
衣類用防虫剤はどれがおすすめ?
防虫剤の効果を高める使い方についても知りたいな

大切な衣類を虫食いから守るために欠かせない『衣類用防虫剤』
クローゼットや収納ケースに置くだけで、効果を発揮してくれる手軽さが魅力です。
そんな手軽に使える防虫剤ですが、成分によって効果の持続期間や適している衣類の種類が異なります。
種類や特徴を理解せずに何となく選んでしまうと、効果が十分に発揮されなかったり、場合によっては衣類を傷めてしまうこともあります。
そこでこの記事では、衣類用防虫剤の必要性や選び方、効果を高める使い方についてご紹介します。
また、おすすめの防虫剤3選についてもご紹介しますので、ぜひ参考にしてみてくださいね♪
目次
【はじめに】衣類用防虫剤の必要性


防虫剤はなぜ必要なの?使わないとどうなるの?
防虫剤を使うことで、衣類に起こりやすい以下のようなトラブルを防ぐことができます。
- 虫食いから衣類を守る
- カビの発生・繫殖を防ぐ
- ダニの寄せ付け防止
- ホコリや色あせを軽減する
つまり、防虫剤は大切な衣類を守り、長持ちさせるために欠かせない存在なのです。
衣類を食害する主な虫
一般的に『衣類害虫』と呼ばれる虫は、以下のような虫です。
害虫 | 幼虫の見た目 | 特徴 |
イガ | 体長5mm 体は淡黄白色 | 蛾の仲間。5~10月にかけて発生。 屋外ではツバメや鳩などの鳥の巣に生息している。 |
コイガ | 体長7mm 体は乳白色 | イガよりも一回り大きい。 衣類以外にも昆虫の死骸や玄米、鰹節なども食べる。 |
ヒメカツオブシムシ | 体長5.5mm 体は赤褐色、お尻に毛束がある | 5~10月にかけて発生。 乾燥食品やペットフードも食べる。 |
ヒメマルカツオブシムシ | 体長4.5mm 体は暗褐色、茶色い毛で覆われている | 4~6月にかけて発生。鰹節が大好物。 |
主な侵入経路は、窓の隙間や外に干した洗濯物などから。
外から侵入した成虫が衣類に卵を産み付け、そこから被害が広がります。
衣類害虫は、特にカシミヤ・ウール・毛皮といった柔らかい動物性繊維を好みますが、綿や麻などの植物性繊維を食べることもあります。
さらに、食べこぼしやシミ、汚れが付いた衣類は格好のエサになるため、収納前には必ずきれいに洗っておくことが大切です。

防虫剤を活用して、大切な衣類を守りましょう!
まとめてカバー
参考:衣類害虫図鑑
【用途別】衣類用防虫剤の選び方

衣類用防虫剤は、成分や設置方法、香りの有無などによって特徴が大きく異なります。
大切な衣類を守るために、自分に合った防虫剤を選びましょう。
この項目では、衣類用防虫剤の選び方をご紹介します。
成分で選ぶ
成分 | ピレスロイド系 | パラジクロルベンゼン | ナフタリン | 樟脳(しょうのう) |
速効性 | ○ | ◎ | △ | △ |
忌避 | ○ | ◎ | △ | ○ |
持続性 | ◎ 半年~1年 | △ 4~6ヶ月 | ◎ 半年~1年 | △ 6ヶ月 |
衣類への影響 | - | シミ/変色/溶けなど | ニオイが付着しやすい | 可燃性が高いので 火気の近くでは使用しない |
他防虫剤との 併用 | ○ | × | × | × |
衣類用防虫剤には、大きく分けて次の4種類があります。
- ピレスロイド系
- パラジクロルベンゼン
- ナフタリン
- 樟脳(しょうのう)
ピレスロイド系は、現在最も一般的に使われているタイプで、唯一ほかの防虫剤と併用できるのが特徴です。
パラジクロルベンゼンは、効果の持続期間は短めですが、速効性や防虫効果が非常に高いです。
ナフタリンは、効き目がゆっくり現れるため、長期しまっておく衣類の保管に向いています。
樟脳(しょうのう)は、昔から使われている天然由来成分の防虫剤です。
衣類の種類で選ぶ
保護したい衣類によっても適した防虫剤は異なります。
成分 | ピレスロイド系 | パラジクロルベンゼン | ナフタリン | 樟脳(しょうのう) |
向いてるもの | 衣類全般 (特にウール/シルク/カシミアに効果的) | ウール/シルク | フォーマルウェア ひな人形/着物 | 和服/シルク/高級毛皮 |
向いてないもの | 銅を含む金属ボタンには 直接触れないよう注意 | 塩化ビニール製品 スチール製品など | ラメ/金糸 塩化ビニール製品など | 金糸/銀糸/金箔には 直接触れないよう注意 |

