定期的に掃除をしていても、すぐに発生してしまうお風呂のカビ。
お風呂のカビを効果的に予防するには?
簡単に予防する方法を知りたいな
この記事では、カビの発生原因や、カビのライフサイクル、弱点、すぐにできる6つの予防対策についてご紹介します。
また、おすすめのカビ防止アイテムについてもご紹介しますので、ぜひ参考にしてみてくださいね♪
目次
カビの発生原因は4つ
お風呂に発生するカビを効果的に予防するには、まずはカビの特徴について知ることが重要です。
どうしてお風呂にはカビがよく発生するの?
梅雨の時期関係なく年中見かけるよ・・・
カビは、以下の4つの条件が揃う場所に発生しやすく、ものすごい速さで成長し、繫殖を繰り返します。
発生原因
- 温度(20~30度)
- 湿度(70%以上の湿気)
- 栄養(水/皮脂汚れ/石鹼カス/水垢など)
- 酸素
お風呂は、これらの条件が全て揃う場所のため、季節問わず年中発生します。
また、お風呂場の中でも特に、『入浴時に使用する低所』はカビが発生しやすいです。
例えば、排水口、浴槽エプロン、床や壁、浴槽ドア、小物(浴槽フタ、椅子、シャンプーボトル)などです。
お風呂に発生するカビは2種類
お風呂場に発生するカビは、『黒カビ』と『赤カビ』の2種類です。
どちらも温度・湿度・栄養・酸素のある環境に発生します。
カビの種類 | 特徴 | 見た目 |
黒カビ | 菌の仲間で、正式名称は「クラドスポリウム」 赤カビを栄養に繫殖する 根(糸菌)を張り、素材の奥深くに入り込むため落としづらい | 黒い斑点模様 |
赤カビ | 酵母菌の仲間で、正式名称は「ロドトルラ」 黒カビよりも成長スピードが早く、掃除しても約2日で発生する 水分だけで繫殖できる 軽く擦るだけで簡単に落とせる | ピンク色でヌメヌメしている |
参考:黒カビ対策 まめ知識|ライオン株式会社
黒カビの一生
赤カビは成長スピードが早いものの、スポンジで軽く擦るだけで簡単に落とすことができます。
しかし黒カビは、わずかな隙間や細かい傷などに根(糸菌)を張り、素材の奥深くに入り込むため、根っこから除去しなければ、またすぐに発生してしまいます。
そんなやっかいな黒カビが発生するまでの流れを簡単にご紹介します。
黒カビは、肉眼では確認できないほど小さな『胞子』から始まり、日々空気中を浮遊しています。
そして、高温、湿気、栄養、酸素の4つの条件が揃う場所に着床すると、植物のように発芽します。
発芽後は、植物の根っこのような糸状の『菌糸』を伸ばしながらどんどん成長します。
ある程度成長すると、新たな胞子を作り、空気中を浮遊して発芽、成長、胞子飛散を繰り返ます。
一般的には、約3~7日で目に見える塊(カビ)になると言われています
胞子の大きさは、約3~10㎛(マイクロメートル)ほど ※1㎛=1,000分の1ミリ
4つの条件が揃う浴室はもちろん、キッチンやトイレ、リビングのエアコンまわりなど家の至る所に浮遊しています。
そこで生活する私たちは、知らず知らずのうちにカビの胞子を吸っているのです。
そして吸い込んだ胞子は、呼吸器に入り込み、くしゃみや鼻水などの症状が出たり、気管支炎、喘息などのアレルギー症状を引き起こします。
カビの一生には、終わりがないんですね・・・
健康被害も心配です・・・
残念ながらそうなんです。
しかし、100%発生を防ぐことは難しいですが、日頃から予防して、最小限に抑えることが大切です!
参考:空気中に潜むカビ|株式会社 日本保健衛生協会
参考:カビとカビ胞子の気になるハナシ|ジョンソン株式会社
カビの弱点は4つ
一生に終わりがないほど、非常にやっかいな存在である黒カビ。
しかし、黒カビには4つの弱点があります。
以下の項目では、それぞれの弱点について詳しくご紹介します。
弱点を把握することで、カビの予防・対策に繋がるので、よく確認しましょう!
50度以上の熱
黒カビは、『熱に弱い』という弱点があります。
特に、50度以上の熱になるとわずか数秒で死滅します。
逆に0℃になると死滅はしませんが、弱まって活動が鈍くなります。
参考:カビ対策マニュアル 基礎編|文部科学省
乾燥
カビは、乾燥にも弱いです。
乾燥した環境では、水分がすぐに蒸発してしまいます。
水分が蒸発することで、カビが必要とする湿った環境が維持できなくなり、活動が鈍ります。
特に、湿度60%以下になるとほとんど活動できなくなります。
人間が快適に過ごせる湿度は40~60%と言われているので、快適であればあるほど、カビにとっては生息しづらい状態となります。
参考:人が快適に感じる最適な湿度と温度は?|株式会社ダイオーズ
殺菌効果のある洗剤・消毒剤
殺菌効果のある洗剤や消毒剤にも弱いです。
殺菌剤や消毒剤には、カビの細胞膜を破壊する成分が含まれているため、簡単に死滅させることができます。
栄養がない清潔な環境
黒カビは、清潔な環境を嫌います。
清潔な状態であれば、カビが必要とする栄養が不足し、成長や繁殖スピードが低下します。
『おさらい』カビにとっての栄養とは?
