毎日のように料理をするガスコンロは、家の中でも常にキレイな状態にしておきたい場所の一つです。
しかし、「コンロ周りがギトギトベタベタしていて掃除が面倒」「掃除をしてもすぐに汚れるから結局放置したまま」「重曹を使って掃除しても汚れが落ちないから掃除のやる気が出ない」
といった理由で、あまり掃除ができていない方も多いのではないでしょうか?
この記事では、キッチンガスコンロが汚れる原因や、重曹以外で五徳・ガスコンロ掃除ができる洗剤、五徳やガスコンロの汚れを簡単に落とす方法についてご紹介します。
また、ガスコンロ掃除に便利な掃除グッズ5選についてもご紹介しますので、ぜひ参考になればと思います。
こちらの記事では、コンロパーツ別の掃除方法や効果的なおすすめの洗剤についてご紹介していますので、合わせてご覧ください♪
目次
キッチンガスコンロが汚れる原因
ガスコンロが汚れる原因は、以下の6つです。
- 焦げつき汚れ
- 油汚れ
- 食品や調味料汚れ
- 吹きこぼれ
- 吹きこぼれた汁によるカビの発生
- 水垢汚れ
この中でも特に、「油汚れ」はコンロ掃除が面倒になる大きな原因となります。
油汚れは、調理中に飛び散った食品や調味料、吹きこぼれなどの汚れがコンロ周辺に落ち、その上を覆うように飛び散った油が付着することで、普段のお手入れで拭き取っても取れないような頑固な汚れへと変化します。
また、油は調理中の水蒸気と共に微粒子として広範囲に拡散してしまうため、床や壁などキッチンのあらゆる場所に付着します。
そして付着した油汚れは、時間が経てば経つほど冷えて固まり、こすっても落ちないほどカチカチに固まってしまいます。
そんなやっかいな油汚れを放置してしまうと、「火がうまく点火しない」、「雑菌の繁殖によってコンロ周りが不衛生」、「コンロの火が燃え移って火事」、「燃焼時に不完全燃焼が起こり、一酸化炭素の発生」といったさまざまな危険が高まります。
そのため、定期的に掃除をするよう心掛けましょう。
掃除をすることで、コンロ周りがきれいになるだけでなく、安全性・衛生面が向上します。
重曹では落ちない?五徳やガスコンロの焦げや汚れ
ガスコンロの掃除には、一般的に重曹が使われます。
炭酸水素ナトリウムとも呼ばれる重曹は、アルカリ性の性質を持ち、人や環境に優しく、食用の添加物や医薬品に使われています。
また、掃除用洗剤としても使用できる重曹は、軽い汚れや付着したばかりの油汚れ、表面の汚れには洗浄・研磨剤として働き、汚れを緩和させて除去しやすくなります。
しかし、クレンザーよりも優しい洗剤のため、頑固な焦げつきや、固い油汚れにはいまいち効果が得られません。
性質 | 弱アルカリ性 |
効果 | 洗浄・研磨・消臭 |
成分 | 自然由来成分 |
用途 | 鍋の焦げ落とし/油汚れ落とし/皮脂汚れ/生ごみ消臭/下駄箱消臭 |
使用方法 | 粉のまま使う/水やお湯に溶かして使う/ペーストにして使う |
重曹を使う場合は、あらかじめ付着している汚れ度合いを確認してから、他の洗剤と使い分けて掃除することをおすすめします!
重曹以外で五徳・ガスコンロ掃除ができる洗剤とは?
重曹では落とせない頑固な焦げつきや、固い油汚れを落とすにはどうすればいいのでしょうか?
この項目では、「重曹以外」で五徳やガスコンロ掃除ができるおすすめの洗剤についてご紹介します。
洗剤の種類 | 中性洗剤 | オキシクリーン | セスキ炭酸ソーダ | アルカリ電解水 | キッチン用洗剤 | クエン酸 |
性質 | 中性 | 弱アルカリ性 | 弱アルカリ性 | 弱(強)アルカリ性 | アルカリ性 | 酸性 |
効果 | 軽い汚れ全般 | 酸性の汚れ | 酸性の汚れ | 酸性の汚れ | 酸性の汚れ | アルカリ性 の汚れ |
消臭効果 | ー | ○ | △ | △ | △ | ○ |
以下の項目では、それぞれの特徴について解説しています!
