油の飛び散り、食品の焦げ・・・毎日の料理で汚れが溜まっていくガスコンロ。
キッチンの中でも特に汚れが目立ちやすいガスコンロは、普段から少しずつお手入れしておくことで後々掃除がラクになります。
この記事では、ガスコンロの汚れの種類や、ガスコンロ各部品(パーツ)のお掃除方法、焦げや油のベトベト汚れを簡単・キレイに落とすコツについて紹介します。
また、油汚れや焦げ汚れにおすすめの洗剤6選・汚れ防止アイテム5選についてもご紹介していますので、ぜひ参考にしてみてください♪
こちらの記事では、キッチンに発生するコバエなどの小さい虫を防ぐ方法についてご紹介していますので、合わせてご覧ください♪
目次
ガスコンロの汚れの種類
ガスコンロが汚れる主な原因は、調理中の「油汚れ」「焦げ付き汚れ」「吹きこぼれ」の3つです。
油汚れ
ガスコンロが汚れる原因の一つとして考えられるのが、炒め物や揚げ物など普段の調理の際に飛び散った「油汚れ」です。
飛び散ったばかりの油は、すぐに拭けば落ちる程度のサラサラした状態ですが、時間の経過と共にベトベトした汚れや、茶色く変色してカチカチに固まった汚れへと変化していきます。
そのため、放置すればするほどより頑固な汚れとなりガスコンロにこびり付くので、落としにくくなってしまうのです。
焦げ付き汚れ
ガスコンロが汚れる原因の一つとして考えられるのが「焦げ付き」です。
焦げの原因は、飛び散った食材やこぼれた調味料がガスの火で熱され、炭化して焦げてしまいます。
ガスコンロにこびりついた焦げは、放置すればするほど油と汚れが混ざって固まり、その上からまた新たな油が付着してしまうので、落としにくいガンコな焦げ汚れとなります。
吹きこぼれ
ガスコンロが汚れる原因の一つとして考えられるのが、煮物や汁物などの「吹きこぼれ」です。
煮物や汁物などが吹きこぼれてしまった場合でも、大抵はすぐにさっと拭けば綺麗になります。
ですが、汚れを放置してしまうと、時間が経つにつれて熱の影響でこびりついて取れにくくなってしまうのです。
ガスコンロの汚れを放置するのは危険
では次に、ガスコンロの汚れを放置することで、どのような危険があるのでしょうか?
考えられる危険は、以下の3つです。
ガスコンロの汚れを放置すると「ゴキブリなどの害虫が集まる」
ガスコンロの汚れを放置していると、「油汚れ」「焦げ」「吹きこぼれ」による汚れがエサとなってゴキブリなどの害虫を寄せ付けてしまいます。
特に、ゴキブリは油汚れが大好物なので、コンロ周りだけでなくキッチンやお部屋などあらゆる場所に住み着き、繁殖します。
特に、キッチンにゴキブリが住み着いてしまうと油汚れや焦げだけではなく、ゴキブリの糞や尿、菌までもがキッチン床やシンク、調理台などキッチン周辺に付いてしまうので、不衛生です。
最悪の場合、食中毒やアレルギーなど健康に悪影響を及ぼしかねません。
ガスコンロの汚れを放置すると「サビによる故障」
ガスコンロの受け皿などの部品に、吹きこぼれの汁など水分のある汚れを長時間放置すると、五徳などのコンロ部品(パーツ)がサビてしまい、故障の原因となってしまいます。
ガスコンロの汚れを放置すると「火事」の危険性
ガスコンロは火を使う場所です。
ガスコンロの汚れを放置することで、最悪の場合、蓄積された汚れや固まった油に引火して、火事になる恐れがあります。
だからこそ、こまめなお手入れは欠かせないのです。
油汚れや焦げ付き汚れに効果的な洗剤6選
出典:Amazon
ガスコンロにこびり付いた頑固な汚れを落とすには、専用の洗剤を使うのが最も効果的です。
専用の洗剤を使うことで汚れがキレイに落ちるだけでなく、掃除の作業効率が上がります。
ここでは、頑固な油汚れや焦げに効果的な洗剤をそれぞれご紹介します。
油汚れに効果的な洗剤3選
ガスコンロの汚れの中で最もやっかいなのが「油汚れ」。
特に長時間放置した油汚れはガスコンロのあらゆる所に固まってこびり付いています。
そんな頑固な油汚れを落とすおすすめな洗剤を3つご紹介します。
花王「マジックリン ハンディスプレー」は、ガスコンロにこびり付いた、しつこい油汚れをアルカリ性によって浮かせ、
徹底分解してくれます。
使い方はとても簡単!
