お風呂は一日の疲れを癒す場所。
湯船に浸かることで、身体の不調を改善したり、むくみの緩和、リラックス・・・といった効果があります。
そんなお風呂場で虫が発生すると、せっかくのお風呂時間が台無しに・・・
特に、暑い夏になると虫は大量発生しやすくなります。
お風呂場に虫を発生させないためにはどのような対処をすればいいのでしょうか?
この記事では、お風呂(浴室)に虫が発生する原因や発生した際の駆除方法、虫を発生させないための予防方法などを徹底解説します。
この記事を読むことで、お風呂場に虫が発生してもすぐに対処できるようになるだけでなく、虫の発生を防ぐための予防が迷わずできるようになりますので、ぜひ最後までご覧ください。
お風呂場で虫が発生しづらくなりますよ♪
目次
お風呂(浴室)に虫が発生する原因
お風呂場(浴室)に虫が発生する原因はいくつかありますが、代表的なものとして「排水口に溜まる汚水」「暖かい環境」「排水溝・排水管」「浴室窓」の4つが挙げられます。
そもそも虫は、排水口や浴槽などに溜まった汚水や水を好みます。
桶に溜まった少量の水でさえも虫にとっては住みやすい環境です。
汚水や水以外にも、虫は暖かい環境を好みます。
そのため、暖かいお風呂場は虫にとって条件が揃う最高の場所!
その影響で、さまざまな害虫が繁殖し、大量発生してしまうのです。
お風呂場に発生する多くの虫は、排水管を通って排水溝から出てきたり、換気の際に浴室窓から虫が入ってきたり・・・とさまざまな方法で現れます。
特に虫は、湿気のあるヌメヌメ汚れた排水管や排水溝を好むので、定期的に掃除をしたり、虫を寄せ付けないよう対策などして虫の発生を防ぎましょう。
虫の対策方法は、以下の項目でご紹介しています。
お風呂(浴室)で発生する虫の種類
お風呂(浴室)に発生する虫の多くは、「チョウバエ」「チャタテムシ」「紙魚(シミ)」の3種類です。
以下の項目で、それぞれの特徴をご紹介します。
お風呂(浴室)で発生する虫:チョウバエ
チョウバエは、体長1~4mmの大きさをしており、ハート型の羽が特徴的の害虫です。
日本には50種類以上のチョウバエが生息していると言わますが、一般的によく見られるものは「オオチョウバエ」と「ホシチョウバエ」の2種類です。
どちらも形態は似ていますが、オオチョウバエは比較的大きく、濃いグレー色をしています。
ホシチョウバエは、体調~2mmと小さく、白っぽいグレー色をしています。
日本全国に分布するチョウバエですが、発生する時期は4~11月と長く、5月~10月にかけては繁殖のピークを迎えます。
また、お風呂場のような暖かい場所では1年中発生し、トイレや洗面所などといった水回りにも住みつきます。
チョウバエは、非常に繫殖力が高く、種類にもよりますが1回で約200~300個もの卵を産卵します。
汚染した場所を好むチョウバエは、人を刺すなどの直接的な攻撃はしませんが、チョウバエ自体が雑菌まみれです。
そんな不快害虫のチョウバエが、お風呂場に発生してシャワー中に気付かず口に入ってしまった・・・なんてことがあれば、雑菌による腹痛や下痢などの症状を引き起こす恐れがあるので、見つけ次第徹底的に駆除する必要があります。
お風呂(浴室)で発生する虫:チャタテムシ
チャタテムシは体長1〜2mmの大きさで、カビをエサとする淡褐色の害虫です。
よくダニと間違われることがありますが、実際にはシラミの仲間で、寒さに弱いといった特徴があります。
ホコリや食べかすがある場所や、湿度が高くて暖かい場所を好むため、 家中どこでも住みつきます。
家の中でも特に、暖かいお風呂場(浴室)や、食べこぼしが出やすいキッチンに発生しやすい害虫です。
また、チョウバエと同じく人体に直接の害はありませんが、チャタテムシの死骸を吸い込むことでアレルギーや喘息などの症状が起こる場合があるため、見つけたら早めに駆除しましょう。
お風呂(浴室)で発生する虫:紙魚(シミ)
紙魚(シミ)は、体長8~10mmほどの大きさで、魚のような形体をしているすばしっこく動き回る害虫です。
寿命は7~8年と昆虫としてはとても長く、古い雑誌や段ボールなどの紙をエサとします。
また紙魚(シミ)は、チョウバエやチャタテムシのように高温多湿の環境を好むため、お風呂場やトイレ、押し入れなどに住みつきます。
紙魚(シミ)は、人を刺したり嚙んだりすることはありませんが、餓死状態でも1年間過ごせるほど生命力が強く、繫殖力も高いため対処しないとすぐに大量発生してしまいます。
お風呂(浴室)に発生した虫を駆除するには?
チョウバエやチャタテムシどちらの害虫にも共通することは「暖かくて湿気のある場所を好む」こと。
ですので、お風呂場(浴室)は条件が揃った最高の場所となります。
そんな害虫が住みつきやすいお風呂場(浴室)で発生した場合、どのような方法で駆除すればいいのでしょうか?
ここからは、害虫の駆除方法を「熱湯を直接害虫にかける」「こまめに排水口の掃除をする」「専用の殺虫剤を使う」の3つのパターンに分けてそれぞれ解説します。
害虫の駆除方法:熱湯を直接害虫にかける
お風呂(浴室)に発生するチョウバエやチャタテムシは水を好みますが、熱いお湯はとても苦手です。
もしもこのような害虫を見かけたら、放っておくとあっという間に大量発生してしまうので、50℃以上の熱湯を直接かけて駆除しましょう。
また、汚れが溜まりやすい排水溝や、普段あまり見ることのない浴槽下はチョウバエが卵を産みつきやすい場所です。
こういった場所にも熱湯を流しておくことで、卵や幼虫を汚れごと一緒に流すことができるので一石二鳥です!
