
セミがベランダに侵入するのはなぜ?
セミがどうしても苦手…寄せ付けない方法が知りたい!

夏になると、外から「ジジジッ…!」という大きな鳴き声。
その正体は、そう「蝉(セミ)」です。
日本にはおよそ30種類のセミが生息していますが、私たちの身近でよく見かけるのは以下の6種類です。
種類 | ミンミンゼミ | アブラゼミ | ツクツクボウシ | ニイニイゼミ | ヒグラシ | クマゼミ |
発生時期 | 7月中旬~9月中旬 | 7月中旬~9月下旬 | 7月中旬~9月下旬 | 6月末~9月上旬 | 6月末~9月上旬 | 7月上旬~8月下旬 |
発生場所 | 日本全国 (沖縄を除く) | 日本全国 | 日本全国 (沖縄を除く) | 日本全国 | 日本全国 (沖縄を除く) | 本州(関東地方以西) 四国/九州/沖縄 |
セミは、刺すわけでも毒があるわけでもありませんが、突然飛び出してきたり、大きな音で鳴いたりするため、多くの人にとっては恐怖の虫です。
特にベランダでは、
- 干している洗濯物へ飛来
- 仰向けになって転がる死骸
- 死んだふりをしていて近づくと飛び立つ
といったように、虫嫌いにとっては毎年夏のストレスの元。
また、死骸を放置するとハエなど別の虫を引き寄せてしまい、不衛生な環境にもなりかねません。
この記事では、セミがベランダに飛んで来る理由や、虫嫌いでも簡単にできる!触らずに追い出す方法、対策・予防方法についてご紹介します。
また、セミの死骸の処分方法についてもご紹介しますので、ぜひ参考にしてみてくださいね♪
この記事はこんな人におすすめ
- セミがベランダや玄関に出るたびビクビクする
- セミが飛んできて洗濯物につくのが嫌
- セミストレスから解放されたい
目次
セミがベランダに飛んで来る理由

「なぜ毎年、ベランダや玄関先にセミがやって来るの?」と疑問に思ったことはありませんか?
実はこれには、セミの習性や環境が大きく関係しています。
この項目では、セミがベランダに飛んで来る3つの理由を詳しくご紹介します。
セミを遠ざけたい人にとって、まず「原因を知ること」が最大の対策です!
毎年怖い思いをしないためにも、チェックしておきましょう。
うっかり迷い込んでくる
セミは飛行能力が非常に高く、マンションの3階以上にも簡単に飛んでくることができます。
中でもクマゼミは、1秒間に約8mも飛行できるほど。
ところが、視力は0.01程度と非常に低く、物体や人を認識することができません。
そのため、目の前にあるものに突進するように飛び、結果として壁や窓にぶつかってベランダに入り込んでしまうのです。
参考:ウィキペディア
参考:セミの研究
光に寄ってくる
セミに限らず多くの昆虫は、光に引き寄せられる習性があります。
夜に室内の明かりが漏れていたり、玄関灯が点いていたりすると、それを目指して飛んできてしまいます。
特にオスのセミは、自分の存在をアピールしてメスを呼ぶため、明るく目立つ場所に止まり、大きな声で鳴きます。
種類 | ミンミンゼミ | アブラゼミ | ツクツクボウシ | ニイニイゼミ | ヒグラシ | クマゼミ |
鳴く時間帯 | 9時~15時半 | 5時半~6時半 11時~18時 | 6時~18時 | 4時半~20時 | 4時半~5時半 17時~20時 | 5時半~11時 17時~18時 |
休憩している
手すりや物干し竿、網戸など、ベランダには木に似た形状のものが多くあります。
これらは、セミにとって止まりやすく、天敵である鳥から身を隠すのにも都合のよい場所です。
また、落ち着いて鳴くことができるため、安心して休める環境と認識されてしまうのです。
ベランダにセミが…触らずに追い出す方法

突然ベランダにセミが飛び込んできたら、特に虫が苦手な方にとっては、驚きと恐怖で頭が真っ白になってしまいますよね。
でもご安心ください!
この項目では、セミが苦手な方でも触らずに簡単に追い出す方法をご紹介します。
「自分で何とか対処したいけど怖い…」「一人暮らしだから誰にも頼れない…」そんな方にこそ試してほしい、簡単かつ安全な対処法をまとめました。
ぜひ参考にしてみてくださいね。
生死を確認
まずはセミの生死を確認しましょう。
セミがジージー鳴いていたり動きがある場合は、すぐに見分けがつきますが、動きがない場合は、生死が判断しづらいです。
触らずに確認するには、足の状態をチェックしましょう。
- 足が開いている=生きている
- 足が閉じている=死んでいる
(生きていた場合)長い棒に掴ませる
もしセミがまだ生きていたら、ホウキやモップ、ハンディワイパーなどの長い棒を用意しましょう。
棒の先をセミの足の下に差し出し、掴ませます。
棒が長ければ長いほど、蝉と距離ができるので、虫が苦手な方でも安心です。
高所~低所掃除に便利
外に向かって振り落とす
セミが棒にしがみついたら、棒を下向きにやさしく振って、そのまま外に逃がしてあげましょう。
この時に殺虫スプレーを吹きかけて退治してしまうと、混乱したセミがこちらに向かって飛んで来たり、そのままベランダで死んでしまいます。
追い出すどころか、死骸の処理をしなければならなくなってしまうので、そっと追い出しましょう。
【セミ対策】ベランダへの侵入を防ぐには?