気になる箇所にスプレーするだけなので扱いも簡単です。
また、換気扇やガスレンジなどの台所全般のお掃除にも使える優れもの。
形状 | 液性 | 容量 |
液体 | アルカリ性 | 400ml |
ウタマロ クリーナーは、アミノ酸系洗浄成分主配合の中性洗剤です。
低刺激な洗浄成分なので、素手でも触れる肌に優しい安心の洗浄スプレーです。
また、高い保湿力があるので、手荒れ・肌荒れを防ぐことができます。
しつこい油汚れだけでなく、水アカ、湯アカ、手アカにも効果的な洗剤となっています。
形状 | 液性 | 容量 |
液体 | 中性・アミノ酸系洗浄成分 | 400ml |
レンジまわりのルックは、しつこい油汚れを素早く落とす、強力洗剤です。
ベタベタ汚れを溶剤成分が乳化し、頑固なカチカチ汚れをアルカリ剤成分が強力溶解します。
洗剤特有のツンとした嫌な臭いはなく、さわやかなオレンジミントの香りがキッチン周りに漂います。
形状 | 液性 | 容量 |
液体 | アルカリ性 | 400ml |
焦げに効果的な洗剤3選
ガスコンロの汚れの一つでもある「焦げ付き」。
特に長時間放置した焦げは油汚れと共に固まり、こびり付きます。
そんな頑固な焦げを落とす人気な洗剤を3つご紹介します。
ホームケアシリーズ コゲ落とし用は、ガスコンロに付着したカチカチの頑固な焦げの汚れを簡単キレイに落とします。
スプレータイプなので、五徳、魚焼きグリルなどの部品にも効果的です!
形状 | 液性 | 容量 |
液体 | アルカリ性 | 400ml |
技・職人魂 油職人 スプレーボトルは、ハウスクリーニングの現役のプロの社長が作った、
まさにプロも使う、焦げ落としの専門洗剤。
ベタつくことなく油成分を分解除去してくれる優れものです!
形状 | 液性 | 容量 |
液体 | アルカリ性 | 500ml |
Tipo's コゲクレンジング 泡タイプは、こすらず、かけておくだけで頑固な汚れに泡が密着!
シュシュッとかけて数分放置するだけで、頑固なコゲ汚れが簡単に落ちます。
忙しくてなるべく掃除に時間をかけたくない人におすすめです!
形状 | 液性 | 容量 |
液体 | アルカリ性 | 300ml |
ガスコンロ掃除の基本
ガスコンロ掃除の基本は、主に2つです。
この2つの基本を押さえることで、普段からガスコンロに頑固な汚れがこびり付くことがないので、ささっと拭きで簡単に汚れを落とすことができます。
飛び散った汚れを簡単にでも拭き取る
料理中の吹きこぼれや油ハネ、こぼした食材等をそのまま放置すると、頑固な汚れとなってガスコンロのあらゆる所にこびり付いて落としにくくなります。
汚れが固まって落としにくくなる前に、使った後は毎回ガスコンロ周りをささっと簡単に拭き取るよう心がけましょう。
汚れの種類にあわせた洗剤を使う
ガスコンロに付いた汚れをしっかり落とすには、汚れの種類を確認した上でそれに合う最適な洗剤を使いましょう。
もしも汚れに合わない洗剤を使用すると、かえって落ちない汚れが蓄積してしまうためガスコンロが汚れてしまいます。
ガスコンロ掃除に必要な掃除道具
ガスコンロ掃除を始める前に、必要な掃除道具を揃えておきましょう。
この項目では、最低限必要な掃除道具をまとめましたので、ぜひ参考にしてみてください。
必要な掃除道具
- ゴム手袋
- マスク
- 重曹
- 中性洗剤
- セスキ炭酸ソーダ
- 五徳が入る大きめの鍋
- キッチンペーパーまたは、ラップ
- スポンジ
- 使い古した歯ブラシ
- 雑巾
- アルミホイル
用意ができたらさっそく掃除を始めていきましょう!