- 皮脂汚れ
- 水垢
- 水分
- 赤カビ
- 抜け落ちた髪の毛
- 石鹼カス
- 泡残り
- ホコリ
お風呂のカビ予防!すぐにできる6つの対策
カビを完全に除去することは、生活上難しいですが、大切なのは増やさないための対策を日頃から行うこと。
この項目では、簡単・すぐにできる6つの対策方法をご紹介します。
- 湿度を下げる
- 栄養分をなくす
- 入浴後すぐに温度を下げる
- 水分を取り除く
- 小物は浮かせて収納
- 週に1回は洗剤を使って念入り掃除
対策1.湿度を下げる
カビの発生を防ぐには、湿度を60%以下に下げましょう。
湿度を下げる際に手っ取り早い方法は、『換気』です。
換気扇を回して浴室内の湿度を下げましょう。
ただし、災害対策や翌日の洗濯に使うなどといった理由で浴槽のお湯を残す場合は、そのまま換気しても効果がありません。
必ず、浴槽にフタを閉めたうえで換気しましょう。
対策2.栄養分をなくす
浴室内の汚れを落としましょう。
汚れは、カビにとって栄養のため、放置すると成長スピードが早まり、増殖してしまいます。
具体的には、以下の通りです。
- 排水口に溜まったゴミを取り除く
- 床や壁に付着した泡を50℃のお湯で洗い流す
- 小物(シャンプーボトルなど)の汚れ・石鹼残りをお湯で洗い流す
ポイントは、『入浴後、毎日行うこと』です。
入浴後の浴室は、高温多湿なため、軽い汚れ~頑固な汚れまで、すべてが落としやすい状態になっています。
対策3.入浴後すぐに温度を下げる
入浴後の浴室は、湿気だけでなく、温度も高くなっています。
高温状態が続くと、カビの成長スピードが早まってしまうため、入浴後すぐに温度を下げましょう。
温度を一気に下げるには、冷たいシャワーを浴室全体にかけましょう。
対策4.水分を取り除く
湿度や温度を下げたり、汚れを取り除いても、水分が残っていては予防になりません。
特に、赤カビは水だけで十分に成長してしまいます。
冷たいシャワーをかけて浴室内の温度を下げたら、そのまま壁や床、棚などに残った水滴を取り除きましょう。
対策5.小物は浮かせて収納
シャンプーボトルや風呂椅子、お子さんのおもちゃなどの小物を、水切りが悪い床や棚に置いたままにしてしまうと、カビが生えてしまいます。
椅子は浴槽にかけたり、シャンプーボトルは浴室内のタオル掛けに吊るすなどして、床や棚との接地面をなるべく作らないように収納を工夫しましょう。
対策6. 週に1回は洗剤を使って念入り掃除
毎日ゴミや汚れを取っていても、浴室には目に見えない小さな汚れが残っています。
最低でも週に1回は、お風呂用洗剤を使って浴室全体をキレイにしましょう。
こちらの記事では、週1回やるべき掃除場所をやり方含めてご紹介していますので、参考にしてみてくださいね♪
カビ防止アイテムで掃除時間を短縮
画像引用:Amazon
上記でご紹介した『すぐにできる6つの対策』に加えて、カビ予防アイテムを活用することで、より効果的にカビ対策を行うことができます。
この項目では、おすすめのカビ防止アイテムを4つご紹介します。
カビ予防を徹底すれば、掃除の頻度を減らせたり、掃除にかかる時間を短縮させることができますよ!
くん煙剤で浴室を一掃
効果 | 約2か月 |
除菌効果 | 99% |
塩素系洗剤 | 不使用 |
香り | 石鹸 |
くん煙剤は、除菌効果のある銀イオン成分を含んだ煙を浴室全体に拡散させ、カビの原因菌を除菌・予防するアイテムです。
壁や床はもちろん、天井や小物にも効果的です。
ただし、カビ取り剤ではないので注意しましょう。あくまでもカビを生えにくくするためのアイテムです。
使い方はかんたん!
専用の容器に水を入れ、煙がでたら扉を閉めて約90分放置するだけ。
放置後は約30分換気するだけで防カビコーティングが完了します。
水洗い不要だから、換気後はそのまま入浴できちゃう!
