夏になると悩まされるのが虫問題…
前の家では虫に遭遇することが少なかったのに、新居では頻繫に発生する…
新築なのに虫が大量発生している…
このような場合、もしかしたら虫が発生しやすい条件に当てはまっていることが原因かもしれません。
虫は『餌(エサ)』『20~30℃の適温』『多湿』の3つ条件が揃う場所に発生します。
玄関の虫の発生を防ぐには、この3つをできる限りなくすことが重要です。
この記事では、虫が出にくいアパート・マンションの特徴や、遭遇しやすい虫の種類、虫よけアイテムの効果を高める方法についてご紹介します。
また、すぐにできる防虫対策を侵入経路別にご紹介しますので、ぜひ参考にしてみてくださいね♪
目次
虫が出にくいアパート・マンションの特徴
友達の家では虫を見かけないのに、自分の家ではよく遭遇するどうして?
虫が発生しやすい家と発生しづらい家に何か違いがあるのかな?
それは、虫が発生しやすい環境が原因の可能性が高いです。
この項目では、虫が出にくいアパートやマンションの特徴を5つご紹介します。
特徴を把握することで、虫の発生を防ぐための効果的な対策を行うことができます。
日当たりが良い
虫は、65%以上の高い湿度のある場所に集まり、活発に活動しながら繫殖を繰り返します。
そのため、日当たりが良い場所では室内の水分が抜けやすく湿気がこもりづらいため、虫だけでなくカビの発生も抑えることができます。
4階以上の高層階
マンションやアパートが4階以上の高層階になると、虫を見かける機会が少なくなります。
その理由は、虫が飛べる高さの限界『虫の飛行能力』によるものです。
例えば、ゴキブリが地面から飛べる高さは5m前後、蚊は10m前後と言われています。
このように、多くの虫は12mの高さである4階以上まで飛ぶことが難しいため、高層階では虫が侵入しづらくなります。
ただし、強い風に乗って上がってきたり、衣類やペットに付着して侵入することがあるため、高層階でも虫対策は必要です。
虫が飛んできやすい1階~3階の低層階も徹底した対策が必要です!
築年数が浅い
建物が完成してから3年以内の築浅物件や新築は、以下のような理由で虫が侵入しづらいです。
- 建物の構造がしっかりしており、隙間が少ない
- 断熱材やシーリング材が新しい
- 配管や通風口などの設備が新しい
- 新築時に散布された防虫剤が効いている
- 定期的な清掃や点検
反対に、建設から30年ほど経過しているような築年数が古い物件は、建物の経年劣化により壁のひび割れや隙間が発生しています。虫はたった数ミリの隙間でも簡単に入り込むことができるため、家の中に住み着いてしまいます。
また、長期間にわたって人が住んでいた場合、通常の掃除では落としきれない汚れや臭いが部屋のあちこちに染みついているため、虫を引き寄せる原因となります。
飲食店から離れている
虫は、エサや水のある場所にやってきます。そのため、エサが少ない環境下では、当然生きることができないので寄り付きづらいです。
反対に、家の近くにコンビニやスーパー、飲食店がある場合は、ゴキブリの出現率が高くなるため注意しましょう。
エサであるダンボールや生ゴミ、換気口からの油の匂い、油汚れを求めて集まります。
公園や川から離れている
近くに川や緑地から離れている場所では、虫が住処がないため寄り付きにくいです。
反対に、公園や森林など緑が多い場所や水辺には虫の繫殖力も高まるため、大量発生しやすくなります。
大量発生した虫は、外に干した布団や洗濯物に付着したり、人の出入りが多い玄関や空気を入れ替えるために開ける窓・換気扇の隙間などから室内に入り込みます。
雑草のお手入れがされていない場所にも要注意!