ガスコンロ各部品の特徴とそれぞれの掃除方法
この項目では、ガスコンロ各部品の特徴と掃除方法をご紹介します。
各部品の役割や特徴を知っておくと失敗することなく、お掃除がより簡単にできるようになりますよ。
掃除の際はガスの元栓を閉め、喚起してマスクとゴム手袋を付けてから始めましょう!
ガスコンロ掃除:五徳(ゴトク)
五徳は、特に赤い部分に汚れが溜まりやすいです。掃除の際は、念入りに行いましょう。
五徳は、鍋やフライパンなどをのせるための台のことです。
ガスコンロの種類によっては、五徳の下に「汁受け皿」があるタイプとないタイプがあります。
吹きこぼれや油汚れ、焦げがつきやすい五徳は、複雑な形状をしているため、掃除が難しい部品です。
そのため、単に手で汚れを擦り落とすのではなく、五徳を取り外して鍋に入れ、重曹を使って煮込みましょう。
そうすることで、こびり付いた汚れが浮き出て剝がれやすくなります。
しつこい五徳の汚れは、以下の掃除方法を試してみましょう!
重曹水で五徳を煮たことで、こびり付いた油汚れや焦げなどがふやけているため、スポンジや歯ブラシで擦った時に汚れが剥がれやすくなります。
五徳に付着したばかりの軽い汚れであれば、中性洗剤を使って落とすこともできるので、汚れが気になる、あるいは目立ってきたら、お皿洗いのついでに五徳も洗って清潔に保ちましょう!
ガスコンロ掃除:バーナーキャップ
ガスコンロを点火すると炎が出るパーツであるバーナーキャップは、特に赤い部分が吹きこぼれなどの汚れが溜まりやすくなっています。
何年も掃除せずに放置してしまうと、火が出る穴が固まった汚れによって塞がってしまい、火事の原因となるので、定期的に掃除を行いましょう。
ガスコンロ掃除:排気口カバー
排気口カバーは、魚焼きグリルを使った時の排気口となったり、食べ物の落下を防ぐ役割をしているカバーです。
赤い部分が特に、ベトベトした油汚れが溜まりやすいです。
排気口カバーの掃除のついでに、排気口に落ちたゴミも取っちゃいましょう♪
ガスコンロ掃除:魚焼きグリル 一式
魚焼きグリルの受け皿は、魚の生臭いニオイが染みついてしまうので、使う度に中性洗剤で洗うよう心がけましょう!
赤い部分が特に、ベトベトした油汚れが溜まりやすいです。
掃除方法は以下の通りです。
掃除しても汚れが落ちない、あるいは汚れが残っているという場合は、セスキ炭酸ソーダ水を使ってみましょう!
セスキ炭酸ソーダは、中性洗剤や重曹よりも洗浄力が強く、水に溶けやすい洗剤です。
セスキ炭酸ソーダ水を使った掃除方法は、
・セスキ炭酸ソーダ水を吹きかけて約15分放置
・その後使い古した布や雑巾で水拭きします
・乾燥させて元に戻す
という流れです!
ガスコンロ掃除:天板
※赤い部分が特に、吹きこぼれやベトベトした油汚れが溜まりやすいです。
ガスコンロ台の部分は天板(トッププレート)と呼ばれています。
天板には「ガラストップ」「ホーロー」「ガラスコート」「フッ素コート」の4種類の素材があります。
素材によってはコーティングが剥がれてしまう場合があるので、事前に使っているガスコンロの取扱説明書を見て、使用できる洗剤・できない洗剤、その他の注意点などを確認しておきましょう。
以下では、ホーロータイプの天板の掃除方法をご紹介しています。
セスキ炭酸ソーダ水は、キッチン周りだけでなく、浴室(お風呂)やトイレなどさまざまな場所で使える万能エコ洗剤です。
ガスコンロ掃除:コンロ台の掃除
ガスコンロ下にある、コンロ台の掃除は、月に1回を目安に行いましょう。
コンロ掃除のついでに行うと、コンロ周りがピカピカになるので、おすすめですよ!
掃除方法は、以下の通りです。
どうしても落ちない!ガスコンロの汚れに使えるアイテム
どうしても落ちないガスコンロの汚れ・・・
そういった場合は、「アルミホイル」を使ってみましょう!
使い方はとても簡単!いつも使っているアルミホイルを、好きな大きさや形に丸めて、落ちない汚れがある箇所をこするだけ!
