「どのような手順で掃除を始めればいいの?」
「掃除道具は何を揃えておけばいいの?」
「効率よく掃除を終わらせるにはどうしたらいいの?」
と、お掃除の仕方に自信がない人も多いようです。
生活していると、どうしても気になってくるのがホコリやカビといった様々な汚れ。
そんな汚れを取り除くには、掃除が必須!
しかし、間違った方法で掃除をしていると、逆に汚れが目立ってしまうことさえあります。
そこで今回は、掃除が楽しくなる!3つの基本、効率よく進められる掃除の手順や掃除をするメリット、最低限揃えておくべき掃除道具をご紹介します。
掃除のノウハウを身につけることで、効率よく掃除が出来るうえに、自然とやる気スイッチが入って掃除が楽しくなります。
居心地のよいお部屋を知識をつけて、キレイをキープしましょう!
まずはここから!「そうじ」とは
掃除とは、箒やモップ、雑巾、ブラシなどの道具と洗剤を使って、ゴミやシミ、カビなどの汚れを取り除くことです。
掃除をする理由は?
あなたは掃除をする理由について考えたことはありますか?
「お部屋をキレイにして気持ちよく過ごすため」
「虫がわくのを避けるため」
「散らかったり、汚れが溜まると不快だから」
「なんとなく掃除をしないといけないと感じるから」
前向きな回答もあれば、後ろ向きな回答もあり、答えはさまざま。
その中でも掃除は、料理や洗濯といった日常的に行う家事と同じように、生活する上でなんとなくやらなければならないものと考えている方がほとんどです。
そのため、こまめに掃除をしたほうが良いのは分かっていても、面倒な気持ちが勝ってしまってついつい後回しにしてしまう・・・なんてこともありますよね。
それが繰り返されると、掃除をすること自体がストレスとなってしまい、汚れが目立ってから掃除をしたり最悪の場合、掃除をしないまま過ごす・・・なんてことになってしまいます。
では、どうしたら掃除をすることが出来るのでしょうか?
次の項目では、掃除が楽しくなる3つの基本についてご紹介します。
掃除が楽しくなる!3つの基本
苦手意識を少しでもなくし、楽しく掃除が出来るようにするために、この項目では、掃除の基本を3つに分けてポイントと合わせてそれぞれご紹介します。
おそうじ計画を立てる
「汚れが溜まっているから、できる時に一気に掃除しちゃおう」という理由で、一回の掃除で予定を詰め込みすぎると、途中で掃除がイヤになってしまいます。
ポイントは、「ムリなく、できる範囲の計画を立てる」こと。
今日はココを掃除する!と決めたらその場所だけに集中して掃除しましょう。
もう一つのポイントが、「時間を決める」こと!
いつまでもだらだらと掃除をしていると、かえって負担になってしまいますので、あらかじめ時間を決めておきましょう。
これを何回か繰り返し、掃除に慣れて苦手意識がなくなってきたら、「毎日掃除する場所」「2週間に1、2回程度掃除する場所」「月1回の念入り掃除」の3つに分けてちょっとずつ掃除をする習慣をつけていきましょう。
この時に、掃除にかける時間も合わせて決めておきましょう!
汚れは軽いうちに落とす
掃除がイヤになる一つの原因が、落とせない頑固な汚れです。
汚れは、日々の生活で蓄積しています。
古い汚れの上に新しい汚れが溜まり、固まって、かんたんには落とせない頑固な硬い汚れとなってしまいます。
放置すればするほど、強力な洗剤を使っても固まりは落とせず、ハウスクリーニングのプロや家事代行に頼まない限り、落とすことができなくなってしまいます。
ですので、軽い汚れのうちに取り除くことを心がけましょう。
例えば、料理中に飛び散った油汚れは、食事が済んだ後にお皿洗いのついでに拭き取る。
といったようにささっとでいいので毎日拭き取る癖をつけましょう!
それができるようになれば、定期的に行う掃除を簡単に短時間で済ませることができるようになります。
掃除用具や洗剤も、何種類も用意する必要がなくなるね!
掃除用具や洗剤の特徴を知って使い分ける
かんたん・キレイに掃除をするためには、軽い汚れには低刺激の洗剤・頑固な汚れには強力洗剤といったように、汚れ具合や材質に合う洗剤や掃除用具を揃えること。
そのためには、洗剤の特徴や効果を知ることが重要です。
特に洗剤はさまざまなメーカーから数多く販売されているので、洗剤選びに迷ったら、さまざまな場所にも対応できる人体に優しい洗剤を選んでおけば間違いありません!
