦によるもの)
- 凹み(素材が割れていないもの)
- 1〜2cmほどの浅いえぐれ
一方で、業者への依頼を検討した方がいい場合は、以下のような傷です。
- 板の端まで割れが入っているもの
- カビや腐食が起きているもの
- 広範囲(複数枚のフローリングにまたがる)のえぐれや剥がれ
- 下地(合板)まで傷が達しているもの
補修前に確認!自分の家のフローリングの種類
床材には大きく分けて「無垢材フローリング」と「複合フローリング(合板フローリング)」の2種類があります。
補修方法が一部異なるため、自分の家がどちらか把握しておくことが重要です。
無垢材か複合かを見分けるには「断面をチェック」しましょう。
壁際や扉の下など床の「端っこ」をよく見ると、少しだけ切り口が見えることがあります。
- 断面が1枚の木材なら「無垢」
- 薄い木が何層にも重なって見えれば「複合」
もし断面が見えない場合は、特に賃貸ならほとんどが複合フローリングなので、そう考えておけば大きく間違うことはないですよ。
「無垢材フローリング」の特徴は、次の通りです。
- 1枚の板(木)を加工した床材
- 温かみがあり、べたつきが少ない
- 木目や節が不揃い
- やすりや水で補修できる
一方で、「複合フローリング(合板フローリング)」の特徴は、次の通りです。
- 薄い木の板を何層も重ねたもの
- 耐久性・耐水性が高い
- 掃除や手入れが簡単
傷のレベル判定|どの補修方法を選べばいい?

傷を補修する前に、傷がどのレベルかを判定しましょう。
レベルを間違えると「道具が合わない」「効果がない」「かえって目立つ」という失敗につながります。
スマホのライト機能などで光を斜めから当て、傷の深さをよく確認してから、以下の4段階で判定してください。
- すり傷・細かい引っかき傷
- 床の変色
- 凹んだ傷・へこみ
- 深いえぐれ・割れ・欠け
レベル➀すり傷・細かい引っかき傷
「すり傷」や「細かい引っかき傷」は、触っても引っかかりを感じない、爪が入らない程度の浅い傷です。
椅子の脚を引きずる・掃除機のヘッドが当たる・小さな砂やほこりを踏みつけるなどが原因で傷がつきます。
浅い傷のため、補修マーカーやフローリング用クレヨンで簡単に補修できます。
レベル➁床の変色
傷が白く濁って見えたり、周囲より明らかに色が薄くなってできる「床の変色」。
細かいすり傷が蓄積したり・飲み物や洗剤などの水分が飛び散ることでできます。
補修マーカー・フローリング用ワックス・(無垢材なら)アイロン法で簡単に補修できます。
レベル➂へこみ
「へこみ」は、指で触るとわかる傷です。重い物を押したり、落下したときにできます。
初心者でも丁寧にやれば補修できるので、専用の補修材(かくれん棒)・補修パテ・補修スティックを使いましょう。
レベル➃深いえぐれ・割れ・欠け
「深いえぐれ」「割れ」「欠け」は、触ると明らかに段差を感じる重度の傷です。
木の繊維が破れていたり、一部が欠けて穴が開いていたりするなど、傷の底が目視で確認できるほど深いのが特徴です。
こうした傷は、重いものを落としたり、家具を強く引きずったり、劣化が原因でできます。
完全に元通りに補修するのは難しいため、「目立たなくすること」を目的に対応しましょう。
フローリング補修キットを使って、時間をかけて丁寧に作業することが大切です。
「レベル3と4の境界が難しい」という場合は、爪でひっかいたときに「削れた粉が出るか」で判断しましょう。粉が出るなら木の繊維が損傷しているレベル4です。
【レベル別】自分で補修する方法と手順