卵や幼虫を洗い流すことで、繫殖を抑えることにも繋がります。
ただし、排水溝に熱湯をかけすぎてしまうと、排水管が痛んで故障してしまう恐れがあるので、かけすぎにはご注意ください!
害虫の駆除方法:専用の殺虫剤を使う
チョウバエなどの害虫を駆除するには、専用の殺虫剤を使うのもおすすめです。
殺虫剤はいくつものメーカーから販売されており、種類も豊富です。
そのため、殺虫剤を選ぶ際は、「チョウバエ専用」「チャタテムシ専用」といった、発生している害虫に合わせた殺虫剤を選びましょう。
また、殺虫剤を使う際は、お風呂(浴室)全体に撒くのではなく、見つけた害虫に直接かけたり、排水管の中や排水口などの生息していると思われる所をめがけてかけましょう。
殺虫剤を使う場合は、換気をしてから使用しましょう!
殺虫剤特有のツンとしたニオイが気になる方は、マスクを着ければ和らぎます。
害虫の駆除方法:こまめに排水口の掃除をする
害虫は、水だけでなく髪の毛や皮脂などの汚れも好むため、排水溝に汚れが溜まることで害虫がわきやすくなります。
汚れが溜まりやすい排水溝を定期的な掃除でキレイにすることで、害虫の発生を抑えることができます。
排水溝の掃除をする際は、パイプクリーナーを使いましょう。
排水溝や排水管に洗剤を流すだけで、こびりついた汚れやヌメリを分解し、キレイに取り除くことができます。
掃除の手順は、以下の通りです。
1.部品を外す
2.洗剤を排水口や排水管に注ぎ入れる
3.約15~30分放置する
4.洗剤が流れきるまで水ですすぐ
5. 1で外した部品を元に戻す
パイプクリーナーはアルカリ性の成分が強いので、パッケージ裏に記載されている注意事項をよく読み、正しく使用しましょう!
排水口をキレイにすれば、汚れの詰まりを防ぐことにも繋がります。
汚れを放置してしまうと、排水口や排水管が詰まり、排水が出来ず逆流したり、排水管が故障してしまう恐れがあるので、掃除は定期的に行いましょう!
お風呂(浴室)に虫を発生させないための予防方法3つ
上記の項目では、お風呂場(浴室)に虫が発生した際の駆除方法についてご紹介してきました。
駆除の仕方を把握することで、急に虫が発生しても焦らず対処することができるようになります。
ですが、これでは虫が発生した場合にその都度対処しなければならないので、根本的に解決したことにはなりません。
根本的に解決するためにも、あらかじめお風呂場(浴室)に虫を発生させないための対策をすることで、虫が発生しづらくなります。
そこでこの項目では、お風呂(浴室)に虫を発生させないための予防方法を3つご紹介します。
どれも日頃からかんたんに行える予防内容なので、ぜひ参考にしてみてください。
虫を発生させないための予防方法:換気する
入浴後のお風呂場(浴室)は暖かく、天井・床・浴槽などさまざまな場所が濡れています。
虫だけでなく、カビの発生を防ぐためにも入浴後はすぐに換気しましょう。
できれば、入浴時以外は常に換気扇を回しておくことで、乾燥した状態を保つことができるため虫が発生しづらくなります。
また、換気扇を回す際は、脱衣所や廊下に湿気が流れないよう、お風呂のドアや浴室窓を完全に閉めきった状態で回しましょう。
虫を発生させないための予防方法:虫の侵入を防ぐ
お風呂(浴室)で虫が発生する原因はお風呂場以外にも、玄関や窓、ベランダといった所からも侵入します。
そのため、家全体の対策をすることも重要です。
特に、人の出入りが多い玄関は、虫が寄りやすく、入り口が広いため家の中に侵入しやすい場所となります。
虫を寄り付かせない一番の方法は、侵入経路をなくすことです。
そのため、お風呂の窓やドアは常に閉めておき、殺虫剤や殺虫スプレーを使って虫の侵入を阻止しましょう。
玄関やベランダにわく虫除けグッズについては、こちらの記事で詳しく説明しています!
虫を発生させないための予防方法:定期的な掃除
虫を発生させないためには、定期的に掃除をして皮脂や髪の毛などの汚れを溜めないことです。
掃除の目安としては、排水口にセットするヘアキャッチャーは2日に1回を目安に捨て、週に1回洗剤を使って汚れやヌメリを落とします。
その他、排水口周りの取り外せるパーツ(フタや受け皿、排水カバー、封水筒など)にもヌメリや汚れが付着しているので、ヘアキャッチャーと一緒に週に1回を目安にキレイにしましょう。
排水口や排水管、浴槽下は、月に2~3回ほどを目安に掃除しましょう。
まとめ
以上、お風呂(浴室)に虫が発生する原因や発生した際の駆除方法、虫を発生させないための予防方法などをご紹介しました。
全ての虫を発生させない・寄せ付けなくすることは難しいですが、「お風呂場(浴室)を乾燥させる」、「汚れを溜めない」「殺虫剤を使う」といった方法で、害虫が住みつきづらい環境を作ることが重要です。
そうすることで、害虫の大量発生や侵入を防ぐことができるようになります。
築年数が長い家でも新築でも関係なしにこういった対策を日頃から行うことで、虫ストレスに悩まされることなく、リラックスしてお風呂時間を楽しむことができますよ♪