アパートやマンションで遭遇しやすい虫
アパートやマンションで遭遇しやすい虫は、主に以下のような種類です。
- ハエ/コバエ
- ダニ
- ゴキブリ
- アリ
- 蚊
- カメムシ
- 蜘蛛(クモ)
お住まいの地域や環境によっては、ムカデやハチ、ダンゴムシなど他にもさまざまな虫に遭遇する可能性がありますが、基本的には上記の虫に遭遇することが多いです。
うちは一戸建てだけど、いろんな種類の虫に頻繫に遭遇するから困っています
私は虫が苦手で…一人暮らしなので毎日怯えています
これから虫の発生を防ぐための効果的な対策や予防方法について詳しくご紹介していくので、ぜひ参考にしてみてください!
虫よけアイテム別!効果を高める方法
防虫対策には、虫よけアイテムが効果的!
この項目では、虫よけ効果を高める方法をアイテム別にご紹介します。
ご紹介する内容を参考に、さっそく実践してみましょう!
殺虫スプレー
スプレータイプの殺虫剤は、その場にいる不快害虫を直接駆除する方法と防虫対策として使用する方法の2つがあります。
殺虫スプレーの最大のメリットは『即効性』です。
専用のスプレーを噴射するだけで、その場にいる害虫や広範囲に潜む害虫をわずか数秒で退治することができます。
また、多くの商品は他の虫よけグッズと比べて幅広い害虫に対応しているため、「発生している虫が特定できないけど、今すぐ何とかしたい!」という場合に非常に便利です。
なるほど!
早速使ってみたいんだけど、殺虫スプレーの効果を高めるにはどうすればいい?
『直接駆除』と『防虫対策』それぞれのポイントをご紹介します!
その場にいる不快害虫を直接駆除する際のポイントは2つです。
- 虫の頭や胸、腹を狙って噴射
- 虫の逃げ道の先まで広範囲に噴射
ゴキブリやクモ、ダニなど私たちの暮らしの中で見る多くの昆虫は、『気門(きもん)』と呼ばれる複数の穴を通して呼吸しています。気門は胸部や腹部にあるため、そこを狙って殺虫剤を吹きかけましょう。
殺虫剤の有効成分が虫の神経にすぐに届き、ショック死させることができます。
少量のスプレーでも短時間で効率よく退治できるね!
ゴキブリにはこちらの商品がおすすめです!
参考:害虫なるほど知恵袋|アース製薬
参考:気門|ウィキペディア
次に、防虫対策です。
使用する際のポイントは以下の4つです。
- 虫の通り道や侵入口(隙間)、その周辺に噴射する
- 広範囲に噴射する
- 1㎡あたり30秒を目安に噴射する
- 効果がなくなる少し前に再度スプレーする
この4つのポイントを抑えることで、より高い効果を発揮することができます。
殺虫スプレーに悩んだら対象害虫150種のこちらがおすすめ!
吊るすタイプ
吊るすタイプの虫よけアイテムは、殺虫スプレーのように死滅させる効果はないものの、火や電気を使わずに広範囲に潜むユスリカやチョウバエなど特定の害虫を忌避させる効果があります。
吊るすタイプの最大のメリットは『効果持続期間が長いこと』です。
商品によりますが、一度設置するだけで最大1年間効果を発揮し続けます。期間内であれば、お手入れやメンテナンスは不要なので、「手前や時間をかけずに防虫対策をしたい」という場合に非常に便利です。
また、雨に濡れても効果が変化しにくいため、屋外・屋内問わずさまざまな場所に設置することができます。
ユスリカにはこちらの商品がおすすめです!
吊るすタイプの虫よけアイテムを使用する際のポイントは2つです。
- 出入口に近い場所に設置する
- 照明の近くに設置する
虫は光に誘引される性質があるよ!
置き型タイプ
置き型タイプの虫よけアイテムは、吊り下げ型のように対象害虫が限られているものの、床や棚に置くだけで簡単に防虫対策ができます。
置き型タイプの最大のメリットは『天然由来成分でできている』ことです。
基本的にどの商品も化学薬剤を使っていないので、赤ちゃんやペットがいるご家庭でも安心して利用できます。
また、商品によっては消臭芳香剤成分が配合されている物もあるので、虫よけの嫌な匂いが気になりません。
「インテリアにこだわりがあるため、虫除けアイテムを目立たせたくない」という場合に非常に便利です。
置き型タイプの虫よけアイテムを使用する際のポイントはこちらです。
- 虫の侵入経路である玄関や窓の近くに設置する
置き型タイプの虫除けはこちらの商品がおすすめです!
