夏になると、どこからともなく現れて、気づけば刺されている…
そんな「蚊」に悩まされていませんか?
刺されたあとのかゆみはもちろん、夜中に耳元で「ブーン」と飛ばれるだけでも眠れずイライラ…。
実は、蚊には意外とたくさんの苦手なものや弱点があるんです。
この記事では、そんな蚊の生態や弱点をわかりやすくご紹介。
「どうして家の中に入ってくるの?」「どんな対策が効果的?」といった疑問にもお答えしながら、簡単にできる対策・予防方法を徹底解説します。
また、おすすめの蚊対策グッズについてもご紹介しますので、ぜひ参考にしてみてくださいね♪
目次
【基本情報】家に入ってくる蚊は3種類


まずは基本情報から!生態を知って被害を最小限に抑えましょう!
蚊は世界に約3,000種類、日本国内だけでも約100種類存在すると言われています。
その中でも、家の中でよく見かける蚊は主に3種類です。
種類 | アカイエカ | ヤブカ | チカイエカ |
体長 | 体長5.5mm | 体長4.5mm | 体長5.5mm |
見た目 | 赤褐色 | 黒い体に 白いしま模様 | 薄茶色 |
発生場所 | 日本全国 (沖縄/小笠原諸島を除く) | 日本全国 (北海道を除く) | 日本全国 (沖縄/北海道を除く) |
意外かもしれませんが、蚊は普段、花の蜜や果物、植物の汁などに含まれる『糖分』を栄養源として生きています。
人やペットの血を吸うのは、産卵を控えたメスのみで、血液に含まれたタンパク質を摂取して栄養を補っています。
メスの蚊は、人の汗の臭いや、呼吸で排出される二酸化炭素、体温を感知して吸血源を探し、上下に飛び回ります。
参考:ウィキペディア
蚊のライフサイクル

蚊は、卵から幼虫(ボウフラ)、蛹(オニボウフラ)、そして成虫の順に成長し、春~秋にかけて活動します。
春になり、だんだんと暖かくなると、冬越しした成虫の蚊は活動を始めます。
夏(7月~9月頃)になると、蚊は繫殖のピークを迎え、爆発的に増加します。
池や水田、下水溝、古タイヤ、空き缶など水のあるところに、蚊の種類によりますが、多いもので1匹で100~200個もの卵を産み付けます。
秋になり、気温の低下とともに活動は徐々に落ち着きますが、最後の産卵ラッシュが起きます。
冬になると、蚊は基本的に活動を停止しますが、メスだけが暗く暖かい場所で越冬します。
オスは寿命が短く、羽化から約20日で死んでしまいます。
蚊の中でも、チカイエカは気温10℃前後でも活動できるほど寒さに強いので、冬越せず吸血活動を行います。
参考:蚊を知る|アース製薬
活発に活動する条件
蚊が活発化する条件は、種類によっても異なります。
種類 | アカイエカ | ヤブカ | チカイエカ |
活動温度 | 20~30℃ | 25~30℃ | 20~30℃ 低温にも強い |
活動時間 | 夕方~明け方 | 明け方~昼前 夕方 | 夜間 |
蚊は何階まで飛んでくる?
蚊は、マンションの3階くらい(約10m)の高さまで飛ぶことができます。
しかし、「4階以上なのに蚊が出た」ということがあります。一体どうしてなのでしょうか?
それは、以下のような所から侵入しているのです。
- 人やペットに付着して上がって来る
- 風に乗ってベランダや窓から室内に入り込む

高層階でも油断はできないね
ユスリカとの違いは?
蚊(アカイエカ)と見た目が似ているユスリカは、ハエの仲間であって、まったくの別種です。
しかも、ユスリカの成虫には、口器や消化器がないため、エサをとることは一切できません。
そのため、蚊のように人を刺したり、吸血することもありません。

ユスリカと蚊を見分けるにはどうすればいい?
口器で判断しましょう。ある場合は、蚊(アカイエカ)です!