防虫対策したい衣類は何か、どんな衣類が多いか?を確認しよう!
設置場所・方法で選ぶ
防虫剤には大きく分けて次の3タイプがあります。
- 置き型
- 吊り下げ型
- 直接カバー型
引き出しや衣装ケース、タンスに入れるなら「置き型」、クローゼットの衣類には「吊り下げ型」、コートやスーツに「直接カバー型」など、収納場所や衣類の種類に合わせて使い分けましょう。
カビも防ぐ
香りの有無で選ぶ
防虫剤は成分によって香りが異なります。
成分 | ピレスロイド系 | パラジクロルベンゼン | ナフタリン | 樟脳(しょうのう) |
香り | 無臭タイプが多い 香り付きタイプもあり | ツーンとした 強い臭い | 独特の香り | 爽快感のある香り |
基本的にピレスロイド系以外は、独特な香りがします。
普段使いの衣類には無臭タイプ、オフシーズンの収納には香り付きタイプを使うなど、シーンごとに使い分けるのもおすすめです。
その他効果で選ぶ
防虫剤と言えば、イガ、コイガなど衣類を食害する害虫を防ぐ効果に注目しがちです。
しかし、メーカーや製品によっては以下のような効果もプラスされています。
- 防カビ
- 防ダニ
- 消臭
- 黄ばみ防止
- ホコリ・色あせ防止

設置環境や衣類の素材に合わせて、こうした機能性もチェックすると失敗しにくいですよ!
【厳選】おすすめの防虫剤3選


衣類用防虫剤はどれがおすすめ?
この項目では、おすすめのピレスロイド系防虫剤を3つご紹介します。
防虫剤売上No1「ムシューダ」3タイプあり!
商品名 | ムシューダ |
効果期間 | 1年 |
種類 | 置き型 / 吊り下げ型 / 直接カバー型 |
効果 | 防虫/防カビ/防ダニ |
香り | 無香料 / フローラル |
Amazon売れ筋

人気定番商品!防虫剤選びに失敗したくない方におすすめです!
参考:ムシューダ
たっぷり使える「ピレパラアース」置き型
商品名 | ピレパラアース |
効果期間 | 1年 |
種類 | 置き型 / 吊り下げ型 |
効果 | 防虫/消臭/防カビ/黄ばみ/防ダニ |
香り | 無香料 / フローラル / アロマ / ボタニカル |
コスパ◎

香りに拘りのある方、家族が多いご家庭におすすめです!
参考:ピレパラアース
1個4役!「ミセスロイド」
商品名 | ミセスロイド |
効果期間 | 1年 |
種類 | 置き型 / 吊り下げ型 / 直接カバー型 |
効果 | 防虫/消臭/防カビ/黄ばみ/防ダニ |
香り | 無香料 |
完全無香料タイプ

ニオイに敏感な方や、家中の衣類対策をしたい方におすすめです!
参考:商品情報
防虫剤の効果を高める使い方


防虫剤を効果的に使うには?
ズバリ!正しい置き方、使用量がポイントです!

この項目では、防虫剤の効果を高める使い方を、次の4つのポイントに分けてご紹介します。
- 適切な量を使う
- 密閉して保管する
- (置き型)衣類の上に置く
- (吊り下げ型)等間隔に配置
適切な量を使う
「たくさん入れれば効果が高まるはず!」と多めに使うのは逆効果。かえって無駄にしてしまいます。
一方で、少なすぎても効果が薄れてしまいます。
必ず商品パッケージに記載されている使用量を確認しましょう。
例えば、50Lの衣装ケースには2個、75Lの衣装ケースには3個、2畳までのクローゼットには3つなど、収納スペースによって異なります。
収納スペースに合わせた量を正しく使うことで、防虫効果を最大限に発揮できます。
密閉して保管する
防虫剤は成分が蒸発して拡散し、収納スペース内で充満する仕組みになっています。
そのため、クローゼットや引き出しは開けっ放しにせず、しっかり閉めましょう。
置き型:衣類の上に置く
衣装ケースや引き出しで使う場合は、衣類の上に置きましょう。
防虫成分は上から下へ広がる仕組みとなっいます。
また、衣類をぎゅうぎゅうに詰め込むと防虫成分が行き渡らず効果が半減します。
収納は全体の8割程度を目安に!
衣類と衣類の隙間ができることで、防虫成分が充満しやすくなり、十分に効果を発揮できます。
吊り下げ型:等間隔に配置
吊り下げ型の防虫剤は、できるだけ等間隔に配置しましょう。
成分が空間全体に均等に広がります。
また、より効果を高めるためにもクローゼットの扉は開けっ放しにせず閉めた状態にしましょう。
まとめ
以上、衣類用防虫剤の選び方や、効果を高める使い方、おすすめ防虫剤3選についてご紹介しました。
- 防虫剤を使用することで衣類を保護し、長持ちさせる効果がある
- 現在最も一般的に使われている防虫成分は、ピレスロイド系
- 防虫剤は「置き型」「吊るし型」「直接カバー型」の3種類
今回ご紹介した内容を参考に、自分に合う防虫剤を使い、大切な衣類を虫から守りましょう!
コスパ◎