珪藻土水切りにカビが広範囲に発生・・・簡単に取り除く方法を知りたい
珪藻土にカビが発生する原因や予防方法を知りたい
数年前から話題となった『珪藻土アイテム』
洗った食器を置いておく水切りラックや、バスマット、その他小物(コースター、歯ブラシスタンド、スプーンなど)さまざまなアイテムが多くのメーカーから販売されています。
発売当初は単色のシンプルなデザインがほとんどでしたが、最近ではキャラクターや柄物などデザイン性の高いアイテムも増えています。
水をすばやく吸収し、速乾性があることから、掃除の手間や時間がかからないため、今では多くの人が利用するほど人気が高まっています。
そんな便利な珪藻土にカビが発生した場合、どのように対処すれば良いのでしょう?
この記事では、カビの発生原因や、黒カビの特徴、発生度合い別カビの除去方法、日頃からできる珪藻土水切りのお手入れ方法についてご紹介します。
また、珪藻土水切りに付着するカビを予防する方法についてもご紹介しますので、ぜひ参考にしてみてくださいね♪
目次
珪藻土水切りマットに発生する「黒カビ」
珪藻土にポツポツと付着している黒い斑点模様。
その正体は『黒カビ』です。
黒カビは、珪藻土だけでなく、浴室やキッチン、トイレなど家中の至る場所に発生します。
珪藻土は、吸収性・速乾性が高いため、基本的にはカビが生えにくいという特徴がありですが、設置する環境によっては発生することがあります。
黒カビは、菌糸と呼ばれる根を張り、素材の奥深くに入り込みます。
そのため、表面の黒ずみをキレイにしたとしても、菌糸ごと除去しない限り、またすぐに発生してしまいます。
黒カビと言えば、黒い斑点模様や黒いシミなど「目に見えるもの」をイメージされる方がほとんどかと思いますが、実は『胞子』を呼ばれる目に見えない透明なホコリが部屋中の空気中を日々浮遊しています。
そのホコリ(胞子)が着床すると発芽し、菌糸を張って成長します。
ある程度成長すると、新たな胞子が空気中を浮遊し、これを繰り返します。
目に見える黒カビが発生しているということは、すでに新たな胞子が作られている状態なんですね…
黒カビの一生はエンドレスですね…
参考:カビとカビ胞子の気になるハナシ|ジョンソン株式会社
カビの発生原因は2つ
なぜ珪藻土水切りラック(水切りカゴ)に黒カビが発生してしまうのでしょうか?
その原因は、大きく分けて2つあります。
- 珪藻土にホコリや汚れが付着している
- キッチンの湿度が高い
他にも、以下の条件が揃うと発生しやすくなります
ホコリや汚れが付着している
基本的に珪藻土は、一度設置すると水で洗ったり、洗剤で汚れを取ったりすることがないため、どんどん汚れが蓄積します。
そこに付着したホコリや汚れ、水分は、黒カビにとって栄養(エサ)となるため、集まって増殖してしまうのです。
珪藻土の水切りラックはもちろん、珪藻土タイプのバスマット、コースター、歯ブラシスタンド、スプーンなどの商品も同様に、付着した汚れによってカビが発生する原因となります。
湿度が高い
黒カビは、20℃~30℃の温度と70%以上の湿度の環境を好みます。
調理場所であるキッチン(台所)は高温多湿のため、黒カビにとって住み着きやすい最高の環境です。
特に、キッチンの中でもシンクや排水口、水切りラック(水切りカゴ)は、水を扱う場所であるため、カビが増殖しやすいです。
【度合い別】珪藻土水切りのカビを落とす方法
珪藻土水切りに付着したカビを、効果的に落とす方法について以下の3つの状況別にご紹介します。
- 軽度の汚れ
- 中度の汚れ
- 重度の汚れ
『重度の汚れ』では、私自身実際に行ってみましたので、ぜひ参考にしてみてください!
画像付きで詳しい手順をご紹介しています。
まずは、お使いの珪藻土水切りの状態を確認した上で実践してみましょう!
通常のプラスチック素材の水切りラックから、珪藻土水切りラックに買い換えるメリット・デメリットは、こちらの記事でご紹介しています♪
軽度:スポンジで擦る
軽度の汚れとは、「付着してからあまり時間が経っていない軽い汚れ」のことです。
主に、ホコリやゴミが付着していることが多いため、スポンジを使って汚れを落としましょう。
- 珪藻土の表面にサッと水をかける
- 固めのスポンジを使って汚れを擦り落とす
- 再び水をかけて汚れを洗い流す
- 立てかけて陰干しする
珪藻土は、「日光に弱い」という弱点があります。
天日干しすると反り返ってしまい、最悪の場合、割れてしまいます。
商品によっては天日干しokな物もありますが、基本的には陰干ししましょう。
中度:紙やすりで削る
中度の汚れとは、「軽い汚れが固まりつつある状態の汚れ」です。
付着してから数日~数カ月経過しています。
固くなりつつあるホコリやゴミに加え、一部分にはカビが付着していることが多いため、紙やすりを使って汚れを削り落としましょう。
中度の汚れを落とす際に用意するものは、以下の通りです。
- 紙やすり(目の細かい#240)
- 当て板(木片)
- ゴム手袋
- マスク
- 新聞紙
- ブラシ
※アスベストとは:自然にできた繊維状の鉱物で、石綿「せきめん」や「いしわた」とも呼ばれます。飛散したアスベストを大量に吸い込んでしまうと、肺がんや悪性中皮腫などの病気を発症する可能性があります。
参考:アスベスト(石綿)に関するQ&A|厚生労働省
削った粉を吸わないようマスクとゴム手袋を着用し、必ず換気をしてから始めましょう!
