ガスやコンロを使わずに、コンパクトなサイズで手軽にお湯を沸かせる「電気ポット」。
お湯を沸かしてお茶やコーヒーを楽しむだけでなく、赤ちゃんのミルク作りや調理、インスタント食品の準備にも使用することができるので非常に便利です。
そんな便利な電気ポットですが、水しか使わないはずなのに、意外にも汚れが日々蓄積していることを知っていますか?
今回の記事では、簡単にできる電気ポットの掃除方法や、電気ポットが汚れるそもそもの原因をご紹介します。
電気ポットで沸かしたお湯は口に入るものなので、いつでも衛生的に使いたいですよね!
電気ケトルも同じ掃除方法でできるので、ぜひ参考にしてください♪
目次
電気ポットが汚れる原因は主に4つ
電源に接続してスイッチを入れるだけで、数分でお湯を沸騰させることができる電気ポットは、生活に欠かせない便利な家電です。
そのため、多くの人が毎日のように使用していることでしょう。
そんな便利な電気ポットには、「水垢」や「ホコリ」、「油汚れ」、「手垢」といったさまざま汚れが溜りやすい場所でもあります。
なぜ、こんなにも多くの汚れが付着するのでしょうか?
それぞれ解説していきます。
電気ポットの汚れ「水垢」
「水垢」は、主に水道水中に含まれるカルシウムやマグネシウムなどのミネラル分が、お湯を沸騰させる際に熱によって固まってしまうことで発生します。
水道水の中には、これらのミネラル分が微量ながら含まれており、お湯を沸かすことでこれらのミネラル分がポットの内壁や底部などの内部に白い固まり(水垢)となって付着します。
このように、電気ポットの内部には白い固まりだけでなく、黒い斑点模様のようなものが付着していることもあります。
この黒い模様は、一見カビに見えますが、実際にはこの汚れも白い固まりと同じ水垢です。
水道水の水質の影響で変色したことによって、カビのような黒い斑点模様となって付着します。
どちらも人体に悪影響を与えるほどではありませんが、蓄積された水垢を放置してしまうと、電気ポットの内部や湯口のフィルターなどが詰まってしまい、お湯の沸騰が遅くなったり、お湯の味が濁って苦味となり、不味くなってしまいます。
電気ポットの汚れ「ホコリ」
電気ポットは使用する頻度が高いため、ポットの外側にホコリが付きやすくなります。
また、他の調理器具の近くに置かれている場合、周囲の空気中に舞っているホコリが電気ポットの外側に付着して汚れが蓄積することもあります。
電気ポットの汚れ「油汚れ」
沸騰したお湯をカップラーメンなどのインスタント食品に注ぐ際に、油を含んだ湯気や水滴がポットの外側に飛び散ったり、調理中の油がキッチンに置いてあるポットに飛散することで、電気ポットが油で汚れてしまうことがあります。
電気ポットの汚れ「手垢」
スイッチやボタンの操作や、お湯を注ぐ際に持つ持ち手、水を入れる際に開閉するフタなど、電気ポットを使用する際は手で触れる箇所が多いです。
その際に、手に付着した皮脂汚れを含んだ手垢が電気ポットの表面に付着してしまいます。
特に料理をしている最中や、ハンドクリームを使う冬など、手が汚れていたり、手に何かを塗っていたりする状態で触れることが多いため、手垢が付着しやすくなります。
電気ポットの掃除に必要なアイテム
電気ポットの掃除に必要なアイテムは、以下の通りです。
掃除アイテム
- 重曹または、アルカリ電解水
- キッチンペーパー
- 柔らかい布またはマイクロファイバークロス
- クエン酸
- スポンジ
- 使い古した歯ブラシまたはブラシ
どれも安くて簡単に用意できるものばかりですね♪
電気ポットの掃除方法
電気ポットに付着する汚れは、ポットの内側と外側で汚れの種類が異なります。
この項目では、「内側の掃除」と「外側の掃除」の2つの掃除方法をご紹介します。
「掃除をしてもポットがキレイにならない」「購入してから一度も掃除をしていない」などという方は、
ご紹介する掃除方法を実践してみてください♪
電気ポット内側の掃除方法
電気ポットの内部の汚れの多くは「水垢」です。
水垢の汚れは、アルカリ性の性質を持っているため、反対の酸性のクエン酸を使って掃除していきましょう!
内側の掃除方法
- 電気ポットの中に水を満水になるまで入れる
- 水1リットルに対し、大さじ1杯のクエン酸を2に入れ、よく混ぜてからフタをする
- 電気ポットのスイッチを入れ、中の水を沸騰させる
- お湯が沸いたら1~2時間放置する
- 放置後、汚れが浮き出たお湯を捨てる
- スポンジを使って内部の汚れを優しく擦り落とす
- 細かな部分は、歯ブラシで擦り落とす
- 最後に水ですすいで乾かして完了
電気ポット専用の洗浄クリーナーも販売されています!
クリーナーは錠剤になっており、ポットに投入するだけで強い発泡力で汚れを掻き落とし、キレイに落とすことができます!
クエン酸のように測ってから投入する必要がないので、掃除の手間をかけたくない方におすすめです♪
保温機能付きの電気ポットでも使えます!
ただし、電気ケトルには使用できませんのでご注意を!
電気ケトル専用の洗浄クリーナーはこちら!
電気ポットには使用できませんので注意!