参考:製品特徴|ライオン株式会社
バイオの力でカビ菌を抑制
効果 | 約6か月 |
設置方法 | 吊るす/貼る/掛ける |
塩素系洗剤 | 不使用 |
香り | ー |
製品に含まれる微生物「バチルス菌」の働きで、カビの原因菌を除菌・予防するアイテムです。
具体的には、バチルス菌が生み出す抗菌活性物質「イツリン」が、カビの細胞内を破壊して死滅させるのです。
また、除菌だけでなく、消臭効果もあるので、浴室内の悪臭を防ぐことができます。
天井や高い壁に貼り付けることで、高所の掃除の手間を減らすことができますよ!
参考:カビの診断と対策【特許工法】|SOKEN
お風呂に置くだけ!赤カビ予防
効果 | 約6週間 |
設置方法 | 吊るす/置く |
塩素系洗剤 | 不使用 |
香り | フローラル |
消臭剤でお馴染みの「ファブリーズ」から販売されている製品『お風呂用防カビ剤』
カビの予防はもちろん、排水口周りに置けば、ピンクヌメリ(赤カビ)の発生も防ぐことができます。
また、ほのかなフローラルの香りが浴室内に広がるので、リラックスしながら入浴を楽しむことができます。
防カビテープで隙間のカビを防ぐ
カビが繫殖しやすい室扉のサッシ、窓パッキン、浴槽の縁などの隙間には「防カビテープ」がおすすめです。
このテープは、防水効果のあるPVC素材に撥水加工・防カビ加工が施されているため、水やカビが染み込むことはありません。
また、他の製品とは異なり、最高品質のアクリルゴムで作られているため、粘着性が非常に高いのも特徴です。
粘着力が高いけど、剥がした跡が残ったり、のりが残ったりすることはないから安心です!
浴室だけでなく、洗面所やトイレ、キッチンなど広範囲に使用できます。
すでに発生しているカビは『カビキラー』で徹底除去
すでに発生している黒カビには、どう対処すればいい?
発生している黒カビを一気に除去するには?
すでに発生している黒カビは、広がる前に早めに対処することが重要です。
黒カビに効果的な塩素系洗浄剤『カビキラー』を使って徹底的に除去しましょう!
カビキラーを使った黒カビの除去方法
※ゴム手袋やマスク、ゴーグル等の着用・換気をした上で始めましょう
効果が上がる使い方
- 換気扇をまわし、浴室内を乾燥させる
- 見える汚れを取り除く
- カビが生えている箇所から15cm離してスプレーする
- 3にキッチンペーパーを被せ、再度スプレーする
- 4の上にラップを被せ、約20~30分放置する
- 放置後、水でしっかりと洗い流す
- 水切りワイパーで水気を切る
- 乾燥させて完了
ポイントは『乾燥』・『長めの放置』・『ラップパック』の3つですね!
カビキラーは、天井にも使用できるので、常備しておくことをおすすめします!
ゴムパッキンには『ジェルタイプ』がおすすめ
スプレーでは液だれしやすい、以下のような箇所にはジェルタイプの『カビキラーPRO最強ジェル』がおすすめです。
- 浴室扉のゴムパッキン
- 床や壁のタイル目地
- 窓枠
- 洗面台のつなぎ目
浴室以外にも、お部屋の窓枠や冷蔵庫のパッキンにも使える優れもの!
※掃除の際は、ゴム手袋やマスク、ゴーグル等の着用・換気をした上で始めましょう
カビキラーPRO最強ジェルの使い方
- ティッシュで表面に付着しているホコリを取り除く
- ボトルを押し、カビが付着している箇所にそのまま塗る
- 約30分放置する
- 放置後、水拭きまたは水洗いする
拭き取りの際は、ウエットティッシュを使わないこと!
洗浄剤とアルコール成分が反応し、有害なガスが発生する恐れがあります
まとめ
以上、カビの発生原因や、カビのライフサイクル、弱点、すぐにできる6つの予防方法、おすすめのカビ防止アイテムについてご紹介しました。
- カビの発生条件は、『温度』『湿度』『栄養』『酸素』が揃っている環境
- 黒カビの一生には終わりがないため、発生を最小限に抑えるための『予防』が大切
- 黒カビを効果的に予防するには、『乾燥』『清潔』『熱』『除菌』を徹底する
黒カビの発生は、単に不快なだけでなく、鼻水やくしゃみ、その他アレルギー症状など人体に悪影響を及ぼすため、見つけたらすぐに除去することが大切です。
また、入浴後にはゴミを捨てるなどの日常のちょっとした工夫や、定期的に防カビ剤を使用するなどして徹底的に予防しましょう。
頑固な黒カビ汚れにお困りの方へ
予防しても、黒カビがすぐに発生する・・
黒カビが広範囲に発生していて、カビキラーでは対応しきれない・・・
このような場合は、クリーニング業者への依頼を検討してみることをおすすめします。
放置すると、黒カビはどんどん繫殖して根を深く張り、自分では対処できなくなってしまいます。
クリーニングのプロに依頼し、根本解決してもらいましょう!
イオングループのカジタククリーニングは『カジタク』がおすすめ
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