軽い汚れ:中性洗剤
中性洗剤はその名の通り、性質が中性の合成洗剤のことです。
主に、キッチンで使う食器洗い洗剤や、衣類を洗う洗濯洗剤など、日常生活で広く使われるアイテムです。
また、トイレやお風呂掃除などでも活躍します。
酸性やアルカリ性よりも洗浄力は弱いですが、軽い汚れや新しく付着した汚れをしっかり落とし、比較的さまざまな素材に対応しているので、素材を傷つけたり、塗装が剥がれる心配がありません。また、肌への刺激も少ないので安心して使用できます。
一方で、弱アルカリ性の重曹よりも洗浄力が弱いため、こびり付いた油や焦げなどにはあまり効果が期待できません。
軽い汚れ:セスキ炭酸ソーダ
アルカリ性の性質を持つセスキ炭酸ソーダは、水に溶けやすく、重曹よりも洗浄力が強いため、油汚れに効果的です。
また、重曹と同様に、手肌にもやさしい無機質な成分でできているので、ペットや小さなお子さんがいるご家庭でも安心して使用できます。
セスキ炭酸ソーダは、キッチンや浴室など家中のさまざまな場所で使用できます。
常温保存でも変質しないため、常に揃えておきたいおすすめの掃除アイテムです!
頑固な汚れ:オキシクリーン
アメリカ生まれの酸素系漂白剤であるオキシクリーンは、衣類のシミや汚れを漂白・消臭・除菌する効果があります。また、食器・キッチン・トイレ・お風呂場・リビングなど家中のお掃除にも使うことができます。
どれも水に溶けると酸素を含んだ泡が発生し、こびりついた汚れを除去します。
オキシクリーンには、「アメリカ製」と「日本製」の2種類があり、通販サイトやドラッグストアなどで販売されています。
アメリカ製・日本製の主な違いは、「香料の有無」「界面活性剤の有無」の2つです。日本製にはどちらも含まれていませんが、アメリカ製には両方とも含まれています。
通常、水と油は分離しますが、界面活性剤が入ることで水と油の界面が活性されて混ざりやすくなるため、キッチンの油汚れが落としやすくなります。ただし、界面活性剤に直接触れると、手荒れやかぶれの原因となるので、使用する際は十分注意しましょう。
おすすめは、油汚れを短時間で手軽に落としたい場合には洗浄力に優れたアメリカ製を、肌に優しく安全性の高い物を使いたい場合には日本製を使用するなど、状況に応じて使い分けましょう。
▽こちらが日本製のオキシクリーンです。
▽こちらがアメリカ製のオキシクリーンです
頑固な汚れ:アルカリ電解水
アルカリ電解水は、水を電気分解してアルカリ性にしたものです。重曹やセスキ炭酸ソーダよりもアルカリ度が高いのが特徴です。
※一部の製品にはアルカリ度が低いものも存在します。
洗浄力だけでなく、除菌力も高いため、キッチン周りの雑菌にも効果的です。
ただし、長時間使用すると手荒れや肌荒れの原因となるため、使用する際にはゴム手袋を着用することをおすすめします。
頑固な汚れ:キッチン用洗剤
頑固な油汚れや焦げ付き汚れを落とすには、キッチンマジックリンなどの専用洗剤がおすすめです。
汚れた箇所にサッとスプレーするだけで、こびりついた汚れを泡が浮かせて分解します。汚れがひどい場合は、数分間放置するとより効果を発揮します。
五徳やコンロだけでなく、グリルやコンロ周りの壁、換気扇(レンジフード)などにも使用できるので、キッチン周りをピカピカに仕上げることができます。
臭い:クエン酸
クエン酸は、みかんやレモンなどの柑橘類に含まれる酸味成分の一種です。食品添加物として広く利用され、酸味料や防腐剤として加工食品や飲料品などに使用されます。
また、クエン酸はトイレの尿石やキッチン、お風呂の水垢など水周りの掃除にも効果的です。
重曹と同じく合成洗剤を使わないナチュラル洗剤のため、肌に優しく安全です。
さらに、アンモニアやタバコなどのイヤな臭いの消臭にも効果があります。
五徳やガスコンロの汚れを簡単に落とす方法
この項目では、「重曹以外の洗剤」を使った五徳・ガスコンロの焦げや汚れを簡単に落とす方法やポイントについてご紹介します。
頑固な汚れは時間を置く
頑固な汚れを落とすには、洗剤を吹きかけたらしばらく放置しましょう。
放置することで、洗剤が汚れに浸透し、落としやすくなります。
ゴシゴシと力を入れて強くこすらなくても汚れが簡単に落ちるので、手荒れが気になる時や、寒い季節も手軽にキレイになります。
ただし、素材によっては長時間放置すると傷んだりキズが付いてしまうことがあるので、放置時間には注意しましょう。
汚れ具合によって異なりますが、放置時間の目安は15~30分がおすすめです!