以下の「最低限揃えておくべき掃除道具・洗剤」の項目で、詳しくご紹介しています♪
掃除をする4つのメリット
掃除をするメリットは、主に「気持ちがスッキリする」「健康に良い」「余計な出費が減る」「掃除が楽になる」の4つです。
以下の項目でそれぞれ解説します。
気持ちがスッキリする
掃除には、お部屋だけでなく気持ちをスッキリさせるといった効果があります。
人は、物が散らかっていたり、ホコリやゴミが溜まっていると、お部屋のスペースが圧迫され、無意識のうちにストレスを感じます。
不要な物やゴミを捨てて整理することで、お部屋だけでなく心がスッキリ清々しい気持ちになります。
そうなることで、自然とやる気が出て、考え方が前向きになって行動力が出るといったことにも繋がります。
健康に良い
ホコリが溜まった部屋には、カビやダニ、細菌などで溢れています。
こういったものは目では見えにくいため、知らず知らずのうちに吸い込んでしまい、アレルギーや咳、ぜんそくといった健康に悪影響を及ぼす危険性があります。
定期的に掃除をすることで、ホコリが溜まりにくくなり、お部屋の空気がキレイになるなどといった健康に良い環境づくりが自然とできます。
余計な出費が減る
掃除と一緒に物の整理・整頓をすることがあるかと思います。
物の整理を一緒にすることで、お部屋が清潔になるだけだなく、しまいこんでいたものが出てきたり、自分にとって必要な物・不要な物を把握することができるため、余計な買いものをしなくなり、自然と出費が減ります。
また、保有している物の数や状況を把握することができるので、似たような商品を買ってしまったり、既に持っているものを買ってしまったりと無駄な買い物を防ぐことにも繋がります。
掃除が楽になる
大掃除や特殊な掃除でない限り、定期的に掃除をしていると、「掃除にかかる時間はこれくらい」、「掃除のやり方はこうすればいい」、「最低限この掃除道具が必要だ」といったことが自然と分かってきます。
掃除が習慣になれば「こうしたら効率よく掃除を終わらせられる」などと自分の中でやりやすい掃除の仕方が分かってくるので、掃除が苦になりません。
むしろ内容が決まっているので、モチベーションが上がり、掃除が楽に感じます。
最低限揃えておくべき掃除道具・洗剤
掃除道具や洗剤を全部そろえようと思うとお金がかかりますし、特に一人暮らしの人は置くスペースに困ります。
そこでこの項目では、最低限揃えておくべき基本的な掃除道具を5つ、最低限揃えておくべき基本的な掃除洗剤を2つそれぞれピックアップしたので、ぜひ参考にしてみてくださいね!
最低限揃えておくべき掃除道具:雑巾
どんな場所でも必要になるのが「雑巾」
掃除の基本である拭き掃除に大活躍します。
マイクロファイバークロスを使えば、吸収性が高く、細かなホコリを取り除けますが、用意が難しい場合は、使い古したタオルをちょうどいいサイズにハサミで切って、雑巾として使いましょう。
最低限揃えておくべき掃除道具:フロア用ワイパー
床や天井などの掃除に最適なのが「フロア用ワイパー」
リビングや廊下といった、平面かつ広範囲の場所にささっとかけるだけでフロア上のホコリを取り除きます。
音を気にせず、好きなタイミングでお掃除できるので、小さなお子さんが寝ている間にささっとがけしたり、早朝や夜にも使えます。
床に落ちた髪の毛やホコリをはらう「ドライシート」や、水拭きできる「ウェットシート」が販売されているので、キレイに拭き取れます。
最低限揃えておくべき掃除道具:ハンディモップ
テレビ台やインテリア、デスク周りなど凸凹していたり、細々とした小物に付着した汚れをささっと拭きで絡め取ってくれるアイテムが、「ハンディモップ」です。
また、長さや角度調節ができるハンディモップであれば、手では届きにくいエアコン上の高所や、家具や食器棚などの手が入らないちょっとしたすき間の掃除にピッタリです!
最低限揃えておくべき掃除道具:コロコロ (粘着クリーナー)
掃除機では取り切れない小さなゴミや髪の毛、ホコリを粘着力のあるコロコロが絡め取ります。
カーペットやソファー、ベッド、車内など場所問わずさまざまな場所でホコリを取り除くコロコロですが、何といっても何かをしながら
掃除が出来るのが魅力的!
例えば、テレビを観ながらカーペットをコロコロしたり、就寝前に本を読みながらベッド周りをコロコロしたり・・・
わざわざワイパーやモップを出すほどでもない掃除や、掃除機をかけるのは面倒といった時に、サッと取り出して音を気にせず部屋をきれいにできるので、おすすめです。
最低限揃えておくべき掃除道具:掃除機
床に落ちているゴミやホコリをすぐに取り除くには、「掃除機」が必須です。
掃除機のノズルを取り換えれば、細かな場所にあるホコリもキレイに取り除けますし、コードレスタイプであれば、部屋をまたいで広範囲の掃除ができます。
最低限揃えておくべき掃除洗剤:重曹
キッチン、お風呂場、冷蔵庫など、さまざまな掃除場所で活用できる洗剤が、重曹です。
重曹は、洗浄・研磨・消臭の3つの効果があります。
アルカリ性の性質を持っている重曹は特に、酸性のしつこい油汚れを落として洗浄したり、付着した汚れやホコリ、サビなどを傷をつけることなく研磨しながら落とすことを得意としています。
また、自然界に存在する成分でできているため、人体や環境にやさしく、直接汚れた箇所に重曹粉末を振りかけて使ったり、水に溶かせば重曹水スプレーとして使ったり、ペースト状にして使ったりと汚れや場所に合ったさまざまな使い方ができます。
重曹を使った換気扇掃除についての記事はこちら!