ただし、コンロや天板の素材によっては塗装が剥がれ落ちることがあるので注意しましょう。
以下の項目では、アルミホイルを使って、天板の汚れを実際に落としてみました。
【レビュー】アルミホイルを使って、実際に汚れを落としてみた
まずは、取り外せないバーナー部分のビフォーアフターです。細かい所もキレイに落とすことができました!
天板はどうでしょう?
ベトベト感がなくなり、ツルツル・ピカピカになりました!
ただ、天板が少し傷ついてしまったので、ゴシゴシこすり落とすのは止めましょう!
アルミホイルを使う場合は、あくまでも「どうしても落ちない一部分を軽くこすり落とす」イメージで掃除しましょう!
強くゴシゴシこすってしまうと、塗装が剥がれたり、傷がついてしまいます!
汚れ防止!ガスコンロ周りの汚れ対策グッズ5選
掃除にかけられる時間は人それぞれ。
どんなに時間があっても、掃除好きではない限りできれば掃除に時間をかけたくないですよね?
掃除の頻度が減れば、お子さんと遊んだり、自分の趣味に時間を費やすことが来ます。
掃除頻度を減らすには、汚れを防ぐための対策を日頃から行いましょう!
この項目では、ガスコンロ周りの汚れ対策グッズを5つご紹介させていただきます。
ぜひ参考にしてみてくださいね!
網戸よりも細かい網目の「油飛び散り防止ネット」
揚げ物や炒め物の際の、油の飛び散りを最小限に抑えることができます。
飛び散りにくくなるので、掃除する範囲が狭まり、掃除がラクになりますよ!
ビルトインコンロ向け「フレームカバー」
掃除がしにくい、隙間の汚れを防ぎます。
油跳ね防止・ゴム管の劣化防止の「ゴム管カバー」
油跳ねだけではなく、水跳ね対策・ゴムホースの劣化防止といった効果があります。
隙間掃除をもっとラクに「コンロ隙間ボード」
手が届きにくい隙間に食べ物が落ちたり、油が飛び散るので掃除の際は一苦労。
そんな場合はすき間を埋めてしまいましょう!掃除だけではなく、見た目もスッキリするので一石二鳥!
キッチン周りのさまざまな場所で使用できる「ガス台マット」
ガスコンロの下に汚れ防止マットを敷くことで、ガスコンロをどかして掃除する頻度が少なくなるため、おすすめです。
まとめ
以上、ガスコンロの汚れの種類や、ガスコンロ各部品(パーツ)のお掃除方法、焦げや油のベトベト汚れを簡単・キレイに落とすコツ、油汚れや焦げ汚れにおすすめの洗剤6選・汚れ防止アイテム5選についてご紹介しました。
毎日のように使用するガスコンロは、すぐに汚れが溜まりがち。
少しでもガスコンロ掃除をラクにするには、「飛び散ったばかりの汚れは時間を置かずにすぐにふき取ること」がポイントです。
汚れがひどくなったり、固まる前にふき取ることで、後々の掃除が驚くほどラクになりますよ。
また、汚れを付着させないよう、「汚れ防止アイテムを使って日頃から対策しておくこと」も大切です。
汚れづらい環境を作ることで、害虫の発生を防ぐことにも繋がりますので、今回ご紹介した内容を参考に試してみてはいかがでしょうか。
この記事のまとめ
- ガスコンロの汚れは主に「油汚れ」「焦げ付き汚れ」「吹きこぼれ」の3つ
- ガスコンロの汚れを放置すると・・・「ゴキブリなどの害虫が集まる」「サビによるコンロの故障」「火事」のリスクがある
- ガスコンロ掃除をラクにするには、「飛び散った汚れをすぐに拭く」「掃除の際は、汚れの種類にあわせた洗剤を使う」
- ガスコンロパーツ(部品)の掃除箇所は主に、「五徳」「バーナーキャップ」「排気口カバー」「魚焼きグリル 一式」
- ガスコンロその他の掃除箇所は主に、「天板(本体)」「コンロ台」
- 洗剤では落ちない頑固な汚れを落とすには、「アルミホイル」が効果的!
※ただし、コンロ素材やこする力が強いとキズが付いてしまうことがあるので注意が必要です - コンロ掃除をラクにするには、「コンロ汚れ防止アイテム」がおすすめ