キッチンペーパーとラップでパックする
落ちにくい頑固な油汚れには、キッチンペーパーとラップを使ってパックしましょう。パックしてかけた洗剤を覆うことで、汚れに浸透し、簡単に落とすことができます。
パックの手順は、汚れている箇所に洗剤を吹きかけてキッチンペーパーを乗せ、再度洗剤を吹きかけ、その上にラップかぶせます。
しばらく放置してから、ラップを剥がし、洗剤が染み込んだキッチンペーパーで汚れを擦って洗い流します。
基本的には1回のパックで汚れがキレイに落ちますが、もしも汚れ残りがあった場合は、スポンジやブラシでこすって洗い流しましょう。
パックは、床などの平面だけでなく、スプレーしても垂れやすい壁や、凸凹形状の五徳などの汚れにもしっかり浸透するため、キッチン掃除以外にもお風呂の頑固な黒カビを除去する際にもおすすめです。
汚れに合った洗剤を使う
ガスコンロや五徳を掃除する際は、汚れに合った洗剤を使用しましょう。
コンロ周りのほとんどの汚れは、「油」によるものですが、他にもさまざまな汚れがあります。
掃除を始める前に、まずは汚れの状態を確認しましょう。
汚れの種類 | 汚れの性質 | 汚れに効果的な洗剤 |
油汚れ | 酸性 | アルカリ性洗剤 |
吹きこぼれ | 酸性 | アルカリ性洗剤 |
水垢汚れ | アルカリ性 | 酸性洗剤 |
カビや雑菌 | 酸性 | アルカリ性洗剤+殺菌 |
上記の「重曹以外で五徳・ガスコンロ掃除ができる洗剤とは?」でご紹介した内容を参考に、汚れや汚れ度合いによって洗剤を使い分けましょう!
ガスコンロ掃除に便利な掃除グッズ5選
出典:Amazon
ガスコンロには五徳やバーナー、溝や隙間など、細かいパーツ(部品)や隙間があり、汚れがたまりやすく掃除の際は手間がかかります。
特に、五徳はゴツゴツした形状をしているため、汚れをキレイに落とすには、掃除に時間がかかります。
そこでこの項目では、ガスコンロ掃除に便利な掃除アイテムを5つご紹介します。
コンロ周りのお掃除に1本4役!「オーエ ブラシ」
IH専用!東洋アルミ 「汚れとりスティック」
洗剤いらず!レック 激落ちくん「油汚れに強いクロス」
吸水性抜群!レック 激落ち「マイクロファイバークロス」
先端のヘラで汚れをかき取る!マーナ「キッチンスキージー」
まとめ
以上、キッチンガスコンロが汚れる原因や、重曹以外で五徳・ガスコンロ掃除ができる洗剤、五徳やガスコンロの汚れを簡単に落とす方法、ガスコンロ掃除に便利な掃除グッズ5選についてご紹介しました。
「嫌いな家事」に挙がるほど多くの人が苦手とするコンロ掃除は、できればやりたくないもの。
(参考:Yahoo!ニュース 2022年10月31日午後4時半ごろ放送 news every. 「知りたいッ!」より)
しかし、放置すればするほど、汚れがどんどん落としにくくなり、さまざまな危険があることが分かりました。
今回ご紹介した、6つの効果的な洗剤を活用し、簡単・キレイに掃除を終わらせて、ピカピカな状態を維持しましょう!
ただし、自分ではどうしても落とせないコンロの汚れがある場合は、無理に掃除してしまうと故障の原因となるので、シンクや水栓などキッチン周り全般をクリーニングしてくれる専門業者に依頼することをおすすめします。
こちらの記事では、換気扇の掃除方法についてご紹介していますので、合わせてご覧ください♪