ここからは、レベル別に具体的な補修手順を解説します。
使う道具・手順の数はレベルによって異なりますが、どのレベルも「汚れを落としてから始めること」が補修成功の共通ポイントです。
汚れや油分が残っていると、補修材の密着が悪くなるので、しっかり掃除をしましょう。
レベル➀すり傷の補修手順
はじめに、以下の道具を用意しましょう。
- フローリング補修用マーカー(またはフローリング用クレヨン)
- 柔らかい布
- 中性洗剤
- 水
準備ができたら、以下の手順で補修します。補修箇所を掃除してから始めましょう!
- フローリングの色に合ったマーカーを選ぶ
- マーカーを傷に沿って塗る
- 乾いたら布で馴染ませる
所要時間は、約15分です!
まず、水で薄めた中性洗剤を柔らかい布に含ませ、補修箇所の汚れや油分を拭き取ります。
油分が残っていると補修材が弾いてしまうため、最後に乾拭きしてしっかり乾燥させましょう。
補修マーカーは「ナチュラル系」「ブラウン系」「ダーク系」など複数の色があります。自然光や室内灯の下で床の色と見比べ、最も近い色を選びましょう。
マーカーの先端を傷に当て、傷の方向に沿ってゆっくり塗ります。はみ出した場合は、乾く前に布でさっと拭き取ってください。
完全に乾いたら、柔らかい布で軽く擦り込むようになじませます。これだけで傷が目立たなくなります。
レベル➁床の変色の補修手順
床の変色は、床の素材が「無垢材」か「複合」かによって補修方法が変わります。
複合フローリングの場合は、補修マーカーで着色した後、フローリング用ワックスを薄く塗り重ね、傷を目立たなくさせます。
手順はレベル1と同じです。
一方、無垢材の場合は「アイロン法」で補修しましょう。
- スチームアイロン
- 濡らして絞ったタオル
手順は、以下の通りです。補修箇所を掃除してから始めましょう!
- 傷の上にタオルを置く
- アイロンをかける
- 乾かして確認する
所要時間は、約15分です!
まず、水で濡らして絞ったタオルを、傷の箇所にかぶせます。
140〜160℃の中温に設定したアイロンを、タオルの上にのせ10〜20秒当てます。蒸気が木の繊維に浸透し、凹みや白み傷が戻ります。
タオルを取り除き、完全に乾いてから傷の状態を確認します。1回で戻りきらない場合は、数回繰り返します。
アイロン法は、表面の薄い化粧板が剥がれるため「複合フローリングには使えません」必ず事前に床材を確認しましょう
レベル➂凹みの補修手順
はじめに、以下の道具を用意しましょう。
- かくれん棒(補修材)
- 中性洗剤
- 布
- ドライヤー(溶かして使うタイプの場合)
準備ができたら、以下の手順で補修します。補修箇所を掃除してから始めましょう!
- かくれん棒の色を確認する
- ヘラで平らにならす
- はみ出し部分をふき取る
- 色のなじみを確認する
所要時間は、約50分です!
最も床の色に近い色を選びます。1本で合わなければ2色を混ぜて調整できます。
ドライヤーや指の温度でかくれん棒の先端を柔らかくし、凹み部分に押し込むように充填します。少し盛り上がるくらいまで入れるのがコツです。
硬くなる前に、ヘラや指で表面を平らにならします。周囲のフローリング面と段差がなくなるよう、丁寧に仕上げます。
周囲に付いた補修材が固まる前に、布で拭き取ります。固まってしまった場合はカッターで削ります。
完全に硬化したら(15〜30分程度)、周囲の色となじんでいるか確認します。若干色が濃い場合は、紙やすりで表面を軽くならしてから再度色を調整します。
レベル➃えぐれ・深い傷の補修手順
レベル4の深い傷には、パテと着色料がセットになった「フローリング補修キット」を使います。
レベル4の補修は「完璧に元通り」にはなりません。あくまで「目立たなくすること」が目的です。仕上がりに納得できない場合は、プロの業者に相談しましょう。
はじめに、以下の道具を用意しましょう。
- フローリング補修キット
- ヘラ
- サンドペーパー(240番・400番)
- 保護テープ(マスキングテープ)
準備ができたら、以下の手順で補修します。補修箇所を掃除してから始めましょう!
- 傷の周囲をマスキングテープで養生
- パテを充填
- 完全に乾燥させる
- サンドペーパーで表面をならす
- 着色スティックで色を合わせる
- マスキングテープを剥がして完成
所要時間は、2時間程度です!
まずは、周囲のフローリングへの汚れ・傷を防ぐため、傷の縁に沿ってマスキングテープを貼ります。
補修キットのパテを傷に押し込みます。乾燥後に収縮するため、パテが盛り上がるくらい少し多めに入れましょう。
約30分〜1時間程度乾燥させます。パテの種類によって乾燥時間が異なるので、説明書の指示時間を守ります。
乾燥後、周囲のフローリング面と同じ高さになるようにサンドペーパーで削ります。240番で粗削りし、400番で仕上げます。
キット付属の着色スティックを使い、周囲の床の色に合わせて着色します。複数色を混ぜて調整できます。
周囲のテープを剥がし、仕上がりを確認します。色のなじみが悪い部分は着色スティックで追加調整します。
【注意】よくある失敗と対処法