電気ポット外側の掃除方法
電気ポットの外側の汚れは主に、「ホコリ」「手垢」「油汚れ」です。
手垢や油汚れは、酸性の性質を持っているため、反対のアルカリ性の重曹または、アルカリ電解水を使って掃除していきましょう!
外側の掃除方法
- ぬるま湯500mlに対し、大さじ2杯の重曹を混ぜ、重曹水を作る
- 柔らかい布またはマイクロファイバークロスに1を含ませ、電気ポットの外側の汚れを拭き取る
持ち手やボタン、電源コード、フタ・・・ポット全体を拭き取りましょう! - 細かな部分は重曹水を含ませた歯ブラシを使って汚れを擦り落とす
- 電気ポット全体の汚れを拭き取ったら、柔らかい布またはマイクロファイバークロスで水拭きする
- 乾いたら元の場所に設置し、完了
アルカリ電解水は、重曹よりも強いアルカリ性なので、重曹では落とせない頑固な汚れを落とすのにおすすめです♪
電気ポットの注ぎ口の掃除方法
お湯が出てくる注ぎ口部分には、コーヒーやお茶、カップラーメンの汁などお湯を入れる時にコップから飛び散ったさまざまな汚れが蓄積しています。
下から除かない限り汚れに気づきにくい部分なので、つい見落としてしまいがち。
ポットの内側・外側の掃除と一緒に、こちらもキレイにお手入れしましょう!
外側の掃除方法
- ぬるま湯500mlに対し、大さじ2杯の重曹を混ぜ、重曹水を作る
- キッチンペーパーに1を含ませ、注ぎ口の汚れを拭き取る
- 汚れを拭き取ったら、柔らかい布またはマイクロファイバークロスで水拭きする
- 乾いたら元の場所に設置し、完了
電気ポットを掃除する際の注意点
熱いお湯はケガの原因となる恐れがありますので、ポット内にお湯が残っている場合は、完全に冷却させた状態にしてから掃除を始めましょう。
また、電気ポットの掃除をする際は、強い力で擦ったり、硬いタワシやメラミンスポンジを使うのは避けてください。
ポットの内部が傷ついたり、壊れる危険性があります。
さらに、掃除の際に使用する洗剤は、適切な量を使用してポット内部に洗剤が残らないようによくすすぎましょう。
掃除後は、湿ったままにするとカビや菌の繁殖が起こってしまいますので、電気ポット全体をきちんと乾かしましょう。
電気ポットの掃除頻度はどれくらいがベスト?
電気ポットの掃除頻度は、使用頻度によって異なりますが、一般的な目安としては週に1回がベストとされています。
たまにしか使わない場合は、1ヶ月に1回を目安に掃除しましょう!
用意する掃除道具も比較的安く手に入れることができますし、簡単に掃除ができるので、こまめに掃除をしてキレイを保ちましょう!
電気ポットを清潔に保つポイントは3つ!
電気ポットで沸かしたお湯は、直接口に入れるものなので、いつも清潔にしておきたいものですね!
この項目では、電気ポットを清潔に保つポイントをそれぞれ3つご紹介します。
定期的な掃除
電気ポットを清潔に保つには、定期的な掃除をすることが重要です。
ポットは、使用頻度が多い・少ないに限らず日々汚れが蓄積しています。
頑固な汚れになると、簡単には汚れが落ちなくなるだけでなく、熱伝導率が低下してお湯の温度が下がりやすくなり、沸騰までに時間がかかってしまいます。
定期的な掃除でキレイを維持することができれば、いつでも美味しくお湯を飲めたり、すぐにお湯が沸くため、余計な電気代がかかりません。
掃除をする習慣を身に付け、衛生的で安全な状態を維持しましょう。
使用後、ポットに余った水は必ず捨てる
電気ポットを使用後に、余った水は必ず捨てましょう。
ポット内に水が残ったまま長期間放置してしまうと、水が腐ってしまうことが原因で、ポット内部にサビやカビ、菌が発生してしまいます。
お湯を入れる際に飛び散った汚れはすぐに拭き取る
お湯を注ぐ際に、飛び散った水滴や油を含む湯気はティッシュなどですぐに拭き取るよう心掛けましょう。
頑固な固になる前に拭き取ることで、次の掃除が楽になります。
まとめ
以上、簡単にできる電気ポットの掃除方法や、電気ポットが汚れる原因、綺麗に保つ方法についてご紹介しました。
水しか使わないはずの電気ポットですが、意外にも汚れは日々蓄積しています。。。
特に、小さなお子さんや妊婦さんがいるご家庭であれば、口にするものには気を配るでしょう。
今回ご紹介した掃除方法は、ご家庭で簡単に実践できます。
掃除に時間をかけらえないよ。。。という方は、基本的に放置しておくだけなので、作業の合間にささっとお手入れしちゃいましょう!
定期的な掃除を習慣化し、ご家族みなさんが安心して美味しいお湯を飲めるように常に清潔を保つよう心掛けましょう。
まとめ
- 電気ケトルも基本的には同じ掃除方法でOK!
- 電気ポットの内側の汚れは「水垢」
- 水垢には白い固まりと黒い斑点模様の2種類ある
- 電気ポットの外側の汚れは「手垢」「油汚れ」「ホコリ」
- 電気ポットの内側の掃除にはクエン酸がおすすめ
- 電気ポットの外側の掃除には重曹やアルカリ電解水が効果あり!
- 掃除頻度は週に1回程度がベスト