燻煙タイプ
燻煙タイプの虫よけアイテムは、薬剤を含んだ煙や霧で虫をおびき寄せて退治します。
燻煙剤の最大のメリットは『虫を一気に駆除できること』
家具や家電の隙間、暗所など、家の中のさまざまな場所に隠れている害虫をまとめて駆除することができます。
燻煙剤を使用する際のポイントは2つです。
- 全部屋同時に使用する
- 2~3週間後にもう一度使用する
時間を空けて再度使用することで、卵からかえったばかりの成虫を一気に駆除できます!
侵入経路別!すぐにできる防虫対策
すぐにできる防虫対策を侵入経路別にご紹介します。100%虫の発生を防ぐことは難しいですが、ちょっとした工夫で最小限に抑えることができるので、ぜひ参考にしてみてくださいね!
- 玄関
- 窓・網戸
- ベランダ
- 換気扇
玄関
人の出入りが多い玄関は、虫にとって侵入しやすい場所の一つです。
虫は、ドアの開閉時や、衣類やペットに付着、郵便受けの隙間などさまざまなタイミングで簡単に侵入できてしまいます。
玄関の防虫対策のポイントは、『複数の虫除けアイテムを活用』すること!
おすすめの防虫対策をまとめましたので、さっそく試してみましょう。
場所 | おすすめの虫よけアイテム |
玄関照明 | 殺虫スプレー |
玄関ドア | 吊るすタイプ |
靴箱 | 置き型タイプ |
棚 | 置き型タイプ |
また、玄関の隙間には隙間テープを貼るなどして虫の侵入を防ぎましょう。
窓・網戸
虫が侵入しやすい場所2つ目は、窓・網戸です。
窓の防虫対策のポイントは、『網戸に穴や破れがないか確認する』ことです。
たった数ミリの小さな隙間でも容易に侵入できてしまうので、定期的にチェックしましょう。
場所 | おすすめの虫よけアイテム |
窓ガラス | 窓用殺虫スプレー |
網戸 | 貼るタイプ/目の細かい網戸に変える |
サッシ | 虫よけテープ |
ベランダ
ベランダは、雨や風によって砂埃や花粉、鳥のフン、枯葉、ゴミなどといったさまざまな汚れがたまりやすい場所です。
虫は、汚れが溜まる場所を好んですぐに住み着き、春や夏になると活発に活動し、すぐに繫殖してしまいます。
大量発生を防ぐためにも、『定期的な掃除』を心がけましょう。
こちらの記事では、賃貸でも簡単にできるベランダの掃除方法についてご紹介しているので、合わせてご覧ください♪
換気扇
調理時の匂いや室内の匂いに寄り付いた虫は、空気の流れと共に換気扇を経由して侵入します。
換気扇にフィルターを貼るなどして虫の侵入を防ぎましょう。
場所 | おすすめの虫よけアイテム |
キッチン | 被せるタイプのフィルター |
トイレ | 粘着タイプのフィルター |
浴室(お風呂)/脱衣所 | 粘着タイプのフィルター |
まとめ
以上、虫が出にくいアパート・マンションの特徴や、遭遇しやすい虫の種類、虫よけアイテムの効果を高める方法、侵入経路別!すぐにできる防虫対策についてご紹介しました。
虫は、『餌(エサ)』『20~30℃の適温』『多湿』が揃う場所に発生する場所に集まり、すぐに増殖してしまうため、汚れを溜めないよう定期的に掃除をしましょう。
また、発生している虫に効果的な虫除けアイテムを使用することで、最小限に抑えることができます。また、虫よけアイテムは1つに絞るよりも、複数のアイテムを活用することでより高い効果を発揮することができます。
今回ご紹介した内容を参考に、さっそく取り組んでみましょう!