この項目では、ベランダへの侵入を防ぐ対策・予防方法を3つご紹介します。
どれも簡単にできることなので、ぜひ参考にしてみてくださいね!
木酢液を散布する
1つ目の方法は「木酢液をスプレーする」です。
「木酢液(もくさくえき)」とは、炭を作る際に発生する煙を冷却して液体にしたもので、園芸や土壌改良、害虫対策など幅広い用途に利用されています。
独特の強いにおいが、セミをはじめとする蚊・ユスリカ・ハエなどの虫全般、さらにはネズミやハクビシンといった害獣の忌避にも効果があります。
使い方は簡単。ベランダの手すりや網戸、セミが止まりやすい場所にスプレーするだけです。
ただし、高濃度(強酸性)の木酢液が植物にかかると枯れてしまうので、かからないよう注意が必要です。
また、においが強く衣類や肌につくと取れにくいため、使用時は風向きに気をつけて、肌や服にかからないようにスプレーしましょう。

木酢液は、燻製のような焦げ臭い香りがします
用途いろいろ
目隠しシートを設置する
2つ目の方法は「目隠しシートを設置する」です。
ベランダに目隠しシートを設置することで、外からの侵入をしっかり防げます。

他にもさまざまなメリットがあるよ!
- 日差しを和らげるため、エアコンの電気代を節約できる
- 雨よけ効果があり、急な雨でも洗濯物を守れる
- ハトなどの鳥の侵入防止
- 砂埃や枯葉がベランダに入りにくくなる
- 防犯対策
- 家具やカーペットの色あせ、劣化を防ぐ
目隠しシートは多くのメーカーから様々な種類が販売されています。
素材や性能も異なるため、選ぶ際には注意が必要です。
特にセミなどの虫対策を目的とするなら、外側に虫が止まりにくい網目の細かいタイプがおすすめです。
賃貸でも設置しやすい
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雨戸を閉める
セミは、光に集まる習性があるため、夜間は部屋の光が外に漏れないよう雨戸やカーテンをしっかり閉めましょう。
また、玄関の照明や外灯を少し暗めに調整し、周囲に木酢液をまくと、より効果的にセミの侵入を防ぐことができます。
用途いろいろ
放置しないで!セミの死骸はすぐに処分しよう!

セミの死骸を見つけたら、できるだけ早く処分しましょう。
もしも、死骸を何日も放置してしまうと、以下のような問題が起こりやすくなります。
- ハエやゴキブリが湧き、卵を産み付ける
- ハトなどの鳥が集まりやすくなる(鳥は菌を持っているため不衛生)
- 悪臭の発生
- ベランダの外観を損ねる

セミがとにかく苦手だから、処分したくてもなかなかできないんだよね…
次の項目では、虫が苦手な方でも死骸に触れずに簡単に処分できる方法をご紹介しているので、ぜひ参考にしてみてください!

虫嫌いでも大丈夫!セミの死骸に触れずに取る方法

セミの死骸を触らずに処分するなら、ズバリ『トング』と『ビニール袋』の活用がおすすめです!
まずビニール袋を広げ、その口部分をトングの先にかぶせます。
次に袋を被せたトングでセミの死骸をつまみ、そのまま袋の口を閉じて縛れば、手を一切触れずに処分できます。
この方法なら、トングに直接死骸が付かないため、洗う手間もありません。
また、ゴキブリやカメムシ、ネズミなどトングでつまめる害虫や小動物の処理にも応用できるので、おすすめです。
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こちらの記事では、トングの選び方についてご紹介していますので、合わせてご覧ください!
まとめ
以上、セミがベランダに飛んで来る理由や、触らずに追い出す方法、対策・予防方法などについてご紹介しました。
- 蝉がベランダに飛んで来る理由は、セミの習性や環境によるもの
- セミを追い出すには、➀生死を確認➁長い棒に掴ませる➂外に向かって振り落とす
- ベランダへの侵入を防ぐには、木酢液を散布・目隠しシートを設置が効果的
セミが増える前にしっかり対策・予防して、セミによるストレスを軽減しましょう!
用途いろいろ