蚊の弱点は4つ


弱点を把握して、効果的・効率的に対処しましょう!
蚊の弱点は、主に以下の4つです。
- 高温・低温
- 雨風
- 特定の匂い
- 煙
弱点➀ 高温・低温
蚊は、極端な高温・低温に弱い生き物です。
気温が35℃になると動きが鈍り、40℃以上になると耐えられません。
逆に、気温が10℃を下回ると活動が低下し、さらに低温になると命を落とすこともあります。
しかし、チカイエカは例外的に寒さに強く、10℃前後の気温でも活動できる特性があります。
弱点➁ 雨風
蚊にとって雨粒は、自分の身体よりもはるかに大きな物体のため、危険な存在です。
雨に打たれると、跳ね飛ばされるほどの大きな衝撃が起こるため、雨が降り出す前に軒下などに避難します。
また、蚊の体はとても軽いため、風が吹くと飛ばされてしまいます。
風にあおられると自由に飛べなくなり、吸血行動に必要な「感知機能」も低下します。
蚊は、人の体温や二酸化炭素を「毛状感覚子」という感覚器官で感知しています。
しかし、風がある環境ではこの器官の働きが鈍り、吸血対象を見失ってしまうのです。
弱点➂ 特定の匂い
蚊は、ハーブやユーカリ、柑橘系などの香りに含まれる特定の成分を嫌う傾向があります。
殺虫効果はないものの、蚊の寄せ付けを防ぐ(忌避効果)が期待できます。
爽やか・ウッディーな香り
弱点➃ 煙
蚊は、煙に弱いという特性があります。
蚊取り線香などの煙の粒子が、気門と呼ばれる呼吸器官を塞ぎ、呼吸困難に状態になります。
そのため、昔ながらの蚊取り線香は、今もなお効果的な対策のひとつです。
おすすめの蚊対策グッズ3選

おすすめの蚊対策グッズを3つ厳選したので、それぞれご紹介します。
電源不要!無香料「シンカトリ」
シンカトリは、蚊取り線香で有名な「大日本除虫菊株式会社」から製造・販売されています。
殺虫スプレーのような即効性はないものの、継続的に使用することでじわじわ効果を発揮します。
商品名 | シンカトリ |
効果期間 | 約6ヶ月半 |
設置方法 | 置き型 |
香り | 無香料 |
置くだけ簡単
駆除・予防「アースノーマット」
アースノーマットは、日用品、虫ケア用品の大手メーカー「アース製薬」から製造・販売されています。
口コミでは、
- コードレスだからコンパクトでスッキリ
- 使用しているかどうか一目で分かる
- 火を使わないから安心
- 効果が実感できる
といった声が多く、評判の高い虫よけアイテムです。
商品名 | アースノーマット コードレス |
効果期間 | 約60日 (30日/90日/120日タイプもある) |
設置方法 | 置き型 |
香り | 無香料 |
リピート確定
屋内への侵入を防ぐ「虫コナーズプレミアム」
「虫コナーズプレミアム」は、蚊専用の虫よけアイテムです。
ベランダや玄関の出入口に吊るすだけで、屋内への蚊の侵入をしっかりガード。
見た目もスタイリッシュで、景観を損なわずに使えるのも嬉しいポイントです。
商品名 | 虫コナーズプレミアム |
効果期間 | 約250日 |
設置方法 | 吊り下げ |
香り | 無香料 |
吊るだけ簡単
家に蚊を入れないための対策・予防方法