初めてDIY補修をする方が陥りやすい失敗パターンと、その対処法をまとめました。
色が合わなかった
一番多い失敗が「補修した部分だけ色が浮いて目立つ」というケースです。
対処方法をご紹介します。
- 乾いていない状態なら、布で拭き取って再度色を選び直す
- 乾いているなら、より暗い色(または明るい色)を薄く重ねてなじませる
- それでも合わない場合は、フローリング用のワックスを表面に薄く塗る
パテが盛り上がってしまった
補修パテの塗りすぎが原因で「盛り上がってしまった」というケースです。
対処方法は、次の通りです。
- 柔らかいうちにヘラで削る(固まる前が勝負)
- 固まってしまった場合は、240番のサンドペーパーで平らになるまで削る
- 削り跡が白くなった部分は、補修マーカーで着色して仕上げる
補修跡が目立ってしまった
補修した箇所と周囲の光沢感が違い、補修跡が丸わかりになってしまうことがあります。
対処方法は、次の通りです。
- フローリング用ワックスを補修箇所だけでなく周囲も含めて薄く塗る
- 艶あり→艶なしのように、光沢感を周囲に合わせた補修材を選び直す
- メラミンスポンジで補修箇所を軽くなでると、光沢感を落として周囲となじみやすい
補修後はコーティングで再発を防ごう

傷を補修した後は「また同じことが起きないよう対策」しましょう。
フローリングの傷を根本的に防ぐ方法よして、特に効果的なのがフロアコーティング。
床の表面に強固な保護膜をつくることで、日常生活でつきやすい傷・汚れ・摩耗からしっかり守ってくれます。
コーティングの種類によっては、一度の施工で最長30年ほど耐久性が続くものもあり、長期的に見ると非常にコスパの高い対策です。
さらに嬉しいのが、日々のお手入れの手軽さ。
洗剤は不要で、水拭きと乾拭きだけで清潔な状態をキープできるため、掃除の負担も大きく軽減されます。
「もう傷で悩みたくない」「掃除をラクにしたい」という方には、フロアコーティングは非常におすすめの選択肢です。

まとめ
フローリングの傷を自分で補修する際は、まず最初に「傷のレベルを正確に判定すること」が重要なポイントです。
この記事のポイントをまとめます。
- レベル1(浅いすり傷): 補修マーカー1本で10分・500円以下で対応できる
- レベル2(変色): マーカー+ワックス、または無垢材ならアイロン法
- レベル3(凹み): かくれん棒・補修スティックでヘラを使って丁寧に充填する
- レベル4(えぐれ・深い傷): 補修キットを使い、パテ→乾燥→削り→着色の順で仕上げる
補修後は「また傷がつかないように」フロアコーティングやワックスで表面を保護することも検討してみてください。
フローリングの傷が広範囲に及ぶ場合や、DIYで失敗してしまった場合は、無理をせず専門業者への依頼も選択肢に入れましょう。
今回ご紹介した内容を参考に、早速補修しましょう!