- 新聞紙を広げ、その上に珪藻土を置く
- 紙やすりを使って表面全体を優しく削り落とす
- ブラシで珪藻土の粉を払う
- 新聞紙を丸めてゴミ箱に捨てる
- 粉が床に飛び散った場合は、掃除をかける
- 珪藻土を元の位置に戻して完了
【実際にやってみた】重度:塩素系洗剤を使う
重度の汚れとは、上の画像のように「固まった頑固な汚れや、カビが広範囲にこびり付いている状態」の汚れです。
付着してから数カ月~数年経過しています。
特に黒カビが広範囲に付着しているケースがほとんどなので、塩素系洗剤や漂白剤を使って除菌しましょう。
私自身、実際に使用している珪藻土水切りは、こちらの商品です。
掃除の際に用意するものは、以下の通りです。
- マスク
- ゴム手袋
- 塩素系洗剤(カビキラーなどの漂白剤)
- キッチンペーパー
- マイクロファイバークロス
掃除の際は、換気扇を回したり、窓を開けるなど必ず換気をしてから始めましょう。
ゴム手袋とマスクの着用も忘れずに!除去の流れは、以下の通りです。
- 珪藻土を持ち、お風呂場へ行く
- 珪藻土にサッとシャワー(水)をかけて表面の汚れを落とす
- カビキラーを珪藻土全体にスプレーする
- キッチンペーパーを被せ、再度スプレーする
- 浴槽エプロンに珪藻土を立て掛け、裏面も同様にスプレーする
- 約20分放置する
- キッチンペーパーを取り、洗剤が残らないようシャワーでしっかりと洗い流す
- マイクロファイバークロスで汚れを擦り落とす
- 乾いたマイクロファイバークロスで水気を拭き取る
- 立てかけて完全に乾くまで陰干しする
- 落ちない汚れがある場合は、やすりをかける
- 元の位置に戻して完了
2で付着した汚れを落としたら、3の作業です。以下の画像のように、珪藻土全面にカビキラーをスプレーします。
4、洗剤の効果を高めるため、キッチンペーパーを被せて再度スプレーします。
カビは、表面だけでなく裏面にも付着していることが多いので、表面と同じくスプレー・キッチンペーパーパックをしましょう。
珪藻土が倒れて割れないよう、注意して立て掛けましょう!
洗剤残りがないよう、水でしっかり洗い流します。
マイクロファイバークロスで擦りながら洗い流すと、キレイに汚れを落とせます。
洗い終わったら、立てかけて乾燥させます。
この時に、落ちない汚れが気になる場合は、やすりがけすることおすすめします。
全ての作業が終わったら、元に戻して完了です。
こちらの記事では、カビキラーを使ったその他の場所の掃除についてご紹介していますので、合わせてご覧ください。
【週に1回】珪藻土水切りのお手入れ方法
普段から簡単にできる掃除方法をご紹介します。
用意するものは、拭くもの(タオルや雑巾、マイクロファイバークロスなど)だけ!
珪藻土を清潔に保つためにも、週に1回を目安にお手入れしましょう。
- 珪藻土の表面に付着したホコリを払う
- タオルを水に濡らし、珪藻土表面の汚れを拭く
- 立てかけて陰干しする
しっかり汚れを落としたい場合は、マイクロファイバークロスを使うのがおすすめです!
参考:珪藻土水切りを長持ちさせるには?|東京スレート株式会社
珪藻土水切りに発生するカビを予防するには?
珪藻土のカビを予防するにはどうしたらいい?
簡単にできる方法を知りたい
珪藻土水切りのカビを予防方法は、以下の3つです。
- 定期的に除菌スプレーをかける
- こまめに換気をする
- 表面の水分を拭き取る
それぞれ詳しくご紹介します!
除菌スプレーをかける
カビには、目に見えるものと見えないものがあるため、100%発生を防ぐことは難しいですが、予防して最小限に抑えることはできます。
定期的にアルコール除菌スプレーをかけて、すでに発生しているカビの除菌はもちろん、新たなカビの付着・発生を防ぎましょう。
週に1回の珪藻土のお手入れのついでに行うといいですよ!
換気をする
珪藻土の表面には、極小さな穴がたくさん開いており、その穴から水分を吸収して放出します。
湿気が多いと水分が放出できなくなり、カビ発生の原因となります。
部屋に湿気がこもらないよう換気扇を回したり、窓を開けるなどしてこまめに換気しましょう。
表面の水分を拭き取る
すぐに吸収できないほど珪藻土に過剰に水が溜まってしまった場合は、タオルやマイクロファイバークロスで表面の水をサッと拭き取りましょう。
また、食器を洗った後は水気を切ってから水切りラックに置くなど、過剰に水が溜まらないよう対策しましょう。
まとめ
以上、カビの発生原因や特徴、除去方法、予防法、日頃からできる珪藻土水切りのお手入れ方法についてご紹介しました。
- 珪藻土に発生するカビは『黒カビ』
- 珪藻土水切りの黒カビを落とす際は『スポンジで擦る』『削る』『塩素系洗剤で除菌』の3つがおすすめ
- 珪藻土水切りを衛生的に保つには『週に1回掃除』をすること
- 珪藻土のカビを予防するには、『除菌スプレー』『換気』『過剰に水を溜めない』こと
珪藻土のお手入れは、少ない道具で簡単にできます。長持ちさせるためにも、定期的な掃除や予防を徹底しましょう。