最低限揃えておくべき掃除洗剤:クエン酸
重曹と同じく、クエン酸もトイレやお風呂場、キッチンなどさまざまな場所やケトルなどの家電にも活用できる洗剤です。
クエン酸は、消臭・殺菌・洗浄の3つの効果があります。
クエン酸は酸性の性質を持っており、特に水垢汚れや石鹸カス、トイレの尿石といったアルカリ性の汚れを落とすことを得意としています。
クエン酸は重曹と同じく自然界に存在する成分でできているため、人体や環境にやさしい安全な洗剤のため、安心して使うことができます。
クエン酸を使ったトイレの尿石掃除についての記事はこちら!
【場所問わず】効率よく進める5つの掃除手順
この項目では、どこの場所にも共通するお掃除の基本手順やコツをご紹介します。
手順はたった5つ!
5つの掃除手順とコツを理解した上で掃除をすることで、ムダな動きがなくなり、やることが明確になるため、効率よく掃除を進めることが出来るようになります。
どれもかんたんにできることなので、掃除を始める前に必ず確認しましょう!
掃除手順1:高所から低所に向かって掃除
日常のおそうじや大掃除など、どのようなお掃除でも、ホコリやゴミなどの汚れは、高所から低所に向かってはらいましょう。
仮に、順番を逆にして掃除を行うと、高所で取り切れなかったホコリやゴミが低所に向かって落ち、さっきキレイにしたばかりの所を再び掃除することに・・・
掃除の順番を守るだけで、大きくムダを省くことができるので、しっかりと把握して取り組みましょう!
掃除手順2:奥から手前に向かって掃除
二度手間なく掃除をするには、「奥から手前」に向かって掃除をしましょう。
お部屋の出入口から見て一番遠い奥からスタートし、出入口に戻るようなイメージで掃除を行います。
うっかり手前から掃除をしてしまうと、出入りの際にキレイになったばかりの場所を踏んで汚してしまい、再度掃除することになってしまうので、この手順を覚えておきましょう!
掃除手順3:フローリングは木目に沿って掃除
フローリングを掃除する際は、木目に沿って掃除しましょう。
木目に沿って掃除機や雑巾がけをすることで、溝に溜まっている汚れをすぐに掻き出すことができます。
もしも、木目に沿わずやみくもに掃除機や雑巾がけをしてしまうと、溝の汚れがいつまでも残ってしまい、何度も同じ場所を掃除することになってしまいます。
家が広ければ広いほどフローリングがけに時間や労力がかかってしまうので、木目に沿って効率よく掃除を進めましょう!
掃除手順4:試してから行う
汚れの種類や汚れ度合いによって、使う洗剤が変わります。
早く汚れを落としたいからといって、洗剤を直接汚れている所にかけ、スポンジでゴシゴシ擦ってしまうと、掃除場所の素材や材質によっては痛んだり、キズ付いてしまいます。
いきなり掃除を始めるのではなく、汚れの種類や汚れ度合いに合う、最適な洗剤を使い、その洗剤をスポンジにつけ、目立ちにくい端っこや隅っこといった場所に試して様子を見てから掃除を始めましょう。
掃除手順5:窓は下から上に向かって掃除
掃除手順1では、「高所から低所に向かって掃除」とご紹介しましたが、垂直になっている窓は別!
窓の掃除をする際は、スプレーなどの洗剤が垂れてしまうのを防ぐために、下から上に向かって拭き取りましょう。
うっかり上から下に向かって掃除してしまうと、液ダレが窓に残り、かえって汚れてしまうので、注意しましょう!
掃除手順6:軽い汚れから頑固な汚れの順に落とす
汚れが蓄積している場所の掃除は、「軽い汚れ→頑固な汚れ」の順に落としていきましょう!
順番を決めず、広範囲の汚れを一気に洗剤で拭いたり擦ったりしてしまうと、かえって汚れが広がり、掃除の手間がかかってしまいます。
まずは汚れ全体を見て、成分量が弱い低刺激の洗剤を使って、軽い汚れから落としましょう。
進めていくうちに汚れが落ちにくくなったら、頑固な汚れのサイン!
軽い汚れで使った洗剤よりも少し成分量が強い洗剤を使い、材質に影響がないか確認しながら汚れを落としていきましょう。
まとめ
以上、効率よく進める掃除の手順や掃除をするメリット、最低限揃えておくべき掃除道具をご紹介しました。
ちょっとした手順や工夫をすることで、苦痛に感じていた掃除が楽しくなります。
何より大切なのは、お掃除をすること自体がストレスになってイヤにならないよう気持ちをコントロールすること!
そのためには「目的とゴール」をイメージすることが大切です!
ただし、ムリな目的とゴールを決めてしまうと、かえってやる気がなくなってしまうのでやめましょう。
自分に合ったムリのない目的やゴールを決めてから掃除をすることで、自然と掃除をすることが習慣になり、お部屋や家全体が常にキレイな状態になります。