家に蚊を入れないためにできる対策・予防方法を5つご紹介します。

どれも簡単にできることなので、ぜひ参考にしてみてくださいね!
家の周りの水溜まりをなくす
玄関やベランダ周りに、水たまりができていませんか?
蚊は水のある場所に卵を産みつける習性があり、条件がそろえば、わずか10日ほどで卵から成虫へと成長してしまいます。
放っておくと、一気に蚊が大量発生する原因にも。。。
まずは、家の周りに水がたまっていないかをチェックしましょう。
特に注意したいのは以下の場所です。
- 植木鉢の受け皿
- 古タイヤ
- バケツやジョウロ
- ベランダの排水口周り
さらに、落ち葉・泥・ゴミなどが溜まっていると、蚊の隠れ場所になりやすいので、取り除いてキレイにしましょう。
掃除のついでに、玄関やベランダ周辺に専用の忌避剤をまいたり、ハーブなどの虫よけ効果がある観葉植物を置くと、より発生を防ぐことができます。
広範囲に届く
通気口フィルターを貼る
窓を閉めているのに、なぜか蚊が入ってくる…
そんな時は、換気扇や通気口から蚊が侵入している可能性が高いです。
「通気口フィルター」を貼って防虫対策をしましょう!
蚊の侵入を防ぐだけでなく、ホコリや汚れの付着も抑えられるため、掃除の手間もグッと軽減されます。
貼るだけ簡単!虫対策
虫よけアイテムの設置場所を見直す
虫除けアイテムには、殺虫スプレーや昔ながらの蚊取り線香、さらに最近では電子タイプなどさまざまなメーカーから数多く販売されています。
蚊が増える夏には、欠かせないアイテムです。
しかし、せっかく虫除けグッズをそろえても、使い方や設置場所を間違えると効果が半減してしまうことも。
そこで重要になるのが、ズバリ『設置場所』です。
虫よけアイテムは、侵入経路(窓辺・玄関)に設置しよう
玄関や窓は、風の通り道になっているため、虫除け成分が広い範囲に拡散しやすくなります。
結果として、入り込もうとする蚊だけでなく、すでに部屋の中に入り込んだ蚊にも効果を発揮してくれます。
網戸をチェック
網戸は本来、虫の侵入を防ぎながら、室内に風を通すためのもの。
細かな網目でできており、換気や通風を快適に行えるよう設計されています。
しかし網戸は、常に紫外線や風雨にさらされているため、5〜10年ほどで劣化すると言われています。
そのため、気づかないうちに破れていたり、網がたるんで隙間ができてしまうことも。。。
蚊の通り道となってしまうので、「穴が空いていないか?」「たるんでいないか?」を定期的にチェックしましょう。
また、換気をする際は、窓の開け方にも注意が必要です。
開ける方向を間違えると、窓と網戸の間に隙間ができてしまい、そこから蚊が侵入してしまいます。
窓を開ける時は、
- 全開にする
- 室内側(右側)の窓を半開きにする
このどちらかにすることで、隙間がなくなり、蚊の侵入リスクを減らせます。
扇風機やサーキュレーターを回す
蚊は、飛ぶ力が弱いため、風がある場所には近づくことができません。
扇風機やサーキュレーターを回して、蚊が近づかないよう風を起こしましょう。
分解洗浄できる

蚊は、扇風機の弱モードでも近づけないくらい風に弱いらしいよ
【解決】蚊に関するよくある疑問
蚊は何回刺す?
メスの蚊は、生涯に4~5回ほど吸血するとされており、1回の吸血で体重の約2倍に相当する量の血を吸うことができると言われています。
蚊に狙われやすい服の色は?
黒や紺などの濃い色です。一方、白や黄色などの明るい色は寄せ付けにくいと言われています。
蚊は、排水管を通って室内に上がってくることはある?
基本的にはありません。排水管には、下水の臭いや害虫の侵入を防ぐ「排水トラップ」が設けられており、蚊がそこから部屋へ入り込むことは基本的にはない構造になっています。
まとめ
以上、蚊の生態や弱点、対策・予防方法、おすすめの蚊対策グッズなどについてご紹介しました。
- 蚊の弱点は「高温・低温」「雨風」「匂い」「煙」
- 人やペットの血を吸うのは、産卵を控えたメスのみ
- 蚊は、春~秋にかけて活動する
蚊に刺されると、ただかゆいだけでなく、腫れや炎症、さらには感染症のリスクも伴います。
完全に蚊の発生を防ぐことは難しいものの、大切なのは発生を最小限に抑えること!
日頃からこまめに掃除をしたり、虫除けアイテムを適切に使ったりすることで、蚊の侵入や繁殖を防げます。
徹底的に対策をして、安心かつ快適